「名将」→すぐれた武将。名高い大将。また、野球やサッカーなどのすぐれた監督。 ※goo辞書より
歴史上の武将や、スポーツの名監督は多いけれど、私がもっとも尊敬している名将は、
拙ブログではおなじみ、我が母校・日大三高の硬式野球部前監督である、小倉全由さんである。
※令和5年高校野球東西東京都大会・出場校選手名簿より
小倉監督は、自宅に帰ることはほとんどなく、学園内にあった野球部の寮で、部員たちと共同生活を送っていた。
野球漬けの日々を過ごす中、生徒たちには時々、お菓子をふるまったり、休日を与えていたように、
小倉さんも自身も、たまには高校野球を忘れ、一杯やりたいときもあったはず。
そんなとき、監督が足を運んでいたのが、日大三高と同じ町田市にある中華食堂『品香園』。
スポーツ報知の記事によると、小倉さんが初めて訪れたのは2001年とのこと。
この年、三高野球部は春夏連続で甲子園に出場し、夏には全国制覇を遂げている。
訪問した時期は不明だが、マスコミ取材が殺到し、OBからは激励や(余計な)叱咤を受け、監督が多忙だったことは間違いなく、
こちらのお店で飲み食いすることで、活力をチャージしていたのかもしれない。
その後、常連となった小倉さんは、部員と一緒に訪問したり、冬合宿の打ち上げで、総勢50人を連れてきたこともあったらしい。
小倉さん及び三高野球部のファンである私が、彼ら御用達の中華食堂を訪れるのは、必然であった。
初訪問は昨年の秋。店内はなかなか広く、厨房を囲むカウンター席の他、テーブル席や座敷席もある。
カウンター席に座り、とりあえず「瓶ビール(中)」620円を注文。すぐにキリンラガーが運ばれてきた。
卓上のメニューを撮影。まずはドリンク類とおつまみ。
こちらは一品料理とスープ。「ギョーザ」は、6個入りの方が少しだけ割安。
麺類も豊富で、基本の「ラーメン」は650円だが、ハーフサイズの「1/2ラーメン」380円や、倍量の「4/2ラーメン」1000円もある。
最後に、定食・丼などのご飯もの。メニュー豊富で席数も多いが、働いているのはご夫妻と息子さんの3名体勢。
お客さんも結構入っていたが、親子3人の好連係により、待たされることはなかった。
最初に注文したのは、ギョーザ6個と「豚肉とキクラゲの玉子炒め定食」900円の単品750円。どちらも私の大好物だ。
息子さんが餃子を焼き、お母さんが食器を並べ、旦那さんが鍋を振り…大勢の注文をさばいていく。
私が頼んだKTI=キクラゲ玉子炒めも、すぐに提供された。
全体の量自体がやや多めだが、ご覧のとおり、キクラゲの割合が他店より明らかに多い。
味付けは濃くなく、印象に残るのはやはり大量のキクラゲ。竹の子も入るため、どこを食べても歯応えがある。
しばらくして、ギョーザも到着。きれいに形が揃っていてイイね!
自家製の餃子は、野菜と肉が6:4くらいか。バランスがよく、誰もが好きなテイスト。
ビールを飲み終え、「ウーロンハイ」430円に替え、餃子とKTIをガツガツと頬張り、シメの食事を注文することに。
ベーシックな醤油味のラーメンは選ばず、塩味カテゴリーから、これまた大好物の「五目ソバ」870円をチョイス。
ほとんど待つことなく、五目ソバが完成。繁盛店の鍋をひとりで担っているだけあって、旦那さんの手際の良さは抜群。
具材は、白菜、キクラゲ、人参、竹の子、絹さや、焼豚、カマボコ、海老、うずら、ゆで玉子、カイワレなどなど。
いろんな旨味が融合した塩味スープの中で、黄色い細縮れ麺が踊る。
ここまで結構飲み食いしてきたので、五目ソバを食べ終わったあとは、結構満腹になった。
会計を済ませたのち、お店の方に許可をいただき、もう1枚だけ、撮影をさせていただくことに。
品香園さんには、数年前バナナマンの日村さんがロケで来たらしく、壁には彼のサインと番組ステッカーが提示してあるが、
私が撮ったのは、別の場所に貼ってあった、下記の画像。
小倉監督のモットーである、「練習は噓をつかない」のメッセージが入った、三高の校章入りミニタオル(?)だ。
書いたのも当然、ご本人である。撮影後は、両手を合わせて拝ませていただいた。なにかご利益がありそうだ(笑)。
