獅子風蓮のつぶやきブログ

日記風に、日々感じたこと、思ったことを不定期につぶやいていきます。

与野党の石橋湛山派がついに決起した! その2

2023-07-11 01:01:24 | 石橋湛山

政治家・石橋湛山については以前から注目していました。

d-マガジンで、興味深い記事を読みました。

引用させていただきます。


サンデー毎日 2023年7月16日号
倉重篤郎のニュース最前線

与野党の石橋湛山派がついに決起した!
政界リベラル再編宣言
__軽武装、経済重視の宏池会に属しながら、岸田政権は軍拡への大転換を行った。自民党の「良心」の系譜はここに潰えたかと思われたが、保守リベラルの原点とも言える石橋湛山を旗印にした超党派の結集が始動している。その中心的存在である自民党の古川禎久氏と国民民主党の古川元久氏が、変革への展望を語る。

(つづき)

湛山派で政権を作れたらいい

元久 同感だ。今の日本の債券市場は、日銀が無理やり金利を抑え込んでいるため、壊れた体温計みたいになっている。どんなに熱が上がろうと、ぴたり36度5分で「平熱」の表示は変わらない。市場に溜まったひずみは、どこかで是正しなければならない。少しずつ是正できればいいが、できないといつか神の見えざる手で、一気に金利急騰、国債暴落という事態が起きる可能性はゼロではない。自国通貨建ての債務は形式的にはデフォルトにならない
が、信用が失われ、円が紙切れになれば実質的にはデフォルトしたことになる。

禎久 シンプルに考えて、金利が抑えられなくなったら、日銀は債務超過になり、政府の累積債務も雪だるま式に増える。日本政府や中央銀行への信認が失われる事態はありうる。その時暴落を止める手立ては日本にはない。下手をすれば、企業や不動産などを二束三文で買い占められ、経済植民地に成り下がる可能性だってなくはない。通貨を基軸通貨にペッグ(運動)させ、資本規制をかけざるをえない場面もあるかもしれない。外為法上の手立てを行 使するうえで関連法令の改正も様々求められるだろう。これを迅速に処理できる政治体制が必要だ。極端な右派でも左派でもない、保守中道勢力の結集だ。

元久 ここで重要なのは、湛山原則の一つである現実主義だ。日本人はともすると、起きてほしくないことは起きないと考え、根拠のない楽観論や、逆に「もう終わりだ」という過度の悲観論に支配されることがある。湛山はどちらにも立たず、日本のおかれた状況を等身大で直視し、現実的で大胆な構想を提起してきた。今どんな政策手段をとるのか。最悪の事態を予測しそれに備えつつ、そうならないために今やるべきことは残らずやる。それがいま政治を担う者の責任だ。

禎久 湛山議連は、湛山の思想を一つの背骨とした新しい政治体制の素地たりうる、という自負を持っている。振り返れば、米ソ冷戦と共に始まった日本政治の55年体制は、30年前に冷戦が終結したにもかかわらず、なおその尻尾を引きずって今に至っている。これだけ時代が変わった時、依然として同じ発想、体制では、日本の国難を克服することはできない。新しい時代には、新しい政治体制が、新しい国家ビジョンを示しながらやっていく必要がある。その国家ビジョンの根底にある哲学が、湛山だ。

元久 平成初め、冷戦終結とバブル崩壊を受けて、それに対応すべく政治改革や新自由主義的改革が進められた。あれから30年経過、令和になって日本を取り巻く環境は再び大きく変わっている。にもかかわらず、いまだに平成の考え方を引きずって、時代の変化に対応できていないのが現状だ。その最たるものが「小選挙区制による二大政党制の実現」だ。小選挙区制の導入から四半世紀、その失敗は明らかだ。原因は日本の風土や文化を無視、英米のような階級対立や南北対立という社会的分断がないのに小選挙区制で無理やり二大政党制を作ろうとしたことだ。逆に「一強多弱」が固定化し、議会制度そのものが機能しなくなっている。

