明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

小粋な小道にたたずむ小さな名店 中野『泪橋』

2016年11月10日 | 居酒屋・バー
JR中野駅周辺は、鰻の『K』、焼き鳥の『J』、焼きトンの『K』や『I』など、串焼きの名店が多い。
腕のいい職人が、厳選した食材を熟練の調理法で提供する、串焼きや肴を適正価格で味わえるのだが、
これらの店は当然、いつも混雑していて、入れないこともある。
しかも、これは個人的な印象だが、お店の雰囲気もややピリピリしているような気がする。
まあ、そういう緊張感も含めたのが名店なのかもしれないが。

なので、私が中野でもっとも好きな串焼き店は、味はもちろん店主の愛想も良い、『泪橋』さんだ。
屋号は、店主が大好きな漫画「あしたのジョー」の舞台である、泪橋から拝借したそうだ。
繰り返しになるが、お店への印象は、あくまで私個人の意見なので、異論はあると思う。
たとえばお店の外観。


ちょっと渋いし、店内の様子がわからないので、入りづらいと思う人もいるだろう。
場所は、駅とブロードウェイを結ぶ道から、ふたつ右の通り(ひとつ右はラーメン『青葉』のある道)になる、
「昭和新道」と呼ばれる、昭和チックな小道の途中にある。
いかにも芸者さんが歩いてそうな、小粋な通路だよ

店主は、開店当初は三坪だった、焼きトンの名店『みつぼ』で修行したそうだが、
こちらも三坪とはいわないが、やや暗めの店内は決して広くなく、
カウンターと小さなテーブルのみで、座席数は12ほど。実はここも、満席で入店をあきらめたことが多々ある。
隣の客と密着して座るし、カウンター客がテーブル客に料理を手渡ししたりするので、
すぐに親しくなれるが、そういうのが苦手な人もいるだろうね。

こちらの名物は、修行先で習得した焼きトンなどの串焼き類と、店主の出身地・宮崎の郷土料理。
グランドメニューは下記の写真を参照。



宮崎を中心に、九州産焼酎の品ぞろえが豊富だよね。
これ以外にも、店内ホワイトボードに日替わり(?)の一品もある。
厨房も広くはないので調理は大変そうだけど、行くたびにメニューの種類が増えているような。

私が必ず注文するのは、生ビール+串焼き5本の「お疲れセット」と、
写真の豚味噌串焼き


味噌の風味が強く、これ1本で生ビールのジョッキが空き、ホッピーの中がお替りできる。
焼き鳥・焼きトン類は、タレの味が濃く、強火の炭でしっかり焼くタイプ。
キクアブラなど、時折珍しい部位もあるので、ホルモン好きはぜひお試しあれ。

もうひとつのおススメは、宮崎料理でおなじみのチキン南蛮


写真のように、ティッシュ箱と同サイズと、かなりボリューミーなので、ひとり飲みではちょいとキツイかも。
甘じょっぱいタレと、たっぷりのタルタルソースが絶妙だ。

以前は、豚ホルモンの刺身も提供していたが、規制直後にメニューから消えた。
ここだけの話、しばらくは「応相談」だったが(笑)、現在は豚の提供はやめ、写真の鳥刺しのみになった。


周囲は湯通ししてあるようだ。このひと皿で1000円だったかな。大判振舞だよね。

他にも、塩ホルモン炒めや、シメの鶏がらスープもウマい。
店主も、手が空けば気さくに会話に応じてくれるし、居心地いいよ。
ただ先述の通り、席数は多くないので、飲み食いが終わったら速やかに会計を済ませ、次のお客様に譲ろう。
これは、他の店でも守るべきマナーだけどね。


泪橋(なみだばし) 
東京都中野区中野5-53-10
中野駅北口から徒歩約8分
営業時間 月~土 17時~24時 23時ラストオーダー
定休日 日曜・祭日
※大人数はなるべく避けた方がいいです
コメント
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