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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

メニュー豊富だがメインは餃子 千歳烏山『世田谷餃子』

2022年01月22日 | 餃子
ここ数日、とある資料集を探していたのだが、非売品なのか見つからず。
国会図書館ならありそうだが、立川から永田町は遠いし、場所柄か絶対に職質を食らうのも不満(経験済み)。
いろんなサイトを検索した結果、世田谷区の粕谷図書館に、置いてあることが判明。
世田谷は、他の区市町村の住人にも図書を貸してくれるようなので、さっそく足を運んでみた。
粕谷という地域の最寄り駅は、京王線の千歳烏山。個人的には下車した機会の少ない駅で、
図書館がある駅南口に至っては、まさに未踏の地であったが、駅からほど近い場所に銭湯もあるし、


さらに駅に近い、バス乗り場の真ん前には、いかにも昭和チックな中華食堂もあった。


千歳烏山、なかなかいい街ではないか。ただし、粕谷図書館で応対した職員は憎たらしかった(苦笑)。

せっかくなので、帰りはどこかで食事することに。時刻は15時、さっきの中華食堂も含め、飲食店はほぼ休憩時間だが、
出発前に開いている店をチェックしておいた。それが、今回のテーマである『世田谷餃子』さん。
店舗は、駅改札を出てすぐの場所にある『箱根そば』の2階。箱根そばって、小田急沿線が縄張りじゃなかったっけ?


階段の両脇には貼紙がいくつかあり、「時給1300円」(高給!)や「大日本プロレス応援店」などの気になる情報や、


「世田谷餃子は 野菜が9割の餃子 2人前で1日分の野菜」というコピーも。


野菜9割はいいとして、2人前で1日分の野菜ってのは本当? 重量だと350グラムに該当するそうだが。
まあ、餃子は野菜多めが好きで、日頃から野菜不足な私にとっては、喜ぶべきポイントではある。
階段を上がり入店すると、奥で仕込み(休憩?)をしていた男性店員が出てきて、「お好きなお席へどうぞ」と案内される。
着席し、卓上のメニューブックを開くと、たくさんの料理や酒が記されている。
メインの餃子メニューがこちらで、全7種類。


続いてドリンクメニュー。過不足なく揃っている。


こちらは「おすすめメニュー」。いきなりナポリタンなのが面白い。


さらに「今週のお勧め」という期間限定メニューもあり、


おまけに、シメとして「ご飯もの」や、


「麺類」まであったりする。もはや居酒屋ではなく食堂だ。


あと、壁に貼られた手書きメニューもかなりの数。


以上、こちらは餃子各種の他にも、ナポリタン、オムレツ、チャーハン、カレー、ラーメン、クリームコロッケと、
私が(注:子供も)大好きな料理が豊富に用意されている。これは注文に迷うね。
上記以外にも、豚角煮、厚揚げ、グラタン、ビフテキ、黒酢の酢豚、麻婆豆腐など、和洋中いろいろ揃っている。
あと、この時世らしいメニュー「PCR検査キット」1800円もあった。頼んだ客が陽性だったら、どうするんだ!?


検査キットはさておき、これだけ種類があると仕込みが大変だろうが、店内は先述の男性店員ひとりだけ。

とりあえず、最初の注文は下記の「平日・月~木の午後3時~7時限定 世田谷餃子と生ビール」550円を選択。

※「ヘルシーな餃子」の記載がいいね!

生ビール単価が550円なので、実質餃子はタダ。立川『味源』が以前やっていた、瓶ビール&餃子セットと同じだ。
さらに、「にんにく餃子」520円も追加注文。最初にビール、数分後に餃子が焼き上がった。
2種類とも外観はほぼ一緒だが、手前が基本の「世田谷餃子」、奥が「にんにく餃子」である。


餃子周辺の黒いシミは、お皿の模様であり、油や焦げカスなどではないので、誤解のないよう(私も最初、見間違えた)。
中身の画像を撮ろうと思ったが、どちらも皮がしっかり閉じられており、
結局、せっかくの餃子を引き裂いてしまう結果に。見苦しいので画像は縮小して掲載するが、
  とりあえず「野菜が多め」なのはわかってほしい。

味自体は、野菜主体とはいえ、しっかり旨味を感じられる、なかなかウマい餃子。
やはり、餃子をメインとしているお店だけのことはある。
一方のにんにく餃子は、具材の3割をニンニクが占めるそうで、ひと口食べただけで強烈なインパクトが!
築地の『餃子と沖縄』のと同様、ニンニクたっぷりで私好みの餃子である。
どちらも、最初は何も付けずに食べたが、2個目からは、提供時に店員さんが推奨した、卓上の味噌ダレを使ってみることに。


