ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

ゴツイが優しい男が親代わり『マイ・スパイ』⭐️4

2020-04-30 08:21:36 | 映画から見える世の中の動き
@見かけはゴツイが根は優しい捜査官JJは弱みをつかまされ親代わりをする。父親を亡くした少女ソフィーの心は思いっきり楽しむ。自慢したい父親がこんなにも少女の心を開き、影響することを視ると、やはり子供にとって父親の存在の大きさを改めて知らされる。 大人の都合(離婚)した親に見て欲しい映画だ。
『マイ・スパイ』 My SPY2020 ⭐️4
CIAのゴツイ工作員(Dave Bautista)JJは、家族を監視する捜査を負うが、9歳の早熟な少女ソフィア(Chloe Coleman)にソフィーのアパートに隠されたカメラを発見されるという弱みを掴まれ、なすがままになる。JJの極秘捜査をママにばらさないと言う理由の代わりに、ソフィーはJJと一緒に時間を過ごし、スパイ事を教える。ソフィーのママも良い父親の代わりにと納得し付き合いはじめるが、そこに2組の犯人が現れ格闘となる。犯人は貴重なメモリーを持ち出すが、JJとの信頼関係からうまく犯人を退治する。

一心にやり遂げたい「信念」とは『恩讐の彼方』(名作から思う事)

2020-04-29 08:16:47 | 人生を「生かす」には
悔いを改め、一度決めた事を一心にやり遂げる力、その悟りは人をも感激させる。 この書にある21年間も一人で「信念」を貫く事は並大抵にできることではない。父の敵討ちの武士も心を打たれた、とある。 志を曲げず一心に決めた行動、感動を産むこの行動を是非今の政治家に訴えたい。
『恩讐の彼方』菊池寛
武家に養子として住み始めた男が、主人の妾に手を出したことで争いとなり刀で主人を殺害、その妾と夜逃げする。やがて生活に困り盗賊を繰り返すことなる。峠に休息所を作りそこで見定めた旅人の懐を見ながら殺害し奪うことを繰り返す。ある時若い夫婦を襲った時、妾から女の簪を忘れたことをとやかく言われ、このままでは自分は一生この妾の下働きだと悟り、その夜から一人旅に出る。その後今まで殺害した人々を懺悔供養する為、僧、法名了海となる。その後、ある村で鎖渡しという難所で毎年多くの死者が出る場所だと聞くと、その場所が自分の供養の場所だと悟り、何と一人で黙々と21年間石壁を堀、削り洞穴を作り、難所を通らずこの洞穴を開通させれば死者が出ることがないと生死をかけ掘り続けた。開通する矢先、そこに元主人の長男が敵討ちとして現れるが、村人からこの洞窟が開通するまで待ってほしいと願うと、日が経つことで了海の一心さに心が歪み、その長男も手伝いすることになる。やがて開通したその時には双方ともこの偉業に対する驚異と感激の心とで、胸がいっぱいになり涙にむせび合った。

「迷える羊」はぶつかって当たる心掛けが必要『三四郎』(名作から思う事)

2020-04-28 08:32:14 | 人生を「生かす」には
@文中にある「迷える羊」とは所謂「羊質虎皮」、外見だけは立派だが、それに実質が伴っていないこと、なのではないだろうか。三四郎もそうだが、学生時代は理論武装は素晴らしいが、実際現実の社会、ビジネスに直結した考え方、経験が少ないから、実践に弱い疑問を感じたら「ぶつかって納得」するのが一番早い。 諸外国、特に米国の教育では学生同士の意見を討論させる試みが多い。 答えは一つとは限らない社会を教えることがとても盛んだ。