禎久 小選挙区制を改め、中選挙区か大選挙区の連記制に変えることだ。衆院選で国民の審判を受けた後、欧州のように、その結果を受けて政党同士が政策協定によって連立を組む。 政策課題をどう絞り、保守中道勢力をどう結集させるかが鍵だ。自公連立がそのまま残るとは思わない。

元久 細川護熙(元首相)さんによると、1993年の衆院選後、日本新党と新党さきがけで「政治改革を実現する政権を作る」という旗を立て、この指とまれと募ったところ、社会党、公明党などが賛同したので非自民連立政権になったが、もし自民党が乗ってくれば自民との連立もありえたという。今度は湛山の考え方をこの指とまれの旗にして、ここに集まる人で政権を作ることができたらいい。

禎久 例えば、首都直下大地震や、円の底が抜けるような、深刻な国家的危機が起きた時は、各党が大集合し、1年でもいい、皆で機動的な立法を行う。1年が経ったところで、国民の信を問う。その時は、新しい選挙制度で国民の審判を受ければいい。今後心配なのは国政が米中に分断されることだ。分断を許さず日本のために政治を行うには、保守中道勢力が結集すべきだ。新しい政党政治を実現したい。議連は50人近くになった。まだまだ増えると 思う。危機の認識は意外に広範に共有されている。党派を超えて心の準備ができつつある。そんな気配を僕は感じている。
   ◇   ◇
今こそ、湛山思想を活かすべきだ、との問題意識には賛同したい。財政危機回避により国民生活を守る意志も共有する議連を政界再編の起爆剤としようという野心も伝わってきた。た だ、佐高信氏の指摘する覚悟はあるやなしや。この議連、当分目を離せない。

 

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期待はしよう。だが覚悟はあるのか
        佐高 信

湛山政治の復権を求めてきた者としては、湛山議連の誕生に異存はない。ただ、この時代に湛山的な思想を実践するのは生半可な覚悟ではできない、ということだけは申し上げたい。
第一に、湛山の基本スタンスは低軍備、経済重視であり、岸田(文雄首相の)軍拡とは真っ向から対立する。時の首相と真正面から対決する覚悟はあるのか。
第二に、隣の中国との関係だ。湛山は中国との国交回復にも尽力した 親中派政治家だった。 田中角栄は、1972年、国交正常化交渉で訪中する時、わざわざ湛山を訪ねている。
媚中派と言われても中国との友好を続ける覚悟があるのか。
第三に、旧統一教会との関係だ。湛山は反共政治家ではなかった。共産主義に恐怖心を持たず、中国やソ連など共産圏との対話も重視した。そこが岸信介から安倍晋三に至る自民党清和会の反共スタンスとは異なる。反共の旧統一教会への決別を与野党超えてやれるのか。リベラルの神髄がまさに問われる。旧統一教会問題に蓋をして湛山を祭り上げたら湛山は怒り出すだろう。
この三つのことができないなら、湛山の名前を冠するな、と言いたい。湛山派はもともと自民党内でも少数派だったが、私は、池田勇人が立ち上げた宏池会は湛山思想が源流だと思っている。湛山、池田、田中角栄というラインが自民党リベラルの本流であり、その末端に連なる岸田文雄首相が大軍拡をやる、というとんでもない話になっているのが現状だ。その自民党の行き詰まり、閉塞感の中から湛山コールが出てきている。ある意味、湛山に救いを求 めているのが実情ではないか。
ただ、再三強調するようにそれは並大抵の覚悟ではできませんよ、と言わねばならない。湛山は当時の所属政党を二度も除名されている。それだけ主張が強く、激しかった。議連の自民党議員たちに、除名されてもやり抜く覚悟があるのかどうかだ。それはすぐわかる。

 

 


解説
与野党の石橋湛山派に期待します。
公明党も衆議院の議員団を解散し、それぞれが思う所に所属すればいいのに。
その選択肢として、石橋湛山派はイデオロギー的に近いと思うのですが。

石橋湛山について、勉強してみたいと思います。

 

獅子風蓮



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