読者の皆様、明けましておめでとうございます。2024年も拙ブログを、よろしくお願いします。
今年も新年一発目は、自信を持って推奨できる、とっておきの飲食店を紹介。
そのお店とは、豊田にある『味風(みかぜ)』。正式名は『蒸し料理とワインの店 味風』だが、メインは中華料理。
ただし、普通の中華屋さんの商品とは、見た目や味が異なる料理を提供しており、しかもそれが、ことごとく美味しい。
たとえば、こちらのセイロに入った商品。一見、中華風デザートのようだが、
こちらでは、これが「揚げ餃子」なのである。価格は540円。
皮というか外側の部分は、最初はサクっと、その後はモチっとした食感が楽しめ、具材はひき肉が主体。
ピロシキっぽいのだが油っこくなく、むしろ軽く感じたため、何個でも食べられる逸品である。
お店を知ったのは昨年秋頃。『トヨチカ』で飲んだ帰り、豊田駅とは逆方向に向かい、あてもなく彷徨っていると、
比較的新しい商業施設の端っこ、他の店舗などとは独立した場所に、飲食店があるのを発見。
定休日だったが、メニュー表が展示されており、気になる商品がいくつかあったので、数日後に再訪問。
店内は町中華というより、喫茶店のような作り。女将さんに案内され、カウンター席へ。
まずは、味風さんの主要料理メニューを紹介。こちらは、お店自慢の蒸し料理が多い【飲茶】。
こちらは、【本格中華料理】【食事】【デザート】。この他にも【おつまみ】や、揚げ餃子を含む【揚げ物】などもある。
まずは生ビールの「アサヒスーパードライ(中)」590円を注文すると、お通し(250円)と一緒に登場。
左はひじきと豆の煮物だが、右は枝豆の紹興酒煮という、ちょっと変わった一品。
食べてみたら、紹興酒のアルコール分や癖はなく、芳香だけが残っている。
この枝豆で期待が膨らみ、いろいろと食べてみたら、さっき記したように、どれも美味しくハズレなし。
その後も通い続け、結構な数の料理を食べてきたが、すべてを紹介すると長くなってしまうので、
特に感激したメニューを厳選し、以下で掲載していく。
まずは、私が大好きな餃子から。普通の焼餃子が見当たらないので、「水餃子 ピリ辛ごまダレ」580円を選択。
茹でた餃子に、オレンジ色のタレをかけ、青梗菜を添えてある。
チュルンとした皮の歯触が素晴らしく、具材の味とタレの辛さは控えめで、合わさるとちょうどいい塩梅。
この水餃子とさっきの揚げ餃子で、「ここの大将は天才かも…」と思ったものである。
そんな凄腕料理人がいるお店を見つけた、私の嗅覚も天才的だな、ムフフフ……ゴメン、調子に乗った。
餃子類ではもう一品、「エビニラ餃子」540円も注文。ニラの緑色が透けて見える。
中身の撮影は失敗したので割愛。ニラの風味が強く、海老の印象は薄かった。
餃子のライバルである焼売=「ジャンボ旨肉焼売」は390円。
「豚のテーマパーク」として有名な、埼玉『サイボク』の豚肉を使っており、品質は折り紙付き。
しっかりとした味付けと歯応えで、実に肉々しく、サイズの割には安価である。
揚げ物カテゴリーから、点心の「春巻」380円もオーダー。
ハシで割ってみたが、片栗粉主体の既製品とは一線を画す、豊富な具材。
蒸し料理がウリだが、揚げ物にも手抜きはなく、皮のパリパリ食感、具材の旨味、ともに申し分なし。