『三四郎』夏目漱石 
三四郎は熊本の高校を卒業して東京の大学に進学、東京と田舎の違い、さらに人々の考え方の違いなど3つの世界を発見する。1つ目は田舎の古臭い習慣を持った世界、2つ目は東京に住み、学び、暮らしている人々の世界、3つ目がこれからどこに進むのか、目指しているのかを視る未来の世界である。 三四郎の人間観察記から、特に女性に対する気弱な性格で思った時に「直ぐぶつかって当たる心掛け」がないのが最後まで悔やまれる
先生の夢話「20年ぶりに会って見ると女は変わらないが男は違う。女、それは「絵」であり、男は「詩」だと言う」(絵に書かれた者はそのままの姿を残す、詩はその都度変化していく)
<登場人物>
・広田先生 高校の英語の先生 世間で読まれない本を買いあさりあまり読まない 最近の若者の利己主義を批判する、利他主義も不可避だと
・野々宮宗八 同郷 理学者 研究者
・佐々木与次郎 同期生 社交的 広田先生の二階で同居。女性に対する評価がイマイチ皆と違い偏見を持った見方をする 「偉大なる暗闇」政治、言論、心音自由を求める、新たな文芸を若い青年が構築するのだと発信する
・野々宮よし子 野々宮の妹 病み上がりで里見の家に同居。 好奇心旺盛で何でも見たがる 最後によし子の結婚相手が友達の美禰子の夫になる
・里見美禰子 よし子の友人「strays sheep:迷える羊 を唱え、三四郎も同じだと伝える
・小川三四郎 人見知りで気弱、正直者で人を疑わない性格 憧れた女性にタジタジとなる

「恨み」は怨みとして残り続ける『ブルー・ストーリー』Blue Story ⭐️5

2020-04-27 08:16:02 | 映画から見える世の中の動き
ギャング・グループの争い「ブルーストーリー」は些細な事から「怨みを残し」、双方が壊滅するまで続けあう、ギャング・アクション映画だ。 親友同士が啀み合い、最後には双方が果てるまで続く、誰も止めれない「怨み・辛み・苦しみ・悲しみ」の連続。 人には、行き違い、勘違い、思い違いなどちょっとしたことが原因で、互いに避け会うことが往々にして起こりがちだ。だから、取り返しが付かなくなる前に、相手の立場になりじっくり冷静になること。早合点は自滅を招くことにもなりがちで禁物だ。「ごめんなさい」が言える素直さが必要だ。
『ブルー・ストーリー』Blue Story ⭐️5
親友のティミー(スティーブン・オドゥボラ)とマルコ(マイケル・ワード)は、ロンドン近郊の自治区にあるペッカムの同じ高校に通う仲間同士だ。ある日ティミーの友達が殴打されと2人の仲が急変する。その後マルコが恋人と待ち合わせをしていた時にティミーの仲間が襲撃、恋人が亡くなってしまう。辛うじてマルコは助かったが、その恨みをティミーの仲間に逆襲する。やがてマルコは仲間に裏切られ車で窒息死、ティミーも仲間から襲撃され亡くなる。

「足るを知る」で幸福を感じる『高瀬舟』(名作から思う事)

2020-04-26 08:33:27 | 人生を「生かす」には
「足るを知るものは富む」とは、満足することを知っている者は、たとえ貧しくとも精神的には豊かで、幸福であるということ。 幸不幸は他人とは比べられない。ここにある罪人は仕事を転々とし、ひもじい生活の中、さらに弟の病気で日々の生活が追い込まれる。 弟が兄の負担をなくそうと自殺すると言う悲しく、その自殺が兄の弟殺しの罪人となる悔しい人生を送る。だがその罪人兄は「幸福」だと言う。正に「足るを知る」である。
『高瀬舟』森鴎外
高瀬舟とは京都の高瀬川を上下する小舟である。徳川時代にはその小舟に罪人を乗せて遠島に護送する役割をしていた。ある時乗り合わせた弟殺しの罪人と護送した同心は、罪人があまりにも遊楽的な顔をして夜空を仰いでいたので不思議だと思いその経緯を聞いた。すると捕縛された時には仕事に恵まれず転々とししながら仕事で得た金銭は貰ったらすぐ借金として消え、ひもじい暮らしをしていたと言う。そもそも幼い時両親が亡くなり二人兄弟だけとなり、その後いつも一緒に仕事をしながら生活していた。やがて弟が病気になり、快復の見込みが無くなると弟は兄貴にこれ以上の面倒を掛けるのを心苦しく思い、断ち切るために自殺を試みた。だが瀕死の状態で死にきれず兄に介添を頼み安らかに亡くなった。だがその介添が弟殺しとして罪となったのだ。船の上では罪人は仕事もせず食べ物を頂き、今遠島ということで奉行所から200文を頂き、遠島で仕事にもありつけるありがたさに感謝していた。方や護送している同心は七人家族で贅沢は一切できない、いつもギリギリの生活を余儀なくされ、妻に迷惑をかけていた。

