ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

一心にやり遂げたい「信念」とは『恩讐の彼方』(名作から思う事)

2020-04-29 08:16:47 | 人生を「生かす」には
悔いを改め、一度決めた事を一心にやり遂げる力、その悟りは人をも感激させる。 この書にある21年間も一人で「信念」を貫く事は並大抵にできることではない。父の敵討ちの武士も心を打たれた、とある。 志を曲げず一心に決めた行動、感動を産むこの行動を是非今の政治家に訴えたい。
『恩讐の彼方』菊池寛
武家に養子として住み始めた男が、主人の妾に手を出したことで争いとなり刀で主人を殺害、その妾と夜逃げする。やがて生活に困り盗賊を繰り返すことなる。峠に休息所を作りそこで見定めた旅人の懐を見ながら殺害し奪うことを繰り返す。ある時若い夫婦を襲った時、妾から女の簪を忘れたことをとやかく言われ、このままでは自分は一生この妾の下働きだと悟り、その夜から一人旅に出る。その後今まで殺害した人々を懺悔供養する為、僧、法名了海となる。その後、ある村で鎖渡しという難所で毎年多くの死者が出る場所だと聞くと、その場所が自分の供養の場所だと悟り、何と一人で黙々と21年間石壁を堀、削り洞穴を作り、難所を通らずこの洞穴を開通させれば死者が出ることがないと生死をかけ掘り続けた。開通する矢先、そこに元主人の長男が敵討ちとして現れるが、村人からこの洞窟が開通するまで待ってほしいと願うと、日が経つことで了海の一心さに心が歪み、その長男も手伝いすることになる。やがて開通したその時には双方ともこの偉業に対する驚異と感激の心とで、胸がいっぱいになり涙にむせび合った。

「迷える羊」はぶつかって当たる心掛けが必要『三四郎』(名作から思う事)

2020-04-28 08:32:14 | 人生を「生かす」には
@文中にある「迷える羊」とは所謂「羊質虎皮」、外見だけは立派だが、それに実質が伴っていないこと、なのではないだろうか。三四郎もそうだが、学生時代は理論武装は素晴らしいが、実際現実の社会、ビジネスに直結した考え方、経験が少ないから、実践に弱い疑問を感じたら「ぶつかって納得」するのが一番早い。 諸外国、特に米国の教育では学生同士の意見を討論させる試みが多い。 答えは一つとは限らない社会を教えることがとても盛んだ。

『三四郎』夏目漱石 
三四郎は熊本の高校を卒業して東京の大学に進学、東京と田舎の違い、さらに人々の考え方の違いなど3つの世界を発見する。1つ目は田舎の古臭い習慣を持った世界、2つ目は東京に住み、学び、暮らしている人々の世界、3つ目がこれからどこに進むのか、目指しているのかを視る未来の世界である。 三四郎の人間観察記から、特に女性に対する気弱な性格で思った時に「直ぐぶつかって当たる心掛け」がないのが最後まで悔やまれる
先生の夢話「20年ぶりに会って見ると女は変わらないが男は違う。女、それは「絵」であり、男は「詩」だと言う」(絵に書かれた者はそのままの姿を残す、詩はその都度変化していく)
<登場人物>
・広田先生 高校の英語の先生 世間で読まれない本を買いあさりあまり読まない 最近の若者の利己主義を批判する、利他主義も不可避だと
・野々宮宗八 同郷 理学者 研究者
・佐々木与次郎 同期生 社交的 広田先生の二階で同居。女性に対する評価がイマイチ皆と違い偏見を持った見方をする 「偉大なる暗闇」政治、言論、心音自由を求める、新たな文芸を若い青年が構築するのだと発信する
・野々宮よし子 野々宮の妹 病み上がりで里見の家に同居。 好奇心旺盛で何でも見たがる 最後によし子の結婚相手が友達の美禰子の夫になる
・里見美禰子 よし子の友人「strays sheep:迷える羊 を唱え、三四郎も同じだと伝える
・小川三四郎 人見知りで気弱、正直者で人を疑わない性格 憧れた女性にタジタジとなる

「足るを知る」で幸福を感じる『高瀬舟』(名作から思う事)