あと、皆さんもお気づきだろうが、どの商品も形がしっかり整っている。
あまりにも均等な成型なので、失礼ながら、商品によっては「工場生産の業務用?」と疑ってしまったが、女将さんいわく、
「手間はかかりますが、(店主は)成形までキッチリしないと気が済まない人でして…」と、すべて自家製らしい。
大将は、来客者には「いらっしゃいませー」と声掛けするが、普段は厨房からあまり出ず、黙々と調理や仕込みに励んでいる。
いかにも頑固職人風なのだが、それは誤解であったので、後述する。
ドリンクはワインの他にも、各種焼酎や日本酒、「ウーロンハイ」480円なども用意されている。
私はだいたい、最初にビール、次にウーハイを頼むが、ある日「レモンサワー」480円を頼んだら、
自家製レモンピールが添えられていた。ドリンクにも、ひと手間加えているのはさすがである。
ある日、せっかくなのでワインも注文。一番安い【日本ワイン】の「大和葡萄酒GOLD 白」のグラス500円。
感想は、ワインの知識がないため省略。その前に結構飲んでいたので、ベロベロに酔ってしまった。反省。
なので、その次の訪問時は、同じ白ワインのデカンタでスタート。価格は1500円。
この日注文した料理で、ワインと好相性だったのが、12月限定メニューの「蒸しハンバーグ 中華風ソース」630円。
上記画像ではわかりづらいが、焼きでも煮込みでもない、珍しい蒸しハンバーグは、柔らかくも弾力のある食感で、
中華風と称するソースも、醤油主体だけど別の調味料も入っており、洋風料理じゃないけどワインにも合い、そして美味しいのだ。
あと、メニュー表には記載されていなかった、半熟玉子の存在が嬉しい。これで630円はお得だよ。
今書いたように、味風さんは月ごとの限定商品がある。こちらは11月のメニュー表だが、
本格中華カテゴリーに、私の好物「豚肉・玉子キクラゲの炒め」の「ピリ辛」仕上げがあったので、当然オーダー。
炒め物はセイロではなく、四角い大皿で登場。
豚肉とキクラゲは、チンジャオロースに入るような形状で、同型のタケノコも入っている。
とろみのあるピリ辛タレで、玉子や他の具材をまとめており、お酒のつまみに最適。
私が野菜嫌いなもので、お肉料理の紹介が続くが、こちらはレギュラーメニューの「豚角煮 マスタードマッシュポテト」880円。
横アングル撮影。角煮は、一般的なレンゲにちょうど収まるサイズ。
角煮には、さっきのハンバーグソースと同じく、醤油ベースで味付けされているが、何か隠し味も加わっている。
「醤油麹の角煮らーめん」というランチメニューがあり、この角煮にも醤油麹を使っているのかも。麹菌のお陰か、肉質は柔らかく旨味も増幅。
マッシュポテトは本当にマスタード風味で辛く、ジャガイモや豚角煮の甘味を引き立てる。
どの料理も美味しいが、この角煮がナンバー1かと思っていたが、さらに超えたのが麻婆豆腐。
商品名は「陳麻婆豆腐(辛)」880円で、辛マークにビビりつつも、注文してみた。
数分後、取り皿や胡椒とともに、グツグツと煮立っている麻婆豆腐が登場。
「熱いのでお気をつけください」の忠告どおり、取り皿にすくって、少し冷ましてから食べる。
それでも、麻婆由来の辛さと、山椒由来の痺れが口内で暴れる…けれどもウマい!