恋心を目覚めさせる意外関係『Hooking Up』⭐️4

2020-04-25 08:03:35 | 映画から見える世の中の動き
気持ちが落ち込んだ時、何となく誰かに引き寄せ合うことがある。人の縁は、例えばこの映画のようなミスマッチングと思うような出会いでも、心の隙間に入り込める魔力を持っている。世間でもよく言われる、誰もが良い相愛とは思わないもの同士が何故か引き寄せ合う場合がある。キューピッドの愛の矢とは正に心の隙間に刺さる矢のことかも知れない。自分には分からない心の隙間を相手から知る得ることができる。

『Hooking Up』⭐️4
ダーラ(ブリタニー・スノー)は、ライフスタイルマガジンのスキャンダルコンテンツを取材するセックスコラムニスト。ベイリー(サム・リチャードソン)はロマンティックで、高校の恋人に捨てられたばかりの純情な青年。ダーラとサムはある学校の大人の教室、セックス中毒グループとがん生存者グループの教室で会います。サムは精巣腫瘍で二度目の医学的診断を受けようとしていた。ダーラは会社から解雇宣告を受けた時だった。二人の偶然の出会いのは、お互い必要な癒しを求める話がまとまり、そこでクロスカントリー旅行に出かけることにする。だが、ダーラは旅先での状況を密かにブログにて配信、サムは元の恋人との記憶を呼び起こす為故郷に帰る。やがてブログがバレ、気まずい中になり別れる。だがお互い旅で癒され、求めていたお互いの恋心で再び引き寄せ合うことになる。

「真贋力」で目利きとなる方法『真贋力』

2020-04-24 08:01:09 | 人生を「生かす」には
「真贋力」とは本物か偽物かを見抜く力であるが、現代人は欠乏気味だと言う。詐欺に会う、フェイクニュースに一喜一憂するなど「自分で考えない」事が問題だとも指摘している。いわゆる「言われたままに疑いも無く従う」と言う現状が世の中に蔓延し始めていることが問題なのだ。それは情報過多に陥り、選択すらできない状態になっている事で、ここにある「情報断捨離・断絶」などによるリセットすることだ。 さらに自分自身で経験・体験(本物を視る・触る、現場に行って視るなど)する事が重要で、人にはそれぞれの感覚があり、その時の自分の感覚の感想を書き留めておくことは大切だ。 なぜあの時そう思ったのか記憶を蘇らせ、自分なりの「真贋力」をつけることだ。

