@データが共有価値を生み出す社会、データ駆動社会は今後提供する人、企業、国家が公平に、平等に個人情報を守れば、世界、社会はより発展し、「長生きできる社会」にもつながる、と言うこの書。
「共有」は単純にできるものではない。特に国家間での共有価値は不可能に近い、だが国内・企業間での共有は個人情報の確保、信頼があれば可能だろう。特に医療革命にはビックデータは途轍もない進化を遂げるのではないだろうか。現代、国のIT戦略は残念ながら不祥事ばかりが続く、そんな国のITシステムへの信頼はいつ生まれるのだろうか。
『共鳴する未来』宮田裕章
・ビッグデータで変わりゆく自由、プライバシー、貨幣といった「価値」を問い直し、個人の生き方を原点に共に生きる社会を提言する。
・「価値革命の時代~石油からデータへ」
農業革命~産業革命~価値革命(情報革命:石油からデータが生む価値)
「これまでの富の8割を所有する2割の人々のみを対象にしたサービスを富の2割しか持たない人口の8割を占める人々に同じ運用利益を拡大できる」(信用スコアを導入)
・データ駆動型社会はヘルスケアから
病院(健康・患者・手術)のデータ:世界の遠隔診断が革新的飛躍できる
データで共創する新しい医療/医療への向上=治療成績を改善させていく
個別化医療/新しいヘルスケア価値への向上(日米入院日数比較:約半分)
ビックデータで感染拡大を防ぐことも可能となる(個別化医療への発展)
・新しいプラットフォーム思想「PeOPLe」(Person centered open platform for wellbeing)
企業や国家が独占するのではなく共有しデータに価値を作り出していく運用
疾病の患者情報や処置・検査・処方箋履歴・アレルギー歴・健診データの記録
アプリが「薬」になる時代
・多元化するデータ・エコノミー
社会信用スコアの可能性
中国ジーマクレジット・アプリで人を評価<>課題も山積
ポストSDGs・貨幣価値と似たもの価値へ創造する「持続可能な共有価値」へ
デジタル通貨との連動
スウエーデン国立銀行のeクローナ
ドイツのキームガウアー(半年使わないと目減りする仕組み地域での利用が勧む)
・新しい社会契約とは
共有価値・共有資源を可視化させ享受できる仕組み(Human co-being)
個人のデータを提供することで健康改善アプリを活用(医療サービスを享受)
「如何に自分らしく生きるか、自分の大切なライフスタイルや生きがいは何か」を選ぶことができる社会を創出できる