かつては至る所に存在した、札幌ラーメンのチェーン店『どさん子』。
1号店のオープンは1967(昭和42)年。すぐに話題となり、4年後には早くも500店に。
本州では珍しい、味噌ラーメンを出すお店が人気を集めたのは当然で、10年後には早くも1000店舗を突破!
ただ、大成功したことで、「現場で働くオレたちが、もっと儲かるよう、自分たちで(経営を)やろう!」と、
日本プロレス時代のアントニオ猪木(←わかりやすくない例え)のような、野心家たちの独立・裏切り(?)を招き、
『どさん子』は『どさん娘』『どさん子大将』と3つのグループに分派。
さらにその後は、ファミレス、コンビニ、ファストフードら競合店の隆盛により衰退。
現在では、どのグループもあまり見かけなくなったが、それでも全国各地に店舗が残っている模様。
今も続いているお店は、ファミレスらとの過酷な争いを生き残った、実力店と判断していいだろう。
以上、どさんこチェーンの歴史について、簡潔かつ乱雑(苦笑)にまとめてみた。乱雑じゃダメか。
拙ブログでは以前、どさん子HPでは多摩地区唯一の店舗となる、『どさん子西武柳沢店』を紹介した。
今回は独立組のどさん娘から、これまた多摩地区では唯一と思われる『どさん娘 府中寿町店』をリポート。
なお、前にも述べたが、どさん娘の読みは「どさんこ」ではなく「どさんむすめ」である。
『餃子の王将』と『大阪王将』の関係と同様、本家との裁判に負けたのが理由らしい。
お店の場所は、府中市民球場の近く。つい先日、母校野球部の試合(春季都大会決勝戦)観戦後に初訪問した。
入店すると「いらっしゃい」というおじちゃんの元気な声。厨房の奥にはおばちゃんの姿も。ご夫婦かな?
すでにお伝えしたように、日大三がボロ負けしたので、ヤケ酒代わりに「ビール」中瓶500円をオーダー。
お通しのメンマと好物の「餃子」350円で、ビールと一緒に敗戦の涙(?)をグイっと呑み干す。
餃子は小ぶりだが、しっかりと味が付いており、ビールに合うタイプだ。
ビールをお替わりし、その後シメのラーメン+カレーセットを追加。
商品名は「ヤングマンセット」。若くもないのに、西城秀樹さんのファンなので、つい頼んでしまった。
麺類は塩、醤油、ざるそば風(つけ麺)も選択できるが、どさんこ系列なら当然「みそ」だろう。
これにミニカレー、お新香、サラダがついて850円は、なかなかお得である。
表記こそ「ミニカレー」だが、実際は「ハーフカレー」程度の量はある。
ただしみそラーメンは、隣のおっさん客が食べているのと比較すると、通常よりひと回り小さい。3/4くらいか?
塩分多めのスープと中細麺、そしてメンマにモヤシにキャベツ少々。ひき肉やチャーシューがないのは残念。
次回はセット仕様ではない、普通のラーメンを食べようと決意し、お会計&退散。
他にも気になるメニューがいくつかあったので、数日後に早くも再訪。
前回もそうだったが、常連らしい客がテーブル席で、ビールや焼酎ボトルで、酒宴を楽しんでいる。
近所の方々にとってこちらは、食堂でもあり居酒屋でもあるのだろう。
実際、店舗裏側には下記の看板があった。「2階座敷席」とは、明らかに飲み客を歓迎している!
この時勢では難しいけど、いつかは座敷席で「どさん娘宴会」をやりたいね。
もちろん、相手側の了承があれば、「どさん娘合コン」でもOKだ(←いいトシこいて…)。
余計な願望はさておき、この日の私が注文したのは、ビールと「シューマイ」350円に、
「焼き肉」単品600円。メシが欲しくなるビジュアルである。
シューマイは既製品のようだったが、ちゃんと注文後に蒸していた。
一方の焼き肉は、おそらく「焼肉定食」(※表記ママ)800円のオカズと同内容だと思われるが、
甘じょっぱいタレが豚肉・玉ねぎと絡み、さらに焦げたような香ばしさが重なり合い、実にウマい!
家庭的なようでプロにしか出せない、これぞ「食堂の焼肉」だ!