2020-04-26 08:33:27 | 人生を「生かす」には
「足るを知るものは富む」とは、満足することを知っている者は、たとえ貧しくとも精神的には豊かで、幸福であるということ。 幸不幸は他人とは比べられない。ここにある罪人は仕事を転々とし、ひもじい生活の中、さらに弟の病気で日々の生活が追い込まれる。 弟が兄の負担をなくそうと自殺すると言う悲しく、その自殺が兄の弟殺しの罪人となる悔しい人生を送る。だがその罪人兄は「幸福」だと言う。正に「足るを知る」である。
『高瀬舟』森鴎外
高瀬舟とは京都の高瀬川を上下する小舟である。徳川時代にはその小舟に罪人を乗せて遠島に護送する役割をしていた。ある時乗り合わせた弟殺しの罪人と護送した同心は、罪人があまりにも遊楽的な顔をして夜空を仰いでいたので不思議だと思いその経緯を聞いた。すると捕縛された時には仕事に恵まれず転々とししながら仕事で得た金銭は貰ったらすぐ借金として消え、ひもじい暮らしをしていたと言う。そもそも幼い時両親が亡くなり二人兄弟だけとなり、その後いつも一緒に仕事をしながら生活していた。やがて弟が病気になり、快復の見込みが無くなると弟は兄貴にこれ以上の面倒を掛けるのを心苦しく思い、断ち切るために自殺を試みた。だが瀕死の状態で死にきれず兄に介添を頼み安らかに亡くなった。だがその介添が弟殺しとして罪となったのだ。船の上では罪人は仕事もせず食べ物を頂き、今遠島ということで奉行所から200文を頂き、遠島で仕事にもありつけるありがたさに感謝していた。方や護送している同心は七人家族で贅沢は一切できない、いつもギリギリの生活を余儀なくされ、妻に迷惑をかけていた。

「真贋力」で目利きとなる方法『真贋力』

2020-04-24 08:01:09 | 人生を「生かす」には
「真贋力」とは本物か偽物かを見抜く力であるが、現代人は欠乏気味だと言う。詐欺に会う、フェイクニュースに一喜一憂するなど「自分で考えない」事が問題だとも指摘している。いわゆる「言われたままに疑いも無く従う」と言う現状が世の中に蔓延し始めていることが問題なのだ。それは情報過多に陥り、選択すらできない状態になっている事で、ここにある「情報断捨離・断絶」などによるリセットすることだ。 さらに自分自身で経験・体験(本物を視る・触る、現場に行って視るなど)する事が重要で、人にはそれぞれの感覚があり、その時の自分の感覚の感想を書き留めておくことは大切だ。 なぜあの時そう思ったのか記憶を蘇らせ、自分なりの「真贋力」をつけることだ。

『真贋力』有馬頼底
デマや詐欺、文書の改鼠、フェイクニュースに溢れる現代社会で、最も必要なのが本物/偽物を見抜く力だ。拡散された情報は真実か、取引相手は信用に足る人物か――社会の情報化が、真贋を見極めることの難しさに拍車をかけている。禅で最重要視される「体験」を通して培われた鋭い真贋力が、現代の私たちに迷いなく生き抜く術を教えてくれる。
言葉や情報の真贋を見極められない現代人
「目利き」本物と偽物を見抜く力「真贋力」が現代で必要となっている
ー「無欲」とは欲がないことではない、惑わされず、欲とどう付き合っていくかが大事、そのためには「足るを知る」=「小欲知足」 「多欲の人は利を求めること多きが故に、苦悩また多し」
ー「捨て去る」「煩悩」・「三毒」=貪欲・瞋恚・愚痴
「疑わざる、これ病なり」先入観や固定観念に捉われてはいけない、疑うことの大切さを強調する
ー人と比べることで自らを不幸にしている「嫉妬」<>「尊大」
ー言葉を鵜呑みにする習慣、現代人に欠けているのが自分の頭で考えないこと
「情報の断食」時にはパソコン、携帯電話の情報を遮断する、本当に必要な情報は案外少ない
ー「体験」の重要性「自悟自解」体験こそが真実に到達するための道
「本当の『おもてなし』」とは体裁に囚われない、変な趣向を凝らさない事
    利休は茶の湯の友に「ではその誰でも知っている様にやってみて下さい。私が客として伺って、もし本当にそれができていたら私はあなたの弟子になりましょう」と言った。
ー利休の一首「茶はさびて心はあつくもてなせよ。道具はいつもありあわせにせよ」
    「あつき心でもとなす」とはその瞬間瞬間、1日1日を大切にすると言う事
    一期一会の気持ちで臨む事 (一期一会は井伊直弼の言葉)
    茶の本質「答えを出さないことが答え」と利休が弟子たちに答えを出せる様に精進せよと遺した
ー書の真贋を見抜くためには名品、名作を多く見る事、書の手習をする事

・日本の防衛費は5年連続で過去最高を更新2019年度は5兆2574億円 ステルスF35 105機
・日本の一人当たりの食品廃棄量は世界一、年間600万トン
・掛物「掛軸」は仏道修行をした墨跡に限る。 茶の湯では「茶掛」と言う

孤独から生き抜く様変わりとは『ジャック・ゴーストマンの自叙伝』

2020-04-23 07:59:50 | 世界の動きから見えるもの
生まれながらにして孤独となるジャックは、ヘロイン中毒の母(死別)から生まれたことで身元が定かではなかった、故に決して身元を語らず、友人・仲間を作らず、孤独の世界にめり込んでいく。遂に悪行の強盗に手を出し捨身の覚悟で悪行をしていく、ミステリー小説だ。 生い立ちが世間を狭くさせ、生き抜いていく為の選択が次々と悪行を招いていくことになる。人は思い詰めたり、思い込みが激しくなると心に余裕がなくなり全く違った方面へ動き出す。苦労しないでできる選択をしがちだが、苦労があって初めて成し遂げれることも多い。苦労・努力無しで世の中は渡れないことを知るべきだ。 

