先月はあんな風にこのブログでも“勝手に韓国映画祭り”の企画ができるほど10本(エロス作品含めてですが)のリリースがあったのに
なんと今月の韓国映画のレンタルリリースはこの作品の一本だけって言うこの落差。
さらにこの作品は2015年のカナダ・ドイツ合作作品「
手紙は憶えている」の韓国版リメイクだそうですが、かの作品は第二次大戦におけるある一人の老人のナチスのホロコーストへの復讐劇で
それを韓国版に置き換えると必然韓国統治下の大日本帝国への反日映画の様相を呈してくるのは仕方のないことではあるのですが
まぁ単純に反日を題材にしてる娯楽映画って言うようにはさすがに描ききれていないものの
まぁ日本人の私としては気持ちよく見てられるって言うわけでもありませんが
日本統治下における韓国国民自体も反日もしくは親日とに二分していたわけですが
そんな民族の悲劇を根底にして親日派で今では韓国中枢に君臨する輩と一部の日本人への
なんと戦後80年にして復讐に出ると言う爺さんとそれに加担されてしまう若者のバディアクション映画でもあるのですが
見終わっていつものように検索してみると配給会社のページからして日本統治下とかそんな文字が全く見当たらない
ましてや当時親日派だったものたちで今では韓国社会の重鎮となってる人間を一人また一人と殺して復讐を遂げていく
なんて文字まで見当たらない始末
そこは映画的に誇張歪曲された歴史観で映画を作っていくしかないわけだけど
ちゃんと輸入した側も映画ではそこ
そう日本統治下で生き延びていくためには日本に靡かざるを得なかったって書かないとラストが生きてこないよね
まぁ映画ではそこをしっかりと描いているからこそ一見反日一辺倒ではなくなると言うことでの輸入だったんだろうし
韓国人としての矜恃を捨てて生きていかねば生きられなかったって言う当時の韓国人の悲哀のテーマも生きてこないよね
まぁ娯楽映画としてはオリジナルに準じてナチスイコール悪と同様に韓国における大日本帝国は絶対悪なわけで
リメイクしやすかったんでしょうね
まぁ現実戦中に20代前後の少年だか青年が今や90になんなんとするけど
あれだけの復讐をこの時代に行おうと言うにはちょっと無理があるだろうけど
認知症になって記憶がなくなる前に家族の復讐を自分の手でって言うことで発起したんでしょうが
何にも知らずに巻き込まれた青年はいい迷惑だったろうにねぇ
まあそこはフィクションとしてカーチェイスとか様々なアクションを楽しむには一級品の娯楽映画になってるからねぇ韓国映画は侮れないよね
2022年製作、韓国映画(日本公開作品)
イ・イルヒョン共同脚本・監督作品
出演:イ・ソンミン、ナム・ジュヒョク、チョン・マンシク、ユン・ジェムン、ソン・ヨンチャン