昔はいくらでもあった、こういう焼肉定食を食べられる店が、今ではすぐには浮かばない。
「どさんこ」だけでなく大衆食堂も、ファミレス、コンビニ、ファストフードに駆逐されたと思うと悔しいね。
ビールを飲み干し、この日のシメとして「塩ラーメン」600円+バター50円をオーダー。
やはり、前回のヤングマンセットの味噌ラーメンと異なり、ちゃんとチャーシューが入っている。
横アングルがこちら。セットラーメンより丼サイズが大きい…というか、一般的なお店よりデカいではないか。
たっぷりのスープに沈んだ麺と、もやし、コーン、キャベツなどの具材をすくっていく。
塩バター風味のスープも当然おいしいが、焼き肉やビールでお腹イッパイなので、一向に減らない。
飲んだあとは、セットのラーメンくらいが適量かもしれない。結局、スープは少し残し、他はなんとか食べ切った。
なお、どさん娘はチャーシューが意外とウマいことを報告しておく。
失礼ながら、いかんせんオールドスタイルのお店なので、昭和時代のラーメン屋のように、
味もなくパサパサのチャーシューが出てくると思っていたので、いい意味で期待を裏切られた。
実はこの日、「手作りハンバーグ」を頼んだのだが、あいにくの品切れで、変更したのが「焼き肉」であった。
ラーメン屋さんでハンバーグ、しかも自家製。なんだか気になるではないか。
食事中、おじちゃんが玉ねぎを数個、厨房の奥から運んできた。ハンバーグの仕込みに使うらしい。
では次回こそハンバーグを…と心に決め、この日は退散。
そしてつい最近、もうひとつ気になっていたメニューがあったので、3度目の訪問。
いつものおじちゃんに「手作りハンバーグ単品」650円を注文。
4度目の緊急事態宣言が出たため、小声で「ビールはやってません…よね?」と無理を承知でたずねてみたが、
「ごめんなさい、今はダメなんですよ」と謝られてしまった。イヤイヤ、謝るのはこっちですよ!
こっそり酒を出している中華屋さんを知っていたので、つい期待してしまった私が悪い。
※上記中華店は、過去にこのブログで紹介した店ではありません
酒類提供禁止のため、いつもいる酔客の姿もなく、しばらくの間、客は私ひとり。
店内にはTVも有線などのBGMもなく、静寂だけが漂う。やかましいのはイヤだけど、静かすぎるのも困るね。
その後、何人か食事客が来店し、注文したハンバーグが、野菜用ドレッシングとともに運ばれてきた。
ハンバーグもソースも間違いなく自家製。ハンバーグは柔らかく家庭的な味。
ソースは、見てのとおりケチャップの割合が多く酸っぱい。酸味に弱い私にはツラかった。
こちらには「カツカレー」や「コロッケカレー」もあるが、ソースなしの「ハンバーグカレー」もイケると思う。
そして、もうひとつの気になっていたメニューとは、「白みそラーメン」750円。
こちら、普通の「みそラーメン」は600円で、塩、醤油、カレー、ざるそば風も同額。
150円高いこの商品に惹かれた理由は、壁メニューの説明にあった「幅広平打麺」の5文字!
最近自分が、一橋学園駅近くにある『むぎきり』のうどんのような、平打ち麺が好きだということに気付いた。
ハシで麺をすくってみると、おおっ、いかにも舌触りの良さそうな平打ち麺!
最初はちょっと硬かったけど、ハンバーグの野菜などを食べている間に、私好みの硬さになった。
ただ、白みそ使用のスープは、かなりしょっぱい。ワカメも入っているので、まるで味噌汁みたいであった。
あと、しつこいけどチャーシューがウマい。柔らかさも肉の旨味もちょうどいい。
次回は「チャーシュー」単品700円で飲むか、酒提供がNGならチャーシュー麺850円だな。麺はもちろん幅広平打麺で!
会計時、おじちゃんに確認してみたが、+150円で麺変更を承るとのこと。皆さんもぜひお試しあれ!
今夏の大会、日大三が試合するのは八王子球場と東京ドームだけだが(ドームは準決勝以降)、
もし今度、府中球場で試合があったら、帰りの祝賀会は、どさん娘さんでやるつもりだ。
懐かしの「どさんこ」シリーズ、残るは『どさん子大将』のみ。
私が住む多摩地区には店舗がないようなので、だいぶ先のことになりそうだ。
どさん娘 府中寿町店
東京都府中市寿町3-4-1
京王線府中駅より徒歩約5分 JR北府中駅から徒歩約9分、分倍河原や府中本町からも20分以内で行ける
営業時間 現在は11時半~14時、18時~20時 普段は22時まで
定休日 日曜、年末年始
※夜営業は、18時ちょっと前から開いている場合もある
1号店のオープンは1967(昭和42)年。すぐに話題となり、4年後には早くも500店に。
本州では珍しい、味噌ラーメンを出すお店が人気を集めたのは当然で、10年後には早くも1000店舗を突破!
