@新たな発見、発明は新たな社会を作るが、古いものは抹消され、形を変えてゆかざるを得ない。そこにはあらゆる格差が生まれ拡大する可能性がある。新たな技術・製品で豊かになる者とそうでない者の差は膨張し、貧富の差が対立、暴動、戦争にもなりかねない。今後地域間、所得、医療、教育格差を解消させて行くイノベーションが必要だと感じた。風習・慣習などで残すべきモノ、コトは、日本の旧態依然の習慣・文化など焦ったいと映るかもしれないが人間味ある安定安心幸福感があるのではないかと思う。
『Invention and Innovation』バーツラフ・シュミル
「概要」世界的権威が語るテクノロジーの歴史と未来 過去の「失敗」から得られる教訓とは?
いま、本当に必要なビジョンとは?I バイオ 超高速輸送 クリーンエネルギー etc. 報道や宣伝ではわからない事実(ファクト)を明らかに!
ー「破壊的」「社会を一変させる」「革命的」=発明や進歩
ー歓迎されていたのに迷惑な存在になった発明
有鉛ガソリン・DDT(化学物質)・フロンガス
ー主流となるはずだったのに、当てがはずれた発明
飛行機船:飛行機大惨事事故および航空機の技術革新で消滅
原子力発電:原子力に対する恐怖心(事故)、建設への規制、供給減(世界5%)
2020年世界の原子力発電10%(13カ国4分の1の人口で発電利用)
超音速旅客機:コスト高(期待の耐久性、環境汚染)不必要、不経済
ー待ち侘びているのに、未だ実現されない発明
空間移動輸送システム(ハイパーループ):希望的観測しかない技術と現実
乗客への恐怖心(旅客機の200倍以上の圧力)
窒素固定作物:食糧不足への大量生産を夢見る(過剰肥料の河川汚染、遺伝子科学技術)
窒素は小麦、稲、とうもろこし、キビなどの成長必須栄養素
制御核融合:太陽の放射エネルギーが未開(エネルギーの放射・核融合)
低温核融合技術への革新・研究資金と維持費
ーテクノロジー楽観主義、誇大な謳い文句、現実的な期待
メディアの過大、妄想的な記事を期待(未だ完成なし)
2020年には完全自動走行車が完成
2025年には電気自動車がガソリン車から変わる(未だ2%)
AIが医療健康診断する
ー期待する技術と進化
脳とAIを融合:複雑な現実社会との相違・知的思考・自立兵器などへの流用
新薬開発:創薬の加速化・FDAなど承認増加(急激ではない)・バイオ薬品など新技術
長距離航空輸送:2030年水素燃料電池
ー指数関数的成長(エキスポネンシャル)デジタル化とAIの進歩に牽引される分野
太陽電池・バッテリー・電気自動車・都市農業など
変化は一層加速化し、古いものは粉砕され、形を変え、自立変化から解決していく
2045年頃には機械の知能が人間の知能を上回り人類は不死、宇宙の植民地化へ進む
世界から病気や貧困が失くなり、物質的な豊かさが到来する
ー低い指数関数的成長
世界の人口・穀物の収穫量・経済成長
イノベーションによる利益や恩恵は新たなテクノロジーの開発で帳消しとなる
例:太陽光エネルギー 生産コスト減<>設備・建設・維持費増
エレクトロニクス・電子・ソフト等の低価格化
ー最も期待される分野
「格差の解消」 健康・教育・収入の不平等の改善(水・食料・エネルギー確保)