『ジャック・ゴーストマンの自叙伝』ロジャー・ホッブス (短編オンライン小説)
米国、ラスベガス。ヘロイン中毒患者が病院で一人の男の子を産んだ。母親は既に死んでいる中での発見で、子だけはなんとか生まれた。だがヘロインは妊婦と胎児にも影響を与え、生まれながらのヘロイン中毒の子の生存は極めて至難な施しを受けなければならなかった。それは少量のヘロインを注射しなければ禁断症状で苦しむことだった。何とか3日目には普通の呼吸に戻り泣き声も出るようになる。その後水爆技術者の家族に引き取られ、学校も優秀な成績を残す読書好きで一人でいることを好む子供に育った。14歳からラスベガスのダウンタウンを彷徨い歩き、自然観察をしながら賑やかな場所で読書をする日々を過ごすようになる。ある日、通りのホットドック屋に紙袋を下げた男がやってきて紙袋を足元に置きホットドックを注文する。その紙袋の中身が札束であることを微かに見えたことで、思わず自分の本の入った紙袋と入れ替え持ち逃げをする。ざっと2万ドルが入っており、屋根裏に隠し17歳で大学の引っ越しするまでしまっておいた。その間強盗で逮捕されるのか不安を募らせたが、自然と消え失せた。誰も友達もできず、話すことも、先生から聞かれることも少ない孤独な自分、あの時の行動がなぜそうさせたのかも理解できなかった。 卒業後、銃を買い求め、銀行へ強盗に入るとあっさり現金7千ドルが手に入り、そこから次々と強盗を繰り返す生活となる。身元を保証する運転免許証、保証カード、パスポート、さらに出生証明書すら尽く燃やしてしまい、自分という存在を消し「幽霊」にした。それは出征の時の自分への仕打ちで母が残してくれたものは「命と名前」だけ。その名前は「ベビー・ボーイ」、いつかそうを呼ばれることを憧れていた。 これは「ゴーストマン 時限紙幣」の著書につながる。

「智目行足」言葉だけでは人は信用しない『空海・感動の人生学』

2020-04-22 07:52:27 | 経営・リーダーシップに必要な事
「言行不一致」は正に「知目行足」と真反対の意味になる。「知目行足」はすなわち情報・知識・発言を実行してこそ初めて身につくと言うことである。 現代の政治家に多いのは「言行不一致」であり、言ったことを自ら実行して証明しないこと、他人任せであることだ。 地位と権力、さらに名誉があると自然と「足」(実践行動)が動かないのである。よって国民一人一人が身を守って「有言実行」いくしかないのだ。国家の緊急事態だと言うのにゆうちょなこと(「踊ってみた」安倍首相)やっていて日本の国民を守ることができるだろうか。 