ただ、大成功したことで、「現場で働くオレたちが、もっと儲かるよう、自分たちで(経営を)やろう!」と、
日本プロレス時代のアントニオ猪木(←わかりやすくない例え)のような、野心家たちの独立・裏切り(?)を招き、
『どさん子』は『どさん娘』『どさん子大将』と3つのグループに分派。
さらにその後は、ファミレス、コンビニ、ファストフードら競合店の隆盛により衰退。
現在では、どのグループもあまり見かけなくなったが、それでも全国各地に店舗が残っている模様。
今も続いているお店は、ファミレスらとの過酷な争いを生き残った、実力店と判断していいだろう。
以上、どさんこチェーンの歴史について、簡潔かつ乱雑(苦笑)にまとめてみた。乱雑じゃダメか。
拙ブログでは以前、どさん子HPでは多摩地区唯一の店舗となる、『どさん子西武柳沢店』を紹介した。
今回は独立組のどさん娘から、これまた多摩地区では唯一と思われる『どさん娘 府中寿町店』をリポート。
なお、前にも述べたが、どさん娘の読みは「どさんこ」ではなく「どさんむすめ」である。
『餃子の王将』と『大阪王将』の関係と同様、本家との裁判に負けたのが理由らしい。
お店の場所は、府中市民球場の近く。つい先日、母校野球部の試合(春季都大会決勝戦)観戦後に初訪問した。
入店すると「いらっしゃい」というおじちゃんの元気な声。厨房の奥にはおばちゃんの姿も。ご夫婦かな?
すでにお伝えしたように、日大三がボロ負けしたので、ヤケ酒代わりに「ビール」中瓶500円をオーダー。
お通しのメンマと好物の「餃子」350円で、ビールと一緒に敗戦の涙(?)をグイっと呑み干す。
餃子は小ぶりだが、しっかりと味が付いており、ビールに合うタイプだ。
ビールをお替わりし、その後シメのラーメン+カレーセットを追加。
商品名は「ヤングマンセット」。若くもないのに、西城秀樹さんのファンなので、つい頼んでしまった。
麺類は塩、醤油、ざるそば風(つけ麺)も選択できるが、どさんこ系列なら当然「みそ」だろう。
これにミニカレー、お新香、サラダがついて850円は、なかなかお得である。
表記こそ「ミニカレー」だが、実際は「ハーフカレー」程度の量はある。
ただしみそラーメンは、隣のおっさん客が食べているのと比較すると、通常よりひと回り小さい。3/4くらいか?
塩分多めのスープと中細麺、そしてメンマにモヤシにキャベツ少々。ひき肉やチャーシューがないのは残念。
次回はセット仕様ではない、普通のラーメンを食べようと決意し、お会計&退散。
他にも気になるメニューがいくつかあったので、数日後に早くも再訪。
前回もそうだったが、常連らしい客がテーブル席で、ビールや焼酎ボトルで、酒宴を楽しんでいる。
近所の方々にとってこちらは、食堂でもあり居酒屋でもあるのだろう。
実際、店舗裏側には下記の看板があった。「2階座敷席」とは、明らかに飲み客を歓迎している!
この時勢では難しいけど、いつかは座敷席で「どさん娘宴会」をやりたいね。
もちろん、相手側の了承があれば、「どさん娘合コン」でもOKだ(←いいトシこいて…)。
余計な願望はさておき、この日の私が注文したのは、ビールと「シューマイ」350円に、
「焼き肉」単品600円。メシが欲しくなるビジュアルである。
シューマイは既製品のようだったが、ちゃんと注文後に蒸していた。
一方の焼き肉は、おそらく「焼肉定食」(※表記ママ)800円のオカズと同内容だと思われるが、
甘じょっぱいタレが豚肉・玉ねぎと絡み、さらに焦げたような香ばしさが重なり合い、実にウマい!
家庭的なようでプロにしか出せない、これぞ「食堂の焼肉」だ!