『真贋力』有馬頼底
デマや詐欺、文書の改鼠、フェイクニュースに溢れる現代社会で、最も必要なのが本物/偽物を見抜く力だ。拡散された情報は真実か、取引相手は信用に足る人物か――社会の情報化が、真贋を見極めることの難しさに拍車をかけている。禅で最重要視される「体験」を通して培われた鋭い真贋力が、現代の私たちに迷いなく生き抜く術を教えてくれる。
言葉や情報の真贋を見極められない現代人
「目利き」本物と偽物を見抜く力「真贋力」が現代で必要となっている
ー「無欲」とは欲がないことではない、惑わされず、欲とどう付き合っていくかが大事、そのためには「足るを知る」=「小欲知足」 「多欲の人は利を求めること多きが故に、苦悩また多し」
ー「捨て去る」「煩悩」・「三毒」=貪欲・瞋恚・愚痴
「疑わざる、これ病なり」先入観や固定観念に捉われてはいけない、疑うことの大切さを強調する
ー人と比べることで自らを不幸にしている「嫉妬」<>「尊大」
ー言葉を鵜呑みにする習慣、現代人に欠けているのが自分の頭で考えないこと
「情報の断食」時にはパソコン、携帯電話の情報を遮断する、本当に必要な情報は案外少ない
ー「体験」の重要性「自悟自解」体験こそが真実に到達するための道
「本当の『おもてなし』」とは体裁に囚われない、変な趣向を凝らさない事
    利休は茶の湯の友に「ではその誰でも知っている様にやってみて下さい。私が客として伺って、もし本当にそれができていたら私はあなたの弟子になりましょう」と言った。
ー利休の一首「茶はさびて心はあつくもてなせよ。道具はいつもありあわせにせよ」
    「あつき心でもとなす」とはその瞬間瞬間、1日1日を大切にすると言う事
    一期一会の気持ちで臨む事 (一期一会は井伊直弼の言葉)
    茶の本質「答えを出さないことが答え」と利休が弟子たちに答えを出せる様に精進せよと遺した
ー書の真贋を見抜くためには名品、名作を多く見る事、書の手習をする事

・日本の防衛費は5年連続で過去最高を更新2019年度は5兆2574億円 ステルスF35 105機
・日本の一人当たりの食品廃棄量は世界一、年間600万トン
・掛物「掛軸」は仏道修行をした墨跡に限る。 茶の湯では「茶掛」と言う

孤独から生き抜く様変わりとは『ジャック・ゴーストマンの自叙伝』

2020-04-23 07:59:50 | 世界の動きから見えるもの
生まれながらにして孤独となるジャックは、ヘロイン中毒の母(死別)から生まれたことで身元が定かではなかった、故に決して身元を語らず、友人・仲間を作らず、孤独の世界にめり込んでいく。遂に悪行の強盗に手を出し捨身の覚悟で悪行をしていく、ミステリー小説だ。 生い立ちが世間を狭くさせ、生き抜いていく為の選択が次々と悪行を招いていくことになる。人は思い詰めたり、思い込みが激しくなると心に余裕がなくなり全く違った方面へ動き出す。苦労しないでできる選択をしがちだが、苦労があって初めて成し遂げれることも多い。苦労・努力無しで世の中は渡れないことを知るべきだ。 

『ジャック・ゴーストマンの自叙伝』ロジャー・ホッブス (短編オンライン小説)
米国、ラスベガス。ヘロイン中毒患者が病院で一人の男の子を産んだ。母親は既に死んでいる中での発見で、子だけはなんとか生まれた。だがヘロインは妊婦と胎児にも影響を与え、生まれながらのヘロイン中毒の子の生存は極めて至難な施しを受けなければならなかった。それは少量のヘロインを注射しなければ禁断症状で苦しむことだった。何とか3日目には普通の呼吸に戻り泣き声も出るようになる。その後水爆技術者の家族に引き取られ、学校も優秀な成績を残す読書好きで一人でいることを好む子供に育った。14歳からラスベガスのダウンタウンを彷徨い歩き、自然観察をしながら賑やかな場所で読書をする日々を過ごすようになる。ある日、通りのホットドック屋に紙袋を下げた男がやってきて紙袋を足元に置きホットドックを注文する。その紙袋の中身が札束であることを微かに見えたことで、思わず自分の本の入った紙袋と入れ替え持ち逃げをする。ざっと2万ドルが入っており、屋根裏に隠し17歳で大学の引っ越しするまでしまっておいた。その間強盗で逮捕されるのか不安を募らせたが、自然と消え失せた。誰も友達もできず、話すことも、先生から聞かれることも少ない孤独な自分、あの時の行動がなぜそうさせたのかも理解できなかった。 卒業後、銃を買い求め、銀行へ強盗に入るとあっさり現金7千ドルが手に入り、そこから次々と強盗を繰り返す生活となる。身元を保証する運転免許証、保証カード、パスポート、さらに出生証明書すら尽く燃やしてしまい、自分という存在を消し「幽霊」にした。それは出征の時の自分への仕打ちで母が残してくれたものは「命と名前」だけ。その名前は「ベビー・ボーイ」、いつかそうを呼ばれることを憧れていた。 これは「ゴーストマン 時限紙幣」の著書につながる。