あまりの辛さとウマさで、ウーロンハイがどんどん進んでしまいそう。
なので、忙しい女将さんの二度手間にならぬよう、2杯同時に注文。
それもすぐに飲み終え、最後にワインも頼んでベロベロになった…のは既述した。
メインの料理だけでなく、デザートもしっかりしている味風さん。
こちらは、「中華蒸しパンマーラーカオ カスタードクリーム味」250円。
中身は、黄色どころかオレンジに近い、色鮮やかだけど甘さ控えめなカスタードクリーム。
ひとり客なので1個しか頼まなかったが、手間を考えたら複数個頼むべきかも。
私の好きな杏仁豆腐も、こちらでは「麹甘酒ときなこの杏仁豆腐」380円と、やはりアレンジを加えての提供。
商品はこちら。手前のスプーンにきなこが盛られており、「そちらをかけてお召し上がりください」と説明された。
指示に従い、まずはきなこを振りかけて、
上の麹甘酒シロップ(?)とよくかき混ぜて、杏仁豆腐をすくって食べる。
信玄餅のようなテイストを想像したが、麹甘酒は黒蜜ほど甘くないため、杏仁の香りも相まって爽やかだった。
ある日の会計時、たまたま厨房から出てきた店主と、少しだけお話しさせていただいた。
こちらの店主は、このとき店名を出したが詳細は不明だった、豊田の『杏花飯店』出身らしい。
「飯店」を名乗るだけあって、今の味風さんと同様、町中華よりは本格的な料理を提供していたようだが、
店主は「働いていた先輩たちはすごいけど、当時の自分は下っ端で、たいしたことないですよ」と謙遜する。
ここの料理は、どれも個性的で美味しいです、と絶賛したところ、「独自の手法もありますが、基本は杏花飯店で習ったものです」だそうで、
「ピロシキ風の揚げ餃子も、ロシアから中国の北方に伝わったもので、私のオリジナルではないんです」とのこと。
飲茶類の成型も、ひとつひとつ丁寧ですね、という感想には、「イヤイヤ、よく見たらそんなにきれいじゃないですよ」と否定するが、
今回紹介した以外にも、私は多くの料理を食べてきたが、成型も盛り付けも、すべて手抜きなし。
頑固で寡黙な職人ではなく、謙虚で陽気な方だったのに驚くと同時に、ますますお店のファンになった。
今回は泣く泣く削ったが、「小籠包」や「スープ水餃子」など、紹介したい料理はまだまだあるし、ご飯ものや麺類などの未食メニューも多い。
さらには、お店SNSによると、焼き餃子などの裏メニューもあるようだし、店主や女将さんにもたずねたいことは多い。
味風さんについて、後日続編を綴るかもしれないし、いずれにせよ私は、今後もこちらに通わせていただく。
最初の方で記したように、こちらのお店は『トゥモロープラザ』という施設内にあるのだが、大通りからはもっとも奥の位置にある。
周囲は子供用広場や畑があるエリアで、酒が飲めて絶品料理が出てくるお店があるなんて、気付かない方も多いはず。
なので、通りから入ってすぐの場所には、下記のように“こんなところにポツンと酒場”のノボリを出している(笑)。
勝手ながら、今回のタイトルに、上記コピーを拝借させていただいた。
蒸し料理とワインの店 味風
東京都日野市多摩平3-1-1 TomorrowPLAZA107
JR豊田駅から徒歩約8分、店舗近くにバス停あり
営業時間 11時半~14時半、17時~22時、ラストオーダー21時
定休日 月、隔週で火、その他年末年始など
※定休日などの詳細は、お店HPでご確認を
※※年明けは、4日からの営業です
今年も新年一発目は、自信を持って推奨できる、とっておきの飲食店を紹介。
そのお店とは、豊田にある『味風(みかぜ)』。正式名は『蒸し料理とワインの店 味風』だが、メインは中華料理。
ただし、普通の中華屋さんの商品とは、見た目や味が異なる料理を提供しており、しかもそれが、ことごとく美味しい。
たとえば、こちらのセイロに入った商品。一見、中華風デザートのようだが、
こちらでは、これが「揚げ餃子」なのである。価格は540円。
皮というか外側の部分は、最初はサクっと、その後はモチっとした食感が楽しめ、具材はひき肉が主体。
ピロシキっぽいのだが油っこくなく、むしろ軽く感じたため、何個でも食べられる逸品である。