『感動の人生学』大栗道栄
「概要」仏教の修行もビジネスも、同じ人間の行ないである。世の中に会社ができる何千年も前から、仏教者達は「幸せなお金儲け」を追求してきた。形のある財産や地位、名誉等に執着するのではなく、「善い行ない」を積み重ねることで、はじめてまっとうな成功が手に入るのだ…激動の社会の中で、人として正しい道を歩むための指針がここにある。
商売のコツは「利他自利」(りたじり)
    他人の利益につながることをやっていれば、それがいつか自分の利益になって帰ってくる
「運は寝て待て」ではなく「運は練って待つ」
    練るとは心を落ち着けて、よく研究し、工夫すること。そうして時の来るのを待つ
・商売は「菩薩行」
    世のため人のために尽くすこと
・自然界に時を見る目、人を見る目を学べ
    天の時・地の利・人の和 が整った時にふさわしい人材も集まる
・「四苦八苦」とは
    生まれる苦しみ・老いる苦しみ・病の苦しみ・死の苦しみ
・「生老病死」とは
    愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦
・すべての「苦」は欲望から起こる
    人の心には108つの煩悩がある:金・地位・名誉・学問・権力など
人の心を揺り動かす「8つの風」
    「利」(利益)・「衰」(衰え)・「毀」(避難攻撃)・「誉」(ほまれ)
    「称」(お世辞)・「譏」(そしる)・「苦」(逆境)・「楽」(順境)
・人は「十二の因縁」に縛られている「輪廻」(3つに分類:過去(生前)・現在(誕生)・未来(老死))
    「無明」盲目的な本能・「行」過去の母父の行為の遺伝・「識」母父の善悪の行の遺伝
    「名色」母父の顔・型血・業力の遺伝・「六所」人体:6根が備わる・「触」誕生:下界に触れる
    「受」人間の感覚を受ける・「愛」成長して思春期を迎える・「取」青年期・愛情欲望・十悪
    「有」行が自分の果報となる・「生」因縁の力で次の世代を作る
    「老死」老いて死んでゆき無明となる
・人間の毒する「3つの煩悩」
    「貧」むさぼる心 5つの「欲」食欲・睡眠欲・性欲・財欲・名誉欲
    「瞋」いかりの心 ネチネチと嫉妬から来る怒り、恨みを晴らすまで続く
    「痴」愚痴をいう ~不足という言葉を言わない 
「8つの正しい道」とは
    「正見」正しく物事を見ること
    「正思惟」正しい考え方をする
    「正語」正しい言葉を使う
    「正業」 正しい行いをする
    「正命」正しい生活をする
    「正精進」正しく努め励むこと
    「正念」正しく物事を記憶して、正しい信念を持つこと
    「正定」正しく落ち着いた心を持つこと
・人間の「十の戒め」
    地獄界・餓鬼会・畜生界・修羅界・人間界・天上界・声聞界・縁覚界・菩薩界・如来界
・どんな場合でも心まで忙しくするな 「忙」は心を亡くすと書く、心の上は「忘」となる
・「無心」になり心の耳を澄ませることで先見性を持つことができる
リーダーの「人との接し方」
    「腹」を横に、腹を立てず・「心」は角が立たないように丸く、
    「気」は長く、長い目で・「己」を決して威張らず小さく、「人」を讃え度量を大きく持つ
・リーダーの守るべき「6つの戒め」
    布施の徳・もの惜しみする心をなくし、感謝の心で尽くす
    持戒の徳・行いを正しく、悪行を避けること
    忍辱の徳・怒りやすい心を静めること
    精進の徳・怠け心をなくすこと
    禅定の徳・散りやすい心をまとめて安定させること
    知恵の徳・愚かな暗い心を、愛の知恵で明るくすること
リーダーのやるべき「布施業」
    無駄を省き、教え、節約を勧めること
    心配事や悩み事を聞いて、不安な気持ちを無くしてあげること
    顔・目の表情、手の動きで、にこやかに優し好眼差しで見ること
    優しい言葉、身体で施し、気持ちを招き入れるようにすること
・言葉の戒め
    言葉を多く、長くしない
    身分・地位の高いこと、手柄話を人に言わない
    人の話をしっかり聞いた後にものを言うこと
    たやすく約束しない、荒い言葉を使わず、心許ないことを言わない
    よく知らないことを人に教えることはしない
どんなに知識を学んでも、語るだけで実行が伴わなければ、良い結果は出ない・信頼されない
・人生を終点から考えてみよう「百年手帳」(自分が日々やっていることが見えてくる)
    人生の終点から書き込む、次に確実にやってくること・日程を記入
    自分が一生の中でやりたいこととその完成日を記入
    その完成のための条件を日程と共に記入
・「間」の大切さを知っておく
    「間違い」「間抜け」「間柄」対人関係で「間合い」は重要
・弘法大師の言葉
    「道うことなかれ人の短、説くことなかれ己の長」
        人の短所がわかっていても他人には言ってはならない
    「古の人は、道を学んで利を謀らず」
        今の人は名誉と財産を得るために勉強しているようだ
「智目行足」知識を得ても足で行わなければ何もならない、身につくまでやり続けよ

「稽古」は芸を模倣し、自分の「型」を作りあげること『稽古の思想』

2020-04-20 08:00:48 | 歴史から学ぶ
「稽古」と「練習」の違い。稽古では師は教えない。弟子は師を模倣する、あるいは師の芸を盗むこと、練習とは教えるから習うが基本であると言う。 また「稽古」と「修養」とは心身を鍛え(耕し)、伝統(文化)を引き継ぐこととある。
日本独特の「道」(武道、茶道、柔道など)でのすべて「稽古」は師・先輩の真似をして自分のもの(型)にすることである、と言うことになる。 師・先輩を超えると言うことは、自分の「型」が完成すると自然と体が動いていく、と言う。(体が覚えている状態) その例が伊藤若冲。最初に狩野派、その後中国画を学び、そして最後は独自の生態観測した動物などの絵を「型」(動植綵絵等)にした。

『稽古の思想』西平直
「稽古」とはいかなる思想か。武道や芸道などの道の思想とはどう関係するのか。修行や修養、はたまた練習、レッスン、トレーニングとは、どうちがうのか、どう同じなのか。そこに秘められた「智恵」が意味するものとは。「稽古」を知の地平に解き放ち、東洋的心性のありかを探る。東洋的身体知の世界を開く注目の書。
ー「稽古」「修養」=Self-cultivationと言う(英語は1単語)
    自らの心身を耕し(cultivate)、文化(culture)を受け継ぐこと
「稽古と練習の違い」
    稽古における師は教えない。弟子は師を模倣する、あるいは師の芸を盗む
    練習とは教えるー習うが基本
「うまくゆく時」と「うまくゆかない時」の違いは体が自然に動く時が「うまくいく時」
    日頃の稽古で身体(心身)で覚えいる
ー「稽古」の思想は一面において、暗黙知を暗黙知のまま(意識せずに)働かせることを求めつつ、他面においては、その暗黙知を暗黙知に留めず(意識化し)問い直す視点を持つ
「型」が身につくと楽になり、型を意識することが無くなる「練習は覚えるためにするが、稽古は忘れるためにする」と言う
ー鳥の雛が卵から孵る時「啐(そつ)」を雛が内側から突く音、「啄(たく)」親鳥が外側から突く導く音が絶妙なタイミングでされると言う(弟子と師匠の域)
ー「技」は完成させ、持続させることと言う。持続させるためには内面の成熟が不可欠である。 それは「平常心」(禅語ではびょうじょうしん)区別しない心を持つこと、「離見の見」自分の姿を外側から見ること。
ー禅僧沢庵和尚「無心の心」(全体の流れを見る力)
ー「身心一如」(しんじんいちにょ)=「喝」、「身」を重視し、「我」を離れる
ー「稽古」が進むと「体が自然に動く」無意識に肉体が動き始める
茶道の千利休「稽古とは一より習い、十を知り、十より還るものとのその一」
    稽古は十まで学んだのち、再び一に還る。十に到達して終わりではない。十に至ったら、再び、最初に向かって戻ってこなければならない」