「智目行足」言葉だけでは人は信用しない『空海・感動の人生学』

2020-04-22 07:52:27 | 経営・リーダーシップに必要な事
「言行不一致」は正に「知目行足」と真反対の意味になる。「知目行足」はすなわち情報・知識・発言を実行してこそ初めて身につくと言うことである。 現代の政治家に多いのは「言行不一致」であり、言ったことを自ら実行して証明しないこと、他人任せであることだ。 地位と権力、さらに名誉があると自然と「足」(実践行動)が動かないのである。よって国民一人一人が身を守って「有言実行」いくしかないのだ。国家の緊急事態だと言うのにゆうちょなこと(「踊ってみた」安倍首相)やっていて日本の国民を守ることができるだろうか。 

『感動の人生学』大栗道栄
「概要」仏教の修行もビジネスも、同じ人間の行ないである。世の中に会社ができる何千年も前から、仏教者達は「幸せなお金儲け」を追求してきた。形のある財産や地位、名誉等に執着するのではなく、「善い行ない」を積み重ねることで、はじめてまっとうな成功が手に入るのだ…激動の社会の中で、人として正しい道を歩むための指針がここにある。
商売のコツは「利他自利」(りたじり)
    他人の利益につながることをやっていれば、それがいつか自分の利益になって帰ってくる
「運は寝て待て」ではなく「運は練って待つ」
    練るとは心を落ち着けて、よく研究し、工夫すること。そうして時の来るのを待つ
・商売は「菩薩行」
    世のため人のために尽くすこと
・自然界に時を見る目、人を見る目を学べ
    天の時・地の利・人の和 が整った時にふさわしい人材も集まる
・「四苦八苦」とは
    生まれる苦しみ・老いる苦しみ・病の苦しみ・死の苦しみ
・「生老病死」とは
    愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦
・すべての「苦」は欲望から起こる
    人の心には108つの煩悩がある:金・地位・名誉・学問・権力など
人の心を揺り動かす「8つの風」
    「利」(利益)・「衰」(衰え)・「毀」(避難攻撃)・「誉」(ほまれ)
    「称」(お世辞)・「譏」(そしる)・「苦」(逆境)・「楽」(順境)
・人は「十二の因縁」に縛られている「輪廻」(3つに分類:過去(生前)・現在(誕生)・未来(老死))
    「無明」盲目的な本能・「行」過去の母父の行為の遺伝・「識」母父の善悪の行の遺伝
    「名色」母父の顔・型血・業力の遺伝・「六所」人体:6根が備わる・「触」誕生:下界に触れる
    「受」人間の感覚を受ける・「愛」成長して思春期を迎える・「取」青年期・愛情欲望・十悪
    「有」行が自分の果報となる・「生」因縁の力で次の世代を作る
    「老死」老いて死んでゆき無明となる
・人間の毒する「3つの煩悩」
    「貧」むさぼる心 5つの「欲」食欲・睡眠欲・性欲・財欲・名誉欲
    「瞋」いかりの心 ネチネチと嫉妬から来る怒り、恨みを晴らすまで続く
    「痴」愚痴をいう ~不足という言葉を言わない 
「8つの正しい道」とは
    「正見」正しく物事を見ること
    「正思惟」正しい考え方をする
    「正語」正しい言葉を使う
    「正業」 正しい行いをする
    「正命」正しい生活をする
    「正精進」正しく努め励むこと
    「正念」正しく物事を記憶して、正しい信念を持つこと
    「正定」正しく落ち着いた心を持つこと
・人間の「十の戒め」
    地獄界・餓鬼会・畜生界・修羅界・人間界・天上界・声聞界・縁覚界・菩薩界・如来界
・どんな場合でも心まで忙しくするな 「忙」は心を亡くすと書く、心の上は「忘」となる
・「無心」になり心の耳を澄ませることで先見性を持つことができる
リーダーの「人との接し方」
    「腹」を横に、腹を立てず・「心」は角が立たないように丸く、
    「気」は長く、長い目で・「己」を決して威張らず小さく、「人」を讃え度量を大きく持つ
・リーダーの守るべき「6つの戒め」
    布施の徳・もの惜しみする心をなくし、感謝の心で尽くす
    持戒の徳・行いを正しく、悪行を避けること
    忍辱の徳・怒りやすい心を静めること
    精進の徳・怠け心をなくすこと
    禅定の徳・散りやすい心をまとめて安定させること
    知恵の徳・愚かな暗い心を、愛の知恵で明るくすること
リーダーのやるべき「布施業」
    無駄を省き、教え、節約を勧めること
    心配事や悩み事を聞いて、不安な気持ちを無くしてあげること
    顔・目の表情、手の動きで、にこやかに優し好眼差しで見ること
    優しい言葉、身体で施し、気持ちを招き入れるようにすること
・言葉の戒め
    言葉を多く、長くしない
    身分・地位の高いこと、手柄話を人に言わない
    人の話をしっかり聞いた後にものを言うこと
    たやすく約束しない、荒い言葉を使わず、心許ないことを言わない
    よく知らないことを人に教えることはしない
どんなに知識を学んでも、語るだけで実行が伴わなければ、良い結果は出ない・信頼されない
・人生を終点から考えてみよう「百年手帳」(自分が日々やっていることが見えてくる)
    人生の終点から書き込む、次に確実にやってくること・日程を記入
    自分が一生の中でやりたいこととその完成日を記入
    その完成のための条件を日程と共に記入
・「間」の大切さを知っておく
    「間違い」「間抜け」「間柄」対人関係で「間合い」は重要
・弘法大師の言葉
    「道うことなかれ人の短、説くことなかれ己の長」
        人の短所がわかっていても他人には言ってはならない
    「古の人は、道を学んで利を謀らず」
        今の人は名誉と財産を得るために勉強しているようだ
「智目行足」知識を得ても足で行わなければ何もならない、身につくまでやり続けよ