昔はいくらでもあった、こういう焼肉定食を食べられる店が、今ではすぐには浮かばない。
「どさんこ」だけでなく大衆食堂も、ファミレス、コンビニ、ファストフードに駆逐されたと思うと悔しいね。
ビールを飲み干し、この日のシメとして「塩ラーメン」600円+バター50円をオーダー。
やはり、前回のヤングマンセットの味噌ラーメンと異なり、ちゃんとチャーシューが入っている。
横アングルがこちら。セットラーメンより丼サイズが大きい…というか、一般的なお店よりデカいではないか。
たっぷりのスープに沈んだ麺と、もやし、コーン、キャベツなどの具材をすくっていく。
塩バター風味のスープも当然おいしいが、焼き肉やビールでお腹イッパイなので、一向に減らない。
飲んだあとは、セットのラーメンくらいが適量かもしれない。結局、スープは少し残し、他はなんとか食べ切った。
なお、どさん娘はチャーシューが意外とウマいことを報告しておく。
失礼ながら、いかんせんオールドスタイルのお店なので、昭和時代のラーメン屋のように、
味もなくパサパサのチャーシューが出てくると思っていたので、いい意味で期待を裏切られた。
実はこの日、「手作りハンバーグ」を頼んだのだが、あいにくの品切れで、変更したのが「焼き肉」であった。
ラーメン屋さんでハンバーグ、しかも自家製。なんだか気になるではないか。
食事中、おじちゃんが玉ねぎを数個、厨房の奥から運んできた。ハンバーグの仕込みに使うらしい。
では次回こそハンバーグを…と心に決め、この日は退散。
そしてつい最近、もうひとつ気になっていたメニューがあったので、3度目の訪問。
いつものおじちゃんに「手作りハンバーグ単品」650円を注文。
4度目の緊急事態宣言が出たため、小声で「ビールはやってません…よね?」と無理を承知でたずねてみたが、
「ごめんなさい、今はダメなんですよ」と謝られてしまった。イヤイヤ、謝るのはこっちですよ!
こっそり酒を出している中華屋さんを知っていたので、つい期待してしまった私が悪い。
※上記中華店は、過去にこのブログで紹介した店ではありません
酒類提供禁止のため、いつもいる酔客の姿もなく、しばらくの間、客は私ひとり。
店内にはTVも有線などのBGMもなく、静寂だけが漂う。やかましいのはイヤだけど、静かすぎるのも困るね。
その後、何人か食事客が来店し、注文したハンバーグが、野菜用ドレッシングとともに運ばれてきた。
ハンバーグもソースも間違いなく自家製。ハンバーグは柔らかく家庭的な味。
ソースは、見てのとおりケチャップの割合が多く酸っぱい。酸味に弱い私にはツラかった。
こちらには「カツカレー」や「コロッケカレー」もあるが、ソースなしの「ハンバーグカレー」もイケると思う。
そして、もうひとつの気になっていたメニューとは、「白みそラーメン」750円。
こちら、普通の「みそラーメン」は600円で、塩、醤油、カレー、ざるそば風も同額。
150円高いこの商品に惹かれた理由は、壁メニューの説明にあった「幅広平打麺」の5文字!
最近自分が、一橋学園駅近くにある『むぎきり』のうどんのような、平打ち麺が好きだということに気付いた。
ハシで麺をすくってみると、おおっ、いかにも舌触りの良さそうな平打ち麺!
最初はちょっと硬かったけど、ハンバーグの野菜などを食べている間に、私好みの硬さになった。
ただ、白みそ使用のスープは、かなりしょっぱい。ワカメも入っているので、まるで味噌汁みたいであった。
あと、しつこいけどチャーシューがウマい。柔らかさも肉の旨味もちょうどいい。
次回は「チャーシュー」単品700円で飲むか、酒提供がNGならチャーシュー麺850円だな。麺はもちろん幅広平打麺で!
会計時、おじちゃんに確認してみたが、+150円で麺変更を承るとのこと。皆さんもぜひお試しあれ!
今夏の大会、日大三が試合するのは八王子球場と東京ドームだけだが(ドームは準決勝以降)、
もし今度、府中球場で試合があったら、帰りの祝賀会は、どさん娘さんでやるつもりだ。
懐かしの「どさんこ」シリーズ、残るは『どさん子大将』のみ。
私が住む多摩地区には店舗がないようなので、だいぶ先のことになりそうだ。
どさん娘 府中寿町店
東京都府中市寿町3-4-1
京王線府中駅より徒歩約5分 JR北府中駅から徒歩約9分、分倍河原や府中本町からも20分以内で行ける
営業時間 現在は11時半~14時、18時~20時 普段は22時まで
定休日 日曜、年末年始
※夜営業は、18時ちょっと前から開いている場合もある