旦那さんは、ほぼ目の前にいたけれど、ほとんど話せず。実際、他の客とも会話はしていないが、
無言で調理に専念している様子が、いかにも腕利きの職人みたいで、そういうスタンスは嫌いではない。
高校野球の名将・小倉さんもきっと、字は違うが中華の名匠である、旦那さんを敬っていたに違いない。
年が明け3月に入ると、高校野球の対外試合も解禁になる。
3月2日、選抜甲子園に出場する関東一との練習試合を観戦しに、三高グラウンドへ行ったところ…誰もいない(嘆)。
普段は午前10時くらいから始まるのに、この日の試合は午後開始だった模様。
母校キャンパスは丘の上にあり、3月上旬だとまだ寒いので、午後まで待たず退散し、11時開店の品香園さんに向かう。
開店時間になり、ノレンが出てきて入店を許される。私のあとからも、客がどんどん入ってきた。
飲酒などで長居はせず、この日注文したのは、とろみカテゴリーの「肉ソバ」950円と、「半チャーハン」380円。
相変わらず、旦那さんの鍋捌きは軽快で、ふたつの料理をほぼ同時に完成させていた。
肉ソバは、「豚肉と玉ねぎの甘辛あんかけ煮込み」を、具ナシ醤油ラーメンに乗せたもの。
半チャーハンは、たしかにハーフサイズの量で、麺類とのセットだと330円になる。
まずは肉ソバのあんかけを避け、基本のスープをすすってみたところ、おお、魚介ダシだ!
街中華のラーメンは、いわゆる昔ながらの醤油スープが出てくる場合が多いのだが、
こちらのスープは、今風にアレンジされた魚介テイストで、かなりウマい。
肉あんかけとの相性も悪くなく、とろみスープが麺とよく絡む。
一方のチャーハンは、元々のご飯が柔らかいのか、パラパラタイプとは対照的な、しっとりタイプ。
近年、「チャーハンはパラパラタイプが正統」みたいな風潮があるけど、私は「ウマけりゃどっちでもいい」派である。
無論、品香園さんのチャーハンは、油っこくなく味付けも適度で美味しい。グリンピースがいい脇役だ。
いつものようにお行儀悪く、「肉あんかけチャーハン」にしたりして、双方ともすぐに食べ切った。
会計時、小倉監督がよく食べていた料理をお母さんにたずねたところ、「肉野菜炒めかな…」と教えていただいた。
尊敬する小倉さんが、舌鼓を打った料理を堪能すべく、数日後に3度目の訪問。
「肉野菜炒め定食」880円のおかず単品730円に、初回と同様、瓶ビールを合わせる。
つい先日、「今後は、食事の際は酒を控えようと決意」したのだが(詳細はこちらの冒頭)、この日も酒の誘惑に負けてしまった。
ビールを飲み始めると同時に、旦那さんが調理を開始。あまり待つことなく、肉野菜炒めが完成。
横アングルも撮影。野菜不足の私に最適な、ボリューミーかつ彩り鮮やかな一品である。
他店との違いは、キャベツが細かく刻まれていることと、油通しされた豚肉が、意外と多いことか。
濃いめのテイストでビールが進み、今回も途中でウーロンハイにチェンジ。肉野菜炒めが残りわずかになったところで、
厨房の旦那さんにも、小倉さんがこちらのお店で、何を食べていたのか聞いてみた。
普段は寡黙で、ちょっと怖そうに見える旦那さんだが、私が監督のファンと知ると、表情が柔和になった。
「小倉さんはねえ、まず餃子と肉野菜炒め、さらにツマミを頼んでラーメンで締めることが多かったかな」。
結構食べているし、「ツマミ」ということは…? 「ええ、お酒も飲んでましたね」。
最近、酒のあとにメシが入らなくなった私よりも、年長の小倉さんがそれだけ飲み食いするのはスゴイ!
だからこそ、孫みたいな世代の部員たちと一緒に、練習で身体を動かせるのだろう。
そんな監督に負けじと、私も【小倉全由フルコース】を味わってみることに。
肉野菜炒めとビールは注文済み。餃子は以前頼んだので、「春巻」1本140円を2本追加。
さらにウーハイのお替わりと、小倉さんが酒のアテによく頼んでいたらしい、「つまみチャーシュー」500円もお願いした。
先に春巻が揚がった。ハシで等分してからかぶりつく。
具材は豚肉、竹の子、椎茸で、甘口の味付けが印象に残る。他ではないテイストゆえ、春巻も自家製かな?