仁義の世界「ヤクザ」『オルタード・カーボン:リスリーブド』⭐️5

2020-04-21 07:59:00 | 映画から見える世の中の動き
日本の仁義・アクションアニメ映画だ。迫力感たっぷりの内部抗争だが、近未来で起きそうな分身移植(最新技術:脳以外全てを移植させ半永久に生き抜く)超SFタッチは度肝を抜かれる。 日本の文化、伝統、それに信念を持った男義理人情を魅せる。

『オルタード・カーボン:リスリーブド』⭐️5
未来都市東京の水本組で組長と次期組長との内部抗争が勃発、新たな組長襲名式までに肩を付けようと殺戮が始まる超SFタッチで描いたアクションアニメ映画だ。実は、最新のバイオ技術を用いて現組長が若い次期組長の体に乗り移つろうと計画を立てる。そのために最新技能を持った刺青士からの刺青絵移植を断行させる。ヤクザ、忍者、甲冑を纏った武者など登場キャラクターで凄い迫力ある映画だ。



「稽古」は芸を模倣し、自分の「型」を作りあげること『稽古の思想』

2020-04-20 08:00:48 | 歴史から学ぶ
「稽古」と「練習」の違い。稽古では師は教えない。弟子は師を模倣する、あるいは師の芸を盗むこと、練習とは教えるから習うが基本であると言う。 また「稽古」と「修養」とは心身を鍛え(耕し)、伝統(文化)を引き継ぐこととある。
日本独特の「道」(武道、茶道、柔道など)でのすべて「稽古」は師・先輩の真似をして自分のもの(型)にすることである、と言うことになる。 師・先輩を超えると言うことは、自分の「型」が完成すると自然と体が動いていく、と言う。(体が覚えている状態) その例が伊藤若冲。最初に狩野派、その後中国画を学び、そして最後は独自の生態観測した動物などの絵を「型」(動植綵絵等)にした。

