今月の日本映画専門チャンネルのピンク映画を毎月2本紹介してくれる恒例企画番組“おとなの桃色シネマ白書”が未だアップしてなかったようで・・・
ってことで早速今月の一本は1973年に「性の手ほどき いろ包丁」というタイトルでピンク成人映画として公開された谷ナオミさん主演の新東宝映画
谷ナオミさんちゅうたら、日活ロマンポルのでは団鬼六先生の緊縛映画の女王的な存在である女優さんですが
1973年っていうとまだ緊縛女王を体感されておらず、日活ロマンポルではなくピンク映画に出演されてた時代の作品と言うことで
今作かなり時代を感じる作風ということと、濡れ場あっさりって言う作品でもあって
ドラマを中心に描いておりある意味現代で有れば一般映画って言ってR -15(オチを含めたシノプシスのあり方でのR指定になるかと)個人的には思える作品でしたが
谷さん含めてその友人役の富士(藤)ひろ子さんにお母さん役の森村由加さんの三人を一応脱がされておるものの
主人公は個人経営の居酒屋の花板さんに谷ナオミさん
いろ包丁っていうことでお客を呼んでの繁盛店であるものの
女将はお母さん腕は父親譲りではあるが、なんと思春期に父親から犯されて修行させられての包丁さばきです
っていうか谷ナオミさんの作品って4、5本目であるんですが、食事のお箸は右で、包丁捌きは左手で
なんと二刀流だったんですね、初めて知った
そんなこんなで男嫌いになった谷さんには富士ひろ子さんと言う恋人が
でも実は彼女も二刀流で男とのセックスを見てしまい
荒れた気分で包丁を捌いているとこにいろ包丁の噂を聞いた板前さんが現れ
なんと谷さんの料理に箸をつけずに・・・
そんな板前さんを山本昌平がカッコよく演じられておりました
そんな板前さんを山本昌平がカッコよく演じられておりました
私の知る限りでは唯一の山本昌平さんの堅気の善人役ではなかったかと
ホントカッコ良すぎやねん
ちゅうことで谷さんに惚れられるものの
ピンクの定石としてこの二人がクライマックスでの濡れ場があるんですが
実は体を重ねて思いを遂げた後にこの二人には悲劇のオチが待ってるって言う寸法
見てるこっちにはその予感を知らせる伏線が散らされていたものの
こう言ったオチで終わらせるとはねぇ
やっぱこの作品人間ドラマやったのね
先にここに書いておきますがクレジット上での姿良三監督は小川欽也さんの別名でもありますのでここでは姿良三名義で扱っておきます。
切り口の違う記事はコチラ
1973年製作、日本ピンク映画、新東宝作品
姿良三監督作品
出演:谷ナオミ、富士ひろ子、森村由加、今泉洋、山本昌平