神戸三宮や川崎でも、餃子を味噌ダレで食べるが、ここのタレはずいぶん酸味が強い。酢がたくさん入っているのかな。
あと、醤油も普通のタイプ(右側)だけでなく、「香味醤油」と記されたものも用意されている。


試してみたら、普通の醤油よりも、コクと旨味が増して、なんとなくしょっぱさが和らいだ印象。
ひと言でいえば「香味だ!」になる。よくわからない感想でスマン。でも、この醤油の方が餃子には合う気がした。
ちなみに、香味醤油の左に見える、追加注文の「エビスビール」は、メニュー表記(750円)よりも安い700円だった。

無事に餃子2人前を食べ終え、1日分の野菜を摂った(よね?)が、さらにもう2人前追加。
頼んだのは、鶏ひき肉に生姜とシソを入れた「鳥餃子」580円と、米粉皮を使用した、スープ入りの「水餃子」470円。
まずは鳥餃子が登場。やはり外観はさっきの2種類と同じ。


さっきよりキレイに皮を開けたので、中身の写真を載せる。シソも入っていて、全体的にグリーンだ。


こちらも9割野菜とのことで、鶏肉は少なめ。商品名は「しそ餃子」のは方がわかりやすいかも。
続いてとんすいとスプーン、そして熱々のスープに浸った水餃子がやってきた。


焼き餃子はみんな1人前5個だが、こちらは3個。だけどその分、サイズが大きめ。

※比較のため並べてみた

米粉を使用した皮は、一般的な茹で餃子よりもモチモチ。しかも、和風ダシのスープがウマい。
食事メニューにうどんはないが、このダシで「かけうどん」を作れば、ウマいのができそう。

ビールも飲み終わり、餃子4種も食べ終え、満腹一歩手前になったが、
壁メニューで「セタギョ名物一番人気」と書かれている、「モツの煮込み」610円が気になって仕方ない。


せっかくなので、シメとして「モツ煮込みご飯」670円として食べてみることに。


ご飯、スープ、シバ漬け、そしてメインのもつ煮込み。ぶっかけスタイルで食べるそうだ。
煮込みは、大根などの野菜が入らない、モツだけを短時間煮込んだと思われる、あっさりタイプ。


ひと口食べると、あっさりどころかしっかりとした旨味があり、ショウガやニンニクの風味も。これはイケる! 
先日食べた、『ダウドン』の「パンチ」も気に入ったけど、ここの煮込みはさらにウマい。
さすがは餃子居酒屋なのに一番人気の煮込み。それでいいのか、という疑問も残るが。

ご飯は硬くもなく、ちゃんと炊けており、スープはさっきの水餃子と似ているが、こちらの方が味濃いめ。
モグモグズルズルと一気に食べまくり、ちょうど満腹になったところでお会計。

滞在したのは1時間半くらいだったが、私と店員さん以外は、誰も来なかった。
千歳烏山には、昼酒を飲むヤツが少ないのだろうが、店員も彼だけというのは、メニュー数を考えると気の毒。
会計時にお話しさせていただいたら、彼が店主であった。以下でやり取りを紹介。
私「メニュー多くて仕込みが大変じゃないですか?」 店主「いやあ、今の時間はヒマですから…」
いや、時間はあるだろうけど、手間の方が心配なのだが。仕込み専用パートさんもいないようだし。
私「ほとんどの料理、ここで作っているんですか?」 店主「ハイ、すべて手作りです」
失礼だけど、本当かなあ。こんなに多くのメニューが全部自家製なんて、無理だと思うんだが。
私「餃子も煮込みも美味しかったです。また来ます」 店主「ありがとうございます。励みになります!」
最後はラーメン店『壱発』みたいな返答だったが(笑)、店主がマジメな方なのはよくわかった。

冒頭で書いたように、この日千歳烏山に来た理由は、「図書館で資料を借りるため」。
借りた本は当然、返さなくてはならない。近いうちにまた、この街を訪れることになる。
帰りは再び、世田谷餃子さんにお世話になるかも。「まん防」なんてクソくらえだ



世田谷餃子
東京都世田谷区南烏山5-17-12 2階
京王線千歳烏山駅西口改札より徒歩約30秒
営業時間 11時半~翌1時 金、土は翌2時まで 15時まではランチメニューあり
定休日 不定休だけど基本なし
※まん防期間の営業については不明
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