『稽古の思想』西平直
「稽古」とはいかなる思想か。武道や芸道などの道の思想とはどう関係するのか。修行や修養、はたまた練習、レッスン、トレーニングとは、どうちがうのか、どう同じなのか。そこに秘められた「智恵」が意味するものとは。「稽古」を知の地平に解き放ち、東洋的心性のありかを探る。東洋的身体知の世界を開く注目の書。
ー「稽古」「修養」=Self-cultivationと言う(英語は1単語)
    自らの心身を耕し(cultivate)、文化(culture)を受け継ぐこと
「稽古と練習の違い」
    稽古における師は教えない。弟子は師を模倣する、あるいは師の芸を盗む
    練習とは教えるー習うが基本
「うまくゆく時」と「うまくゆかない時」の違いは体が自然に動く時が「うまくいく時」
    日頃の稽古で身体(心身)で覚えいる
ー「稽古」の思想は一面において、暗黙知を暗黙知のまま(意識せずに)働かせることを求めつつ、他面においては、その暗黙知を暗黙知に留めず(意識化し)問い直す視点を持つ
「型」が身につくと楽になり、型を意識することが無くなる「練習は覚えるためにするが、稽古は忘れるためにする」と言う
ー鳥の雛が卵から孵る時「啐(そつ)」を雛が内側から突く音、「啄(たく)」親鳥が外側から突く導く音が絶妙なタイミングでされると言う(弟子と師匠の域)
ー「技」は完成させ、持続させることと言う。持続させるためには内面の成熟が不可欠である。 それは「平常心」(禅語ではびょうじょうしん)区別しない心を持つこと、「離見の見」自分の姿を外側から見ること。
ー禅僧沢庵和尚「無心の心」(全体の流れを見る力)
ー「身心一如」(しんじんいちにょ)=「喝」、「身」を重視し、「我」を離れる
ー「稽古」が進むと「体が自然に動く」無意識に肉体が動き始める
茶道の千利休「稽古とは一より習い、十を知り、十より還るものとのその一」
    稽古は十まで学んだのち、再び一に還る。十に到達して終わりではない。十に至ったら、再び、最初に向かって戻ってこなければならない」

直感に優れた知恵は知識と経験の積み重ね『青年の大成』

2020-04-19 08:06:01 | 人生を「生かす」には
@「直感に優れた知恵」とは単なる知識ではなく情緒豊かな経験から来る発想力だ。
「知恵」は机上の情報だけでは不十分であり、様々な実際の経験値から産み出る物である。情報からなる知識は誰でもが持ち合わせることができるが知恵は別物であり、これからの世の中この「知恵」(創意工夫)はもっと重要になるはずである。 これからは意見を提案・議論する場が重要視され、それには自身の意見をまとめわかりやすく提案することが必要だろう。 プレゼンで使われるのは3つの提案、3つの意見、3つの選択など「3つ」が人が理解しやすい尺度の要となる。

『青年の大成』安岡正篤
『一体人間とは何ぞや』という問題から始まり『人生いかに生くべきか』の命題を、ともすれば学者が論述するような概念論や抽象論ではなく、実に具体的に懇切丁寧に解明して、人として世に処する道を人間味豊かに諄々と説いていることだ。この社会を覚醒させるための正義と真理を求めて深い教養を身につけて欲しい。そのためにはまず修練のうえに立った実力が求められる。実力をたかめるためには努力を重ねること。そこには当然自らを省み、苦しまねば実力はつかない。実力をつけるためにはどうすればよいか。その心構えについて、わかりやすく噛みくだいて青年達を勇気づける言葉をおくっている
ー「青年時代」理想像に向かって絶えず努力する、そこに到達するように努力するということが成年の運命を決する。理想の情熱を喚起する・心明るく・望み清く
ー人間としての本質的要素とは人間の徳性と習慣、附属的要素とは知識と技能
「曹操の詩句」 青年と大志を以て。そして老年になっても、壮心を持て。烈士暮年、壮心已まず。
ー「感恩報謝」 恩とは漢字で環境(かこみ)、大人の心からなる
    天地の恩、人間の恩、道の恩、教えの恩
「愛読書と座右を持つこと」 それはなるべく精神的価値の高い、人間的心理を豊かにするもの
「良い師、良き友を持つ事」 虚心坦懐でどんな人に対しても耳をすませる
「寸陰を惜しむ」 「三上」とは枕・馬・厠(寝室・車中・便所)
    どんなに忙しい人でも志さえあれば随分大事、大業をなしている(水戸光圀・大日本史)
ー「勝海舟・貧乏」貧乏でオランダ語の辞書を安く借りて写本を2冊作り、1冊を売った
ー「人間の脳」3歳で細胞の80%が機能を開始する(3つ後の魂百まで)
    脳の重量は少年時代の体重の大体6%、全血液の40%にのぼる 大人だと20%になる
「頭が良いというのは」知識ではなく、直感に優れた知恵である さらに情緒に結びつく