直感に優れた知恵は知識と経験の積み重ね『青年の大成』

2020-04-19 08:06:01 | 人生を「生かす」には
@「直感に優れた知恵」とは単なる知識ではなく情緒豊かな経験から来る発想力だ。
「知恵」は机上の情報だけでは不十分であり、様々な実際の経験値から産み出る物である。情報からなる知識は誰でもが持ち合わせることができるが知恵は別物であり、これからの世の中この「知恵」(創意工夫)はもっと重要になるはずである。 これからは意見を提案・議論する場が重要視され、それには自身の意見をまとめわかりやすく提案することが必要だろう。 プレゼンで使われるのは3つの提案、3つの意見、3つの選択など「3つ」が人が理解しやすい尺度の要となる。

『青年の大成』安岡正篤
『一体人間とは何ぞや』という問題から始まり『人生いかに生くべきか』の命題を、ともすれば学者が論述するような概念論や抽象論ではなく、実に具体的に懇切丁寧に解明して、人として世に処する道を人間味豊かに諄々と説いていることだ。この社会を覚醒させるための正義と真理を求めて深い教養を身につけて欲しい。そのためにはまず修練のうえに立った実力が求められる。実力をたかめるためには努力を重ねること。そこには当然自らを省み、苦しまねば実力はつかない。実力をつけるためにはどうすればよいか。その心構えについて、わかりやすく噛みくだいて青年達を勇気づける言葉をおくっている
ー「青年時代」理想像に向かって絶えず努力する、そこに到達するように努力するということが成年の運命を決する。理想の情熱を喚起する・心明るく・望み清く
ー人間としての本質的要素とは人間の徳性と習慣、附属的要素とは知識と技能
「曹操の詩句」 青年と大志を以て。そして老年になっても、壮心を持て。烈士暮年、壮心已まず。
ー「感恩報謝」 恩とは漢字で環境(かこみ)、大人の心からなる
    天地の恩、人間の恩、道の恩、教えの恩
「愛読書と座右を持つこと」 それはなるべく精神的価値の高い、人間的心理を豊かにするもの
「良い師、良き友を持つ事」 虚心坦懐でどんな人に対しても耳をすませる
「寸陰を惜しむ」 「三上」とは枕・馬・厠(寝室・車中・便所)
    どんなに忙しい人でも志さえあれば随分大事、大業をなしている(水戸光圀・大日本史)
ー「勝海舟・貧乏」貧乏でオランダ語の辞書を安く借りて写本を2冊作り、1冊を売った
ー「人間の脳」3歳で細胞の80%が機能を開始する(3つ後の魂百まで)
    脳の重量は少年時代の体重の大体6%、全血液の40%にのぼる 大人だと20%になる
「頭が良いというのは」知識ではなく、直感に優れた知恵である さらに情緒に結びつく

窮地に追い込まれた人間の行動『羅生門』芥川龍之介

2020-04-18 07:58:42 | 世界の動きから見えるもの
@「名作を読み返す」 天災や飢餓に苦しむ平安時代の京都。人は餓死寸前にまで追い込まれた時どのような行動を起こすだろうか。この時代多くの人々が餓死、その状況を写す人間模様は、現代における新型コロナ感染危機である。人々は如何なる行動をすべきか、評価される。人に感染すると言う危険性を思えば「STAY HOME」すべき緊急時代、首相の妻が悠々と外遊しているなど、他国から見れば「妻も管理できない夫(首相)が国を司ることなど到底できない」とみなされても仕方がない。その日本に住んでいる国民は一部の政治家の自己中的な行動によって感染死することを自覚しなければならない。戦時中の国民は「我慢」を余儀無くされ、最後には人間魚雷のように「モノとしての扱い」(捨て駒)された。この国は「国民を守る」と言う基本的な立場にない国家(内閣・閣僚)を早めに見捨てた方がいいかも知れない。 一部の政治、政治家の役割「国民を守る義務は無い」とするならば、国民が「政治・政治家監視機構」なるものを立ち上げ、「悪なる政治」を抹消するしかない。 

