@日本はデジタル教育も既に後進国であり、その差はコロナ禍で世界の先進国比でも2歩も3歩も遅れた致命的な結果を生み出した。それは、ここにあるデジタルテクノロジーに対する「アクセスの差」から「使用の質の差」となって現れているのは賛同する。政府(文部科学省)、教育委員会はデジタル教育に対する「形式だけ」で実務が伴ったリーダー的存在が欠けており、1990年代にも「一人1台のPC」と言って既に30年近く立っているが未だ同じことを言っている。やはり教育関係者も含めて一般的にデジタル・リテラシー不足であり、その人材不足が旧態依然のシステムのままで、今後、その差はアジア諸国でも最低となることは既に見えている。もう一つの原因は、日本の政府組織も含め組織そのものにも課題があり、若い人材の採用、権限委譲など積極性に欠ける組織と体制だ。
『デジタルで変わる子供たち』バトラー後藤裕子
デジタル技術が急速に変化している中で子供たちの学習環境は大きく変化しており、考えるべきことが山積みとなっている日本の教育、組織、体制だ
ー米国デジタル社会
2018年10歳以上の8割スマホを所有(2015年から3倍)
Snapchat/Instagramなど写真動画共有アプリの利用増大(10代の利用者)
YouTube/Twitter/Facebook=85%
ー日本の10代
ネット利用率92.6%(Line/Twitter/Instagramなど)
64分:SNSを見る・書く (非言語要素:絵文字利用が多数)
74分:動画投稿・共有サービスを見る
33分:オンラインゲームをする
ーデジタル世代の能力
読解リテラシー(検索、理解、利用・使用出来る能力)
数学的リテラシー(数学的思考を用いて現象を記述、説明、予測する能力)
科学リテラシー(科学の大切さを理解し、科学的知識を応用、解決、結論を導く)
ー「打ち言葉」テキストスピーク(略語・混合語など)
ksnm=とても眠い tk=Thank you brb=be right back
きびつい=厳しくて辛い vlog=video blog c=see u=you L8=late
り=了解 ま=まじ りむる=remove orz=ごめん
結果=デジタル世代は大人とのコミュニケーションが少なくなった為「相手の言葉に相応したり、表情を読み取ったりする対人関係の力は醸成されにくくなった」「このため価値観や世代が異なる人に理解してもらうことに対して敏感ではなくなった」
ーコロナ禍での日本、米国、中国
日本:オンライン授業普及せず(環境・教育コンテンツ・教師のリテラシー不足)
米国:オンライン授業積極的投資(政府・学校・委員会・民間)、75%の学校で採用
中国:浙江省96%オンライン授業・ビデオ・TV学習投資
ーデジタル時代に必要な言語コミュニケーション能力
基本的言語能力(言語知識)
言語使用能力(知識を自律的に、社会的に、想像的に使う能力)
ー米国企業の人材採用重点ポイント
口語コミュニケーション能力
読み書きによるコミュニケーション能力
他者と協力して作業を行うチームワーク能力
ーこれからの言語教育 (教師が適切なデジタルリテラシーを身につけることが前提)
目的にあったコンテンツを見つけ出し利用できること
目的にあったコンテンツを自分で作成できること
機材やアプリで情報交換、コミュニケーションができること