お店を知ったのは昨年秋頃。『トヨチカ』で飲んだ帰り、豊田駅とは逆方向に向かい、あてもなく彷徨っていると、
比較的新しい商業施設の端っこ、他の店舗などとは独立した場所に、飲食店があるのを発見。
定休日だったが、メニュー表が展示されており、気になる商品がいくつかあったので、数日後に再訪問。
店内は町中華というより、喫茶店のような作り。女将さんに案内され、カウンター席へ。
まずは、味風さんの主要料理メニューを紹介。こちらは、お店自慢の蒸し料理が多い【飲茶】。
こちらは、【本格中華料理】【食事】【デザート】。この他にも【おつまみ】や、揚げ餃子を含む【揚げ物】などもある。
まずは生ビールの「アサヒスーパードライ(中)」590円を注文すると、お通し(250円)と一緒に登場。
左はひじきと豆の煮物だが、右は枝豆の紹興酒煮という、ちょっと変わった一品。
食べてみたら、紹興酒のアルコール分や癖はなく、芳香だけが残っている。
この枝豆で期待が膨らみ、いろいろと食べてみたら、さっき記したように、どれも美味しくハズレなし。
その後も通い続け、結構な数の料理を食べてきたが、すべてを紹介すると長くなってしまうので、
特に感激したメニューを厳選し、以下で掲載していく。
まずは、私が大好きな餃子から。普通の焼餃子が見当たらないので、「水餃子 ピリ辛ごまダレ」580円を選択。
茹でた餃子に、オレンジ色のタレをかけ、青梗菜を添えてある。
チュルンとした皮の歯触が素晴らしく、具材の味とタレの辛さは控えめで、合わさるとちょうどいい塩梅。
この水餃子とさっきの揚げ餃子で、「ここの大将は天才かも…」と思ったものである。
そんな凄腕料理人がいるお店を見つけた、私の嗅覚も天才的だな、ムフフフ……ゴメン、調子に乗った。
餃子類ではもう一品、「エビニラ餃子」540円も注文。ニラの緑色が透けて見える。
中身の撮影は失敗したので割愛。ニラの風味が強く、海老の印象は薄かった。
餃子のライバルである焼売=「ジャンボ旨肉焼売」は390円。
「豚のテーマパーク」として有名な、埼玉『サイボク』の豚肉を使っており、品質は折り紙付き。
しっかりとした味付けと歯応えで、実に肉々しく、サイズの割には安価である。
揚げ物カテゴリーから、点心の「春巻」380円もオーダー。
ハシで割ってみたが、片栗粉主体の既製品とは一線を画す、豊富な具材。
蒸し料理がウリだが、揚げ物にも手抜きはなく、皮のパリパリ食感、具材の旨味、ともに申し分なし。
あと、皆さんもお気づきだろうが、どの商品も形がしっかり整っている。
あまりにも均等な成型なので、失礼ながら、商品によっては「工場生産の業務用?」と疑ってしまったが、女将さんいわく、
「手間はかかりますが、(店主は)成形までキッチリしないと気が済まない人でして…」と、すべて自家製らしい。
大将は、来客者には「いらっしゃいませー」と声掛けするが、普段は厨房からあまり出ず、黙々と調理や仕込みに励んでいる。
いかにも頑固職人風なのだが、それは誤解であったので、後述する。
ドリンクはワインの他にも、各種焼酎や日本酒、「ウーロンハイ」480円なども用意されている。
私はだいたい、最初にビール、次にウーハイを頼むが、ある日「レモンサワー」480円を頼んだら、
自家製レモンピールが添えられていた。ドリンクにも、ひと手間加えているのはさすがである。
ある日、せっかくなのでワインも注文。一番安い【日本ワイン】の「大和葡萄酒GOLD 白」のグラス500円。
感想は、ワインの知識がないため省略。その前に結構飲んでいたので、ベロベロに酔ってしまった。反省。
なので、その次の訪問時は、同じ白ワインのデカンタでスタート。価格は1500円。
この日注文した料理で、ワインと好相性だったのが、12月限定メニューの「蒸しハンバーグ 中華風ソース」630円。
上記画像ではわかりづらいが、焼きでも煮込みでもない、珍しい蒸しハンバーグは、柔らかくも弾力のある食感で、
中華風と称するソースも、醤油主体だけど別の調味料も入っており、洋風料理じゃないけどワインにも合い、そして美味しいのだ。
あと、メニュー表には記載されていなかった、半熟玉子の存在が嬉しい。これで630円はお得だよ。