「人間不信」が招く現代の孤独『人間失格』

2020-04-17 07:57:13 | 人生を「生かす」には
@「人間不信」 孤独が長く続くと人を信用、信頼できなくなる、いやむしろこの主人公のような信じれるのは自分一人でいいのだと境地に立つことかもしれない。 大人になり切れないまま自分の殻に閉じこもってしまうことだろうか。 最近の若い人の「孤独」とはこんな人生を送っている人もいるのかも知れない。だたし親が裕福でその家にいれば仕事も仲間も無くとも十分満足な暮らしと考えるのだろうか。 人として生まれてきた以上、多くの出会いを作り、挑戦し、楽しみ、また苦労するのも「人生」だと思う。 人間ができるこを敢えてしないのは最も侘しく、寂しく、悲しい。

『人間失格』太宰治 (著名な小説を現代社会に照らし合わせる)
主人公の「葉ちゃん」、学生の頃はウブで心の優しい男の子、頭もよく優秀な好青年だったのだろう。親の仕事柄(代議士なのか)学生の頃までは金銭的な苦労は一切なく、成績も優秀で、何不自由なく暮らしていたがいつも孤独だった。だが田舎から東京に出てきた時点から人生が変わり始める。世間知らずで幼い時から優秀で知能が高いからつい相手の気持ち、行動を先読みして自分なりに納得する癖がつく。それは周りに友を寄せ付けない孤独を愛する人格へと変わる。親からの仕送りが途絶えた時点から、それが酒で悪酔となり、女の尻目に生活をすることが自分の世界だと悟る。果てには女と心中をするが自分だけが生き残り、悔やむ。が、時が経つとまた同じような生活を繰り返す、「孤独」を愛し「人間不信」となり深酒から酒中毒となり、自分を破滅に導いていった。 正に自分で自分を「人間失格」とまで追い詰めた

「信頼関係」を築く難しさ『血頭の丹兵衛』

2020-04-14 07:55:28 | 人生を「生かす」には
人を信頼することの難しさ。この捕物帳では平蔵が牢屋にいる粂八を信用し殺害盗人一味の拿捕に協力させ保釈する、片や粂八は殺害などを絶対しないと信じていた盗賊親分が実は様変わりし殺害もする極悪党になってしまったことで、囚われた血頭の丹兵衛を「にせもの」と最後まで言い通すことになった。 実のところ人を信用するのは極めて難しい、特に金銭絡みは要注意すべきで、最近は親でも子供の「連帯保証人」にはならないと言う。 時世なのか寂しくやるせない限りだ。

『血頭の丹兵衛』池波正太郎 (短編オンライン小説)
「概要」「血頭の丹兵衛」と名乗る怪盗が江戸市中を荒らしまわっていた。
盗みに入った家の人間を皆殺しにする残虐な手口に、江戸っ子は恐れおののき、
たまりかねた当局は長谷川平蔵を火付盗賊改方へ戻した。
かつて鬼平に捕らえられ、牢に押し込められている「小房の粂八」は、役宅に戻った平蔵の顔を見ると、意外なことを口にした。「いまお膝もとを荒らしているやつは、にせものの血頭の丹兵衛でございますよ」そして粂八は、ある決心をする。


「シンプル生活」で明日から変わる生き方『禅、シンプル生活のすすめ』

2020-04-13 07:51:44 | 人生を「生かす」には
@「生活をシンプルに」とは自分を如何に変えるか、変わるかである。「禅」に多くのヒントがある。ここに100項目列記してみた。 今の時代、自分にないものを求め、変わりたいと望むことが多いが、「自分にないものを求めない」とか、「変わることを恐れない 、変化するから美しい」。 どれもシンプルで今すぐにもで出来る、だが「継続」が課題になるかもだ。

