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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

江戸城大乱

2018-05-29 18:36:56 | 邦画
何故だろうこの映画に関しては何の記憶も・・・
どこが製作して、誰が出演監督し公開されてるかどうかも全く記憶がないのです

ということでCSチャンネルNECOで5月25日にOAされたものをエアチェックしていたのを
レンタル作品にめぼしいのもないような状態でしたので鑑賞しました
東映が深作さんを起用して時代劇の復活を狙って製作し、
大ヒットした「柳生一族の陰謀」の系譜に連なる東映さんが
フジテレビと共同で製作した時代劇大作でしたが1991年ということでちょっと遅れてきた作品

「柳生一族の陰謀」では徳川三代将軍家光の首が飛び
「真田幸村の謀略」では最後になんと家康の首が幸村によってはねられ
とどめは「徳川I一族の崩壊」では孝明天皇まで暗殺しちゃうと言う
トンデモ時代劇の血を確実に受け継いでいますね
昔の夢をもう一度と今作でも歴史事実をかなり歪曲させていますが
さすが東映さん・・・高岩淡、日下部五朗の製作ですから完全に東映映画

要は徳川四代将軍家綱の跡目争いを剣戟を交えて描く時代劇ですかね
家綱には金田賢一、大老酒井雅楽頭忠清には上に書いた三作品にも出演している松方弘樹演じており三浦友和が若年寄堀田備中守正俊に
実質松方さんの芝居と三浦友和との時代劇の演技のスペックが乖離していますが
それを置いといても実に時代劇ということで久々大型時代劇の映画を見た気が・・・

酒井は嫡子のいない家綱の跡継ぎに甲府藩主綱重を推して、
江戸城西の丸にお連れするように堀田備中に命じるが
一行が江戸に向かう途中、綱重は尾張柳生の手により暗殺されてしまう
一方、三代将軍家光の側室桂昌院は実子である館宰相綱吉の将軍擁立を図っていた
なんと綱吉に坂上忍なんですねぇ
そして桂昌院には十朱幸代さん、さすがの貫禄

そして綱重を失った酒井は、宮家から次期将軍を迎えることを画策するが
家綱に拒否され綱吉と下命されるものの
なぜか酒井は御殿医に命じて家綱を暗殺しちゃうのである
これも東映さんお得意のトンデモプロットですが
この映画さらに歴史の歪曲の極めはなんと桂昌院が産んだ綱吉は酒井の息子ということで
そうなんですよね桂昌院が大奥に上がる前に酒井と桂昌院はできていて・・・
と言う映画としてはトンデモなでっち上げである

要は次期将軍の座ををめぐる権力闘争の話だが、我々は五代将軍は綱吉って知ってるので
彼がいかに酒井と対立して将軍の座に着くのかってところが見所ですが
映画は江戸城内の権力闘争として御三家の確執とかがあったり
尾州柳生と江戸柳生のアクションとか
高田宏治の脚本に堪能させられる

アクション・パートの主役を担うのは三浦友和
その敵役に西岡徳馬や平泉征が担っており
東映時代劇も役者が交代してきているんですねぇ
千葉真一が出て来てないのと政治権力闘争に松方を担わせているので
とやはりちょっとアクションの層が薄いと印象が拭えないけども

フジテレビと東映ということでそれなりに予算ががかけられているのし
東映京都だからセットにもちゃんと金をかけてる映画だったようですね

どうやらVHSのみリリースされてるようですが未DVD作品

1991年製作、日本映画、フジテレビ・東映製作、東映配給作品
桝田利雄監督作品
出演:松方弘樹、十朱幸代、坂上忍、三浦友和、池上季実子、野村真美、加藤武、神田正輝、丹波哲郎、金子信雄、西岡徳馬、平泉成、金田賢一
コメント
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