続いて、生野菜の上に盛りつけられた、つまみチャーシューが登場。
上記画像を見て、タレだけでなく、魔法の白い粉がかかっていたのに気づいた。
ここのチャーシューの脂身は、冷たくてもしつこくない。野菜も付いてきたし、むしろヘルシーだろう。
春巻もチャーシューもウマく、3杯目のウーハイも飲み干し、そろそろ酩酊してきたので、シメのラーメンを注文。
あとで聞いたら、「小倉さんは1/2ラーメンでしたよ」とのこと。私も半分サイズにすればよかった…イヤ、
さっき書いたように、スープが美味しいので、フルサイズで正解だろう。
小さめのチャーシューにメンマと海苔、ネギとカイワレが乗った、シンブルだけど奥深いラーメンが登場。
前2回の訪問時に、ラーメン丼の横アングルを撮ってなかった。
残ったつまみチャーシュー2枚を加え、いざ食べ始める。
お酒と料理でお腹一杯のはずだが、絶品スープのお陰で、麺がスルスル入っていく。
よせばいいのに、スープも残さず飲み干し、小倉さんのフルコースを完食!
酩酊&満腹状態だったが、監督のパワーを授かったのか、淵野辺駅まで徒歩20分以上の帰路も、苦にならなかった。
最後に個人的な話題を少々。
実は、このお店のすぐ近くに、かつて高校の同級生が住んでおり、学校帰りや休日に、よく遊びに行ったものだった。
たまに、彼の家で中華の出前を取ってくれたのだが、そのお店は、ここ品香園だったのではないか。
会計後にご夫妻に、だいぶ前ですが、○○(←友人の名字)さんの家に出前しませんでしたか? とたずねたところ、
「もう40年くらい営業しているから、記憶はあいまいだけど、○○さん宅には何度か配達したと思う」と、お母さんが教えてくれた。
結果的に、品香園の料理は、高校野球の名将・小倉監督だけでなく、ボンクラ高校生の私も味わっていたようだ。
友人とはもう20年以上会っておらず、彼の実家も引っ越してなくなっていたが、品香園さんは今も元気に営業中。
今後も、母校での試合観戦後などに寄らせていただき、小倉さん直筆のメッセージを眺めながら、飲み食いしたいと思っている。
品香園
東京都町田市根岸町2-26-32
JR淵野辺駅より徒歩約22分、日大三高からも同じくらい。店の前にバス停留所「下根岸」あり
営業時間 11時~15時、17時半~21時
定休日 水曜
※駐車場が12台分あり、詳細はこちらのお店HPで
歴史上の武将や、スポーツの名監督は多いけれど、私がもっとも尊敬している名将は、
拙ブログではおなじみ、我が母校・日大三高の硬式野球部前監督である、小倉全由さんである。
※令和5年高校野球東西東京都大会・出場校選手名簿より
小倉監督は、自宅に帰ることはほとんどなく、学園内にあった野球部の寮で、部員たちと共同生活を送っていた。
野球漬けの日々を過ごす中、生徒たちには時々、お菓子をふるまったり、休日を与えていたように、
小倉さんも自身も、たまには高校野球を忘れ、一杯やりたいときもあったはず。
そんなとき、監督が足を運んでいたのが、日大三高と同じ町田市にある中華食堂『品香園』。
スポーツ報知の記事によると、小倉さんが初めて訪れたのは2001年とのこと。
この年、三高野球部は春夏連続で甲子園に出場し、夏には全国制覇を遂げている。
訪問した時期は不明だが、マスコミ取材が殺到し、OBからは激励や(余計な)叱咤を受け、監督が多忙だったことは間違いなく、
こちらのお店で飲み食いすることで、活力をチャージしていたのかもしれない。
その後、常連となった小倉さんは、部員と一緒に訪問したり、冬合宿の打ち上げで、総勢50人を連れてきたこともあったらしい。
小倉さん及び三高野球部のファンである私が、彼ら御用達の中華食堂を訪れるのは、必然であった。
初訪問は昨年の秋。店内はなかなか広く、厨房を囲むカウンター席の他、テーブル席や座敷席もある。
カウンター席に座り、とりあえず「瓶ビール(中)」620円を注文。すぐにキリンラガーが運ばれてきた。
卓上のメニューを撮影。まずはドリンク類とおつまみ。
こちらは一品料理とスープ。「ギョーザ」は、6個入りの方が少しだけ割安。
麺類も豊富で、基本の「ラーメン」は650円だが、ハーフサイズの「1/2ラーメン」380円や、倍量の「4/2ラーメン」1000円もある。
最後に、定食・丼などのご飯もの。メニュー豊富で席数も多いが、働いているのはご夫妻と息子さんの3名体勢。
お客さんも結構入っていたが、親子3人の好連係により、待たされることはなかった。
最初に注文したのは、ギョーザ6個と「豚肉とキクラゲの玉子炒め定食」900円の単品750円。どちらも私の大好物だ。
息子さんが餃子を焼き、お母さんが食器を並べ、旦那さんが鍋を振り…大勢の注文をさばいていく。
私が頼んだKTI=キクラゲ玉子炒めも、すぐに提供された。
全体の量自体がやや多めだが、ご覧のとおり、キクラゲの割合が他店より明らかに多い。
味付けは濃くなく、印象に残るのはやはり大量のキクラゲ。竹の子も入るため、どこを食べても歯応えがある。
しばらくして、ギョーザも到着。きれいに形が揃っていてイイね!