『禅、シンプル生活のすすめ』枡野俊明
変化に「気づく」―すべては、この「気づき」から始まる、息をゆっくりと吐いてみる―マイナスの感情を退治する方法、脱いだ靴を揃える―すると、生き方が美しくなるなどなど、一日ひとつ、すぐにできる“心の洗い方”
●「習慣」をちょっと変えてみる        
ボーッとする時間を持とう    慌てず、焦らず、あるがままの自分で
15分、早く起きてみる    忙しいとは「心をなくす」事
・朝の空気をしっかり味わう    1日として同じ日はない
・脱いだ靴を揃える    心の乱れは足元に現れる
要らないものを捨てる    「得る」よりも「手放す」ことが先 (洗心)
・デスクの上を整える        あなたのデスクは、あなたの心を映し出す鏡
・一杯のコーヒーを丁寧に淹れる    労力を省くのは、人生の楽しみを省く事
・字を丁寧に書く    他人に向けている目を、自分に向ける
・大きな声を出してみる    お腹から声を出す事で、脳が目覚める    
・食事を疎かにしない     喫茶喫飯・一心に食べること
食事では、一口ごとに箸を置く    禅の修行とは、座禅を組むことだけではない(五観の偈)
・野菜断食のすすめ    高僧の居住まいが美しい理由
好きな言葉を探す    本来無一物・元々何ももっていない
・持ち物を減らす    物の命を「使い切る」という発想
・部屋をシンプルに整える    「簡素」と「質素」の違い
・ベランダに小さな庭を作る    どこにいても心を磨くことはできる
・裸足で生活してみる    なぜ修行僧は裸足で生活するのか
息をゆっくり吐いてみる    呼吸を変えれば心も変わる (吐く行為が先)
・座禅を組む        人は体を動かしながら思考することはできない
・立禅をする        簡単に気合を入れる方法
考えても仕方のないことは考えない      ふと「自分を忘れる」瞬間
・気持ちを上手に切り替える    「必要な無駄」もある
ゆっくりと呼吸する        心を整えるには、まず姿勢と呼吸を整える(調身・調息・調心)
・手を合わせる        「合掌」の意味 左手は自分、右手が相手
・一人の時間を持つ     「市中の山居」のすすめ
・自分の手で自然に触れる    道端の石を拾って、匂いを嗅いでみる
・夕焼けを眺めに行く      自分の「夕焼け階段」を探してみる
・今日できることは、今日やる        ある名僧に遺言に学ぶ
・眠る前は嫌いなことを考えない    自分をリセットする時間
・今できることを一生懸命やる        雲を追いかけても捕まえることはできない
●ものの「見方」を変えてみる
・「もう一人の自分」に気づく        「主人公」は無限の可能性を持っている
起こっていないことで悩まない    不安、それはいったいどこにある
・仕事を楽しむ        喜びはいつも、自分の中にある
・ただ没頭してみる    「無念無想」心を空っぽに、心をどこにも置かず
「目の前のもの」に囚われない    「1日作らざれば1日食らわず」
人のせいにしない    その仕事も一つの「出会い」です
・人と比べない        物事は、続けて行くことだけが難しい
・自分にないものを求めない        「結果」を出す一番の近道
・時には、考えるのをやめてみる    「心の間」から生まれるもの
・けじめをつける    心の中に「けじめ」という門を作る
・座禅会に参加してみる    悩みもストレスもお寺に置いて帰ればいい
・一輪の花を育てる    自然の世界は、毎日が新しい
・スタートを正す    「いいこと」を周りにたくさん起こす法
・自分自身を大切にする    お守りは自分の分身    
・シンプルに考える    一見、魅力的に見えても・・・(1行三昧=一つのことに邁進)
変わることを恐れない    変化するから美しい
・変化に「気づく」    自分を「定点観測」する効果
「考える」よりも「感じる」        「小さな変化に気づく人」の強み
「もったいない」と言う心を忘れない    「禅の心」とは何か
・一つの見方に囚われない    「見立て」という考え方
・自分の頭で考える    「知識」と「知恵」は似て非なるもの
自分を信じる        可能性は信じる心が生み出すもの
・悩むより動く        自分で心配の種を作り出している
・しなやかな心を持つ        強い心とは、しなやかな心
・体を動かす    体を動かして初めてわかること
・時を待つ    日本人の「マイペースの心」
・物との縁を大切にする    物を大切にするのは、自分自身を大切にすること
ただし静かに座ってみる    庭を前にすると無意識に座りたくなる理由
・頭の中を空っぽにしてみる    「足す」のではなく「減らす」効用
・「禅の庭」を楽しむ        禅のにはには「癒しの力」がある
●人との「関わり方」を変えてみる
・人に尽くす        悩みはどこから生まれるのか (無常無我)
「三毒」を捨てる    欲張らない、イライラしない、物事の道理を知る(貪・瞋・痴)
・「おかげさま」の気持ちを持つ    たった一言に温かい心が詰まっている
・理屈を押し付けない        「門の前の打ち水」に心を感じる
・言葉でなく、心を伝える    なぜ禅画は墨で描かれるのか
・相手の長所に目を向ける    庭も人間関係も「調和」が大事
・一人の人と深く付き合う    一つの出会いに集中して (一期一会)
タイミングをよくする    急ぎすぎても、のんびりすぎてもいけない(啐啄同時)
・皆に好かれる必要はない    囚われない、偏らない、拘らない
・無理に白黒つけない        「白か黒か」にこだわると「灰色」の美しさを忘れる
・「あるがまま」をみる    好き嫌いで悩まない一番の方法
・上手に距離を置く    「八風吹けでも動ぜず」
・損得を考えない    ウマが合う人、合わない人
言葉だけに囚われない    相手の言葉に「心」を寄せるということ
・人の意見に振り回されない    決断力とは、自分を強く信じる力
・信念を持つ        お年寄りの話の中に「生きるヒント」を見つける
・庭と会話する    「わび・さび」ってこういうことです(思いやりの心を持つ)
・人を喜ばせる        日本人のもてなし・食卓に「時間の流れ」を演出する(旬な食材)
・家族が集まる日を作る    「本当に大事なもの」に気づく場所
・お年寄りの話を聞く    ご先祖がひとりかければ自分は存在しない
●「今」「この瞬間」を変えてみる    
「今」を生きる    「過去」より「今」に目を向ける
・平凡な1日にこそ、感謝する        「親死に、子死ぬ」これが一番幸せ
・「守られている」ことを意識する    だから勇気を持って前に進みなさい
・前向きに受け止める     せっかく今日も生きているのだから
欲張らない        「それは本当に必要なものですか」(足るを知る=知足)
・物事を「善悪」で分けない    呼吸するのに好き嫌いもありません
・事実は事実として受け止める        「諦める」のでなく「覚悟を決める」
「答え」はひとつではない     なぜ、禅問答をするのか
・「方法」もひとつではない     たとえ同じ答えに行き着くとしても
・ひけらかさない    黙っていても伝わるのが「本当の魅力」
・お金に縛らなれない        お金の悩みから自由になる言葉
不安なときほど、自分を信じる    不安にも表と裏の顔がある
季節の移ろいを感じる    これが世の中にある「唯一の真理」
・何かを育ててみる    「人生で大切にすべきこと」を知る
・「自分の声」に耳を傾ける    「枯山水」は隠遁生活の象徴
・1日1日を大事に生きる    自分らくしない時間は空っぽ
・命を大切に生きる    「自分の命」でもあなたの所有物ではないのです
準備を怠らない    チャンスを手にする人、逃す人
・死に様を考える    幸せはすぐ近くにある
・「今」「このとき」に力を出し切る    見事に「今日」を生き切った私の父