窮地に追い込まれた人間の行動『羅生門』芥川龍之介

2020-04-18 07:58:42 | 世界の動きから見えるもの
@「名作を読み返す」 天災や飢餓に苦しむ平安時代の京都。人は餓死寸前にまで追い込まれた時どのような行動を起こすだろうか。この時代多くの人々が餓死、その状況を写す人間模様は、現代における新型コロナ感染危機である。人々は如何なる行動をすべきか、評価される。人に感染すると言う危険性を思えば「STAY HOME」すべき緊急時代、首相の妻が悠々と外遊しているなど、他国から見れば「妻も管理できない夫(首相)が国を司ることなど到底できない」とみなされても仕方がない。その日本に住んでいる国民は一部の政治家の自己中的な行動によって感染死することを自覚しなければならない。戦時中の国民は「我慢」を余儀無くされ、最後には人間魚雷のように「モノとしての扱い」(捨て駒)された。この国は「国民を守る」と言う基本的な立場にない国家(内閣・閣僚)を早めに見捨てた方がいいかも知れない。 一部の政治、政治家の役割「国民を守る義務は無い」とするならば、国民が「政治・政治家監視機構」なるものを立ち上げ、「悪なる政治」を抹消するしかない。 

「人間不信」が招く現代の孤独『人間失格』

2020-04-17 07:57:13 | 人生を「生かす」には
@「人間不信」 孤独が長く続くと人を信用、信頼できなくなる、いやむしろこの主人公のような信じれるのは自分一人でいいのだと境地に立つことかもしれない。 大人になり切れないまま自分の殻に閉じこもってしまうことだろうか。 最近の若い人の「孤独」とはこんな人生を送っている人もいるのかも知れない。だたし親が裕福でその家にいれば仕事も仲間も無くとも十分満足な暮らしと考えるのだろうか。 人として生まれてきた以上、多くの出会いを作り、挑戦し、楽しみ、また苦労するのも「人生」だと思う。 人間ができるこを敢えてしないのは最も侘しく、寂しく、悲しい。

『人間失格』太宰治 (著名な小説を現代社会に照らし合わせる)
主人公の「葉ちゃん」、学生の頃はウブで心の優しい男の子、頭もよく優秀な好青年だったのだろう。親の仕事柄(代議士なのか)学生の頃までは金銭的な苦労は一切なく、成績も優秀で、何不自由なく暮らしていたがいつも孤独だった。だが田舎から東京に出てきた時点から人生が変わり始める。世間知らずで幼い時から優秀で知能が高いからつい相手の気持ち、行動を先読みして自分なりに納得する癖がつく。それは周りに友を寄せ付けない孤独を愛する人格へと変わる。親からの仕送りが途絶えた時点から、それが酒で悪酔となり、女の尻目に生活をすることが自分の世界だと悟る。果てには女と心中をするが自分だけが生き残り、悔やむ。が、時が経つとまた同じような生活を繰り返す、「孤独」を愛し「人間不信」となり深酒から酒中毒となり、自分を破滅に導いていった。 正に自分で自分を「人間失格」とまで追い詰めた