自家製の餃子は、野菜と肉が6:4くらいか。バランスがよく、誰もが好きなテイスト。
ビールを飲み終え、「ウーロンハイ」430円に替え、餃子とKTIをガツガツと頬張り、シメの食事を注文することに。
ベーシックな醤油味のラーメンは選ばず、塩味カテゴリーから、これまた大好物の「五目ソバ」870円をチョイス。
ほとんど待つことなく、五目ソバが完成。繁盛店の鍋をひとりで担っているだけあって、旦那さんの手際の良さは抜群。
具材は、白菜、キクラゲ、人参、竹の子、絹さや、焼豚、カマボコ、海老、うずら、ゆで玉子、カイワレなどなど。
いろんな旨味が融合した塩味スープの中で、黄色い細縮れ麺が踊る。
ここまで結構飲み食いしてきたので、五目ソバを食べ終わったあとは、結構満腹になった。
会計を済ませたのち、お店の方に許可をいただき、もう1枚だけ、撮影をさせていただくことに。
品香園さんには、数年前バナナマンの日村さんがロケで来たらしく、壁には彼のサインと番組ステッカーが提示してあるが、
私が撮ったのは、別の場所に貼ってあった、下記の画像。
小倉監督のモットーである、「練習は噓をつかない」のメッセージが入った、三高の校章入りミニタオル(?)だ。
書いたのも当然、ご本人である。撮影後は、両手を合わせて拝ませていただいた。なにかご利益がありそうだ(笑)。
旦那さんは、ほぼ目の前にいたけれど、ほとんど話せず。実際、他の客とも会話はしていないが、
無言で調理に専念している様子が、いかにも腕利きの職人みたいで、そういうスタンスは嫌いではない。
高校野球の名将・小倉さんもきっと、字は違うが中華の名匠である、旦那さんを敬っていたに違いない。
年が明け3月に入ると、高校野球の対外試合も解禁になる。
3月2日、選抜甲子園に出場する関東一との練習試合を観戦しに、三高グラウンドへ行ったところ…誰もいない(嘆)。
普段は午前10時くらいから始まるのに、この日の試合は午後開始だった模様。
母校キャンパスは丘の上にあり、3月上旬だとまだ寒いので、午後まで待たず退散し、11時開店の品香園さんに向かう。
開店時間になり、ノレンが出てきて入店を許される。私のあとからも、客がどんどん入ってきた。
飲酒などで長居はせず、この日注文したのは、とろみカテゴリーの「肉ソバ」950円と、「半チャーハン」380円。
相変わらず、旦那さんの鍋捌きは軽快で、ふたつの料理をほぼ同時に完成させていた。
肉ソバは、「豚肉と玉ねぎの甘辛あんかけ煮込み」を、具ナシ醤油ラーメンに乗せたもの。
半チャーハンは、たしかにハーフサイズの量で、麺類とのセットだと330円になる。
まずは肉ソバのあんかけを避け、基本のスープをすすってみたところ、おお、魚介ダシだ!
