@「言行不一致」は正に「知目行足」と真反対の意味になる。「知目行足」はすなわち情報・知識・発言を実行してこそ初めて身につくと言うことである。 現代の政治家に多いのは「言行不一致」であり、言ったことを自ら実行して証明しないこと、他人任せであることだ。 地位と権力、さらに名誉があると自然と「足」(実践行動)が動かないのである。よって国民一人一人が身を守って「有言実行」いくしかないのだ。国家の緊急事態だと言うのにゆうちょなこと(「踊ってみた」安倍首相)やっていて日本の国民を守ることができるだろうか。
『感動の人生学』大栗道栄
「概要」仏教の修行もビジネスも、同じ人間の行ないである。世の中に会社ができる何千年も前から、仏教者達は「幸せなお金儲け」を追求してきた。形のある財産や地位、名誉等に執着するのではなく、「善い行ない」を積み重ねることで、はじめてまっとうな成功が手に入るのだ…激動の社会の中で、人として正しい道を歩むための指針がここにある。
・商売のコツは「利他自利」(りたじり)
他人の利益につながることをやっていれば、それがいつか自分の利益になって帰ってくる
・「運は寝て待て」ではなく「運は練って待つ」
練るとは心を落ち着けて、よく研究し、工夫すること。そうして時の来るのを待つ
・商売は「菩薩行」
世のため人のために尽くすこと
・自然界に時を見る目、人を見る目を学べ
天の時・地の利・人の和 が整った時にふさわしい人材も集まる
・「四苦八苦」とは
生まれる苦しみ・老いる苦しみ・病の苦しみ・死の苦しみ
・「生老病死」とは
愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦
・すべての「苦」は欲望から起こる
人の心には108つの煩悩がある:金・地位・名誉・学問・権力など
・人の心を揺り動かす「8つの風」
「利」(利益)・「衰」(衰え)・「毀」(避難攻撃)・「誉」(ほまれ)
「称」(お世辞)・「譏」(そしる)・「苦」(逆境)・「楽」(順境)
・人は「十二の因縁」に縛られている「輪廻」(3つに分類:過去(生前)・現在(誕生)・未来(老死))
「無明」盲目的な本能・「行」過去の母父の行為の遺伝・「識」母父の善悪の行の遺伝
「名色」母父の顔・型血・業力の遺伝・「六所」人体:6根が備わる・「触」誕生:下界に触れる
「受」人間の感覚を受ける・「愛」成長して思春期を迎える・「取」青年期・愛情欲望・十悪
「有」行が自分の果報となる・「生」因縁の力で次の世代を作る
「老死」老いて死んでゆき無明となる
・人間の毒する「3つの煩悩」
「貧」むさぼる心 5つの「欲」食欲・睡眠欲・性欲・財欲・名誉欲
「瞋」いかりの心 ネチネチと嫉妬から来る怒り、恨みを晴らすまで続く
「痴」愚痴をいう ~不足という言葉を言わない
・「8つの正しい道」とは
「正見」正しく物事を見ること
「正思惟」正しい考え方をする
「正語」正しい言葉を使う
「正業」 正しい行いをする
「正命」正しい生活をする
「正精進」正しく努め励むこと
「正念」正しく物事を記憶して、正しい信念を持つこと
「正定」正しく落ち着いた心を持つこと
・人間の「十の戒め」
地獄界・餓鬼会・畜生界・修羅界・人間界・天上界・声聞界・縁覚界・菩薩界・如来界
・どんな場合でも心まで忙しくするな 「忙」は心を亡くすと書く、心の上は「忘」となる
・「無心」になり心の耳を澄ませることで先見性を持つことができる
・リーダーの「人との接し方」
「腹」を横に、腹を立てず・「心」は角が立たないように丸く、
「気」は長く、長い目で・「己」を決して威張らず小さく、「人」を讃え度量を大きく持つ
・リーダーの守るべき「6つの戒め」
布施の徳・もの惜しみする心をなくし、感謝の心で尽くす
持戒の徳・行いを正しく、悪行を避けること
忍辱の徳・怒りやすい心を静めること
精進の徳・怠け心をなくすこと
禅定の徳・散りやすい心をまとめて安定させること
知恵の徳・愚かな暗い心を、愛の知恵で明るくすること
・リーダーのやるべき「布施業」
無駄を省き、教え、節約を勧めること
心配事や悩み事を聞いて、不安な気持ちを無くしてあげること
顔・目の表情、手の動きで、にこやかに優し好眼差しで見ること
優しい言葉、身体で施し、気持ちを招き入れるようにすること
・言葉の戒め
言葉を多く、長くしない
身分・地位の高いこと、手柄話を人に言わない
人の話をしっかり聞いた後にものを言うこと
たやすく約束しない、荒い言葉を使わず、心許ないことを言わない
よく知らないことを人に教えることはしない
・どんなに知識を学んでも、語るだけで実行が伴わなければ、良い結果は出ない・信頼されない
・人生を終点から考えてみよう「百年手帳」(自分が日々やっていることが見えてくる)
人生の終点から書き込む、次に確実にやってくること・日程を記入
自分が一生の中でやりたいこととその完成日を記入
その完成のための条件を日程と共に記入
・「間」の大切さを知っておく
「間違い」「間抜け」「間柄」対人関係で「間合い」は重要
・弘法大師の言葉
「道うことなかれ人の短、説くことなかれ己の長」
人の短所がわかっていても他人には言ってはならない
「古の人は、道を学んで利を謀らず」
今の人は名誉と財産を得るために勉強しているようだ
・「智目行足」知識を得ても足で行わなければ何もならない、身につくまでやり続けよ