「易学」は自然と人間の相関学『易と人生哲学』

2020-04-11 07:51:35 | 歴史から学ぶ
@「易」と言うと即座に「占い」と浮かぶが、それは俗易という。ましてや「筮竹」(竹の棒)は易を十分理解していない占い師が使う手であるという。 「易経」は運命を導き出し立命すること(変化をもたらして行く事)とある。膨大な歴史の積み重ねから弾き出された運命により、人は情報から知恵を授かり変化させる事で宿命から立命へと動くべきだという。 その一つの蓄積した知恵(伝説・習慣・慣行)の例として漢方医学における「五臓六腑・色」診断なるものがある(下記)。(小腸が悪い人は心臓に負担がかかり顔が赤色を示す)古くからの説はここにある「人間観察法」(下記)なども参考になる。

『易と人生哲学』安岡正篤
中国千数百年にわたる天地自然と人間世界の相関をまとめあげた『易経』。その難解さゆえに広く読まれなかった思想を 分かり易く解説するとともに、その深遠な哲学を説き、変転極まりない不透明な時代をいかに生きるかの指針を示す。
・「易経」を十分学べば、占わなくとも人生万般のことがわかる様になると言う。それは「易経」は常に新たに自分の運命を作っていく、開発していく学問だからである。運命を立命することである。
・「易の三義」とは
    「変わる」「変化する」変化してやまないと言うこと
    「不変」変化を自覚し意識すること、知恵が発達するにつれて不変の心理、法則と探究する
    人間が意識的、自主的、積極的に変化していくこと
・「四柱推命学」運命観=命理学 何年何月何日何時の4つ(真干支)組み合わせると60(還暦)
    「干」は幹、10 甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
    「支」はそれから派生する枝 12
・「陰陽5行」木・火・土・金・水(相生相剋関係)
    木が火を生じ、火が土を生じ、土が金を生じ、金が水を生じ、水が木を生じる
    木は土を剋する、水は火を剋する、火は金を剋する、金は木を剋する
「漢方医学」の応用(五臓六腑)
    肝臓は木に属し、心臓は火に、脾臓は土に、肺臓は金に、腎臓は水に属する
    肝臓は肝に対する、心臓は小腸、脾臓は胃、肺臓は大腸、腎臓は膀胱
    肝臓・胆は青、心臓・小腸は赤、脾臓・胃は黄、肺臓・大腸は白、腎臓・膀胱は黒
    (どこか体が悪くなると対に連動し、変色する)    
・「陰陽相対性理論」陰あって初めて陽があり陽あって味目て陰が生きる。陰陽を正しく活用し、発展させるのが「中」である
「人間観察法・8観」とは
    地位が上がった時に何を礼拝するか、尊重するかを観察する
    地位が上がるとどう言う人物を薦めるか、人物像を観察する
    金ができたら何を養うか、最初の着眼点を観察する
    人の話を聞いてどう行動するか、しないかを観察する
    ある最高の地位まで達すると人はその先何をするのか観察する
    あることが習熟できると次に何をするのか観察する
    窮した時、他人からの援助をどの様に施すのか観察する
    賤しくなると、どんなことをするのか観察する
「人間検査法・6験」とは
    喜ばされた時、どれだけ守るところがあるのか、だらしなさがあるのか観る
    楽しんだ時、理性や教養がどの様に偏るのか観る
    怒った時、どんなしまりをするか観る(爆発感情をどの様にするか)
    恐れを感じた時、どの様な立ち振る舞いをするか、自律性を観る
    哀しくなった時、感情がどの様になるのか観る
    苦痛に会った時、志がどの様になるのか観る
・めでたい時の「エビ」は夫婦が腰の曲がる年になるまで添い遂げると言うが、学者説は殻の中で固まってしまわないエビは常に新鮮を保つことができる、と言う
大人の大脳の使用率は7%まで下がっている(文明機器の発達による)特に直覚力、感覚力の衰え大