街中華のラーメンは、いわゆる昔ながらの醤油スープが出てくる場合が多いのだが、
こちらのスープは、今風にアレンジされた魚介テイストで、かなりウマい。
肉あんかけとの相性も悪くなく、とろみスープが麺とよく絡む。
一方のチャーハンは、元々のご飯が柔らかいのか、パラパラタイプとは対照的な、しっとりタイプ。
近年、「チャーハンはパラパラタイプが正統」みたいな風潮があるけど、私は「ウマけりゃどっちでもいい」派である。
無論、品香園さんのチャーハンは、油っこくなく味付けも適度で美味しい。グリンピースがいい脇役だ。
いつものようにお行儀悪く、「肉あんかけチャーハン」にしたりして、双方ともすぐに食べ切った。
会計時、小倉監督がよく食べていた料理をお母さんにたずねたところ、「肉野菜炒めかな…」と教えていただいた。
尊敬する小倉さんが、舌鼓を打った料理を堪能すべく、数日後に3度目の訪問。
「肉野菜炒め定食」880円のおかず単品730円に、初回と同様、瓶ビールを合わせる。
つい先日、「今後は、食事の際は酒を控えようと決意」したのだが(詳細はこちらの冒頭)、この日も酒の誘惑に負けてしまった。
ビールを飲み始めると同時に、旦那さんが調理を開始。あまり待つことなく、肉野菜炒めが完成。
横アングルも撮影。野菜不足の私に最適な、ボリューミーかつ彩り鮮やかな一品である。
他店との違いは、キャベツが細かく刻まれていることと、油通しされた豚肉が、意外と多いことか。
濃いめのテイストでビールが進み、今回も途中でウーロンハイにチェンジ。肉野菜炒めが残りわずかになったところで、
厨房の旦那さんにも、小倉さんがこちらのお店で、何を食べていたのか聞いてみた。
普段は寡黙で、ちょっと怖そうに見える旦那さんだが、私が監督のファンと知ると、表情が柔和になった。
「小倉さんはねえ、まず餃子と肉野菜炒め、さらにツマミを頼んでラーメンで締めることが多かったかな」。
結構食べているし、「ツマミ」ということは…? 「ええ、お酒も飲んでましたね」。
最近、酒のあとにメシが入らなくなった私よりも、年長の小倉さんがそれだけ飲み食いするのはスゴイ!
だからこそ、孫みたいな世代の部員たちと一緒に、練習で身体を動かせるのだろう。
そんな監督に負けじと、私も【小倉全由フルコース】を味わってみることに。
肉野菜炒めとビールは注文済み。餃子は以前頼んだので、「春巻」1本140円を2本追加。
さらにウーハイのお替わりと、小倉さんが酒のアテによく頼んでいたらしい、「つまみチャーシュー」500円もお願いした。
先に春巻が揚がった。ハシで等分してからかぶりつく。
具材は豚肉、竹の子、椎茸で、甘口の味付けが印象に残る。他ではないテイストゆえ、春巻も自家製かな?
続いて、生野菜の上に盛りつけられた、つまみチャーシューが登場。
上記画像を見て、タレだけでなく、魔法の白い粉がかかっていたのに気づいた。
ここのチャーシューの脂身は、冷たくてもしつこくない。野菜も付いてきたし、むしろヘルシーだろう。
春巻もチャーシューもウマく、3杯目のウーハイも飲み干し、そろそろ酩酊してきたので、シメのラーメンを注文。
あとで聞いたら、「小倉さんは1/2ラーメンでしたよ」とのこと。私も半分サイズにすればよかった…イヤ、
さっき書いたように、スープが美味しいので、フルサイズで正解だろう。
小さめのチャーシューにメンマと海苔、ネギとカイワレが乗った、シンブルだけど奥深いラーメンが登場。
前2回の訪問時に、ラーメン丼の横アングルを撮ってなかった。
残ったつまみチャーシュー2枚を加え、いざ食べ始める。
お酒と料理でお腹一杯のはずだが、絶品スープのお陰で、麺がスルスル入っていく。
よせばいいのに、スープも残さず飲み干し、小倉さんのフルコースを完食!
酩酊&満腹状態だったが、監督のパワーを授かったのか、淵野辺駅まで徒歩20分以上の帰路も、苦にならなかった。
最後に個人的な話題を少々。
実は、このお店のすぐ近くに、かつて高校の同級生が住んでおり、学校帰りや休日に、よく遊びに行ったものだった。
たまに、彼の家で中華の出前を取ってくれたのだが、そのお店は、ここ品香園だったのではないか。
会計後にご夫妻に、だいぶ前ですが、○○(←友人の名字)さんの家に出前しませんでしたか? とたずねたところ、
「もう40年くらい営業しているから、記憶はあいまいだけど、○○さん宅には何度か配達したと思う」と、お母さんが教えてくれた。
結果的に、品香園の料理は、高校野球の名将・小倉監督だけでなく、ボンクラ高校生の私も味わっていたようだ。
友人とはもう20年以上会っておらず、彼の実家も引っ越してなくなっていたが、品香園さんは今も元気に営業中。
今後も、母校での試合観戦後などに寄らせていただき、小倉さん直筆のメッセージを眺めながら、飲み食いしたいと思っている。
品香園
東京都町田市根岸町2-26-32
JR淵野辺駅より徒歩約22分、日大三高からも同じくらい。店の前にバス停留所「下根岸」あり
営業時間 11時~15時、17時半~21時
定休日 水曜
※駐車場が12台分あり、詳細はこちらのお店HPで