今書いたように、味風さんは月ごとの限定商品がある。こちらは11月のメニュー表だが、
本格中華カテゴリーに、私の好物「豚肉・玉子キクラゲの炒め」の「ピリ辛」仕上げがあったので、当然オーダー。
炒め物はセイロではなく、四角い大皿で登場。
豚肉とキクラゲは、チンジャオロースに入るような形状で、同型のタケノコも入っている。
とろみのあるピリ辛タレで、玉子や他の具材をまとめており、お酒のつまみに最適。
私が野菜嫌いなもので、お肉料理の紹介が続くが、こちらはレギュラーメニューの「豚角煮 マスタードマッシュポテト」880円。
横アングル撮影。角煮は、一般的なレンゲにちょうど収まるサイズ。
角煮には、さっきのハンバーグソースと同じく、醤油ベースで味付けされているが、何か隠し味も加わっている。
「醤油麹の角煮らーめん」というランチメニューがあり、この角煮にも醤油麹を使っているのかも。麹菌のお陰か、肉質は柔らかく旨味も増幅。
マッシュポテトは本当にマスタード風味で辛く、ジャガイモや豚角煮の甘味を引き立てる。
どの料理も美味しいが、この角煮がナンバー1かと思っていたが、さらに超えたのが麻婆豆腐。
商品名は「陳麻婆豆腐(辛)」880円で、辛マークにビビりつつも、注文してみた。
数分後、取り皿や胡椒とともに、グツグツと煮立っている麻婆豆腐が登場。
「熱いのでお気をつけください」の忠告どおり、取り皿にすくって、少し冷ましてから食べる。
それでも、麻婆由来の辛さと、山椒由来の痺れが口内で暴れる…けれどもウマい!
あまりの辛さとウマさで、ウーロンハイがどんどん進んでしまいそう。
なので、忙しい女将さんの二度手間にならぬよう、2杯同時に注文。
それもすぐに飲み終え、最後にワインも頼んでベロベロになった…のは既述した。
メインの料理だけでなく、デザートもしっかりしている味風さん。
こちらは、「中華蒸しパンマーラーカオ カスタードクリーム味」250円。
中身は、黄色どころかオレンジに近い、色鮮やかだけど甘さ控えめなカスタードクリーム。
ひとり客なので1個しか頼まなかったが、手間を考えたら複数個頼むべきかも。
私の好きな杏仁豆腐も、こちらでは「麹甘酒ときなこの杏仁豆腐」380円と、やはりアレンジを加えての提供。
商品はこちら。手前のスプーンにきなこが盛られており、「そちらをかけてお召し上がりください」と説明された。
指示に従い、まずはきなこを振りかけて、
上の麹甘酒シロップ(?)とよくかき混ぜて、杏仁豆腐をすくって食べる。
信玄餅のようなテイストを想像したが、麹甘酒は黒蜜ほど甘くないため、杏仁の香りも相まって爽やかだった。
ある日の会計時、たまたま厨房から出てきた店主と、少しだけお話しさせていただいた。
こちらの店主は、このとき店名を出したが詳細は不明だった、豊田の『杏花飯店』出身らしい。
「飯店」を名乗るだけあって、今の味風さんと同様、町中華よりは本格的な料理を提供していたようだが、
店主は「働いていた先輩たちはすごいけど、当時の自分は下っ端で、たいしたことないですよ」と謙遜する。
ここの料理は、どれも個性的で美味しいです、と絶賛したところ、「独自の手法もありますが、基本は杏花飯店で習ったものです」だそうで、
「ピロシキ風の揚げ餃子も、ロシアから中国の北方に伝わったもので、私のオリジナルではないんです」とのこと。
飲茶類の成型も、ひとつひとつ丁寧ですね、という感想には、「イヤイヤ、よく見たらそんなにきれいじゃないですよ」と否定するが、
今回紹介した以外にも、私は多くの料理を食べてきたが、成型も盛り付けも、すべて手抜きなし。
頑固で寡黙な職人ではなく、謙虚で陽気な方だったのに驚くと同時に、ますますお店のファンになった。
今回は泣く泣く削ったが、「小籠包」や「スープ水餃子」など、紹介したい料理はまだまだあるし、ご飯ものや麺類などの未食メニューも多い。
さらには、お店SNSによると、焼き餃子などの裏メニューもあるようだし、店主や女将さんにもたずねたいことは多い。
味風さんについて、後日続編を綴るかもしれないし、いずれにせよ私は、今後もこちらに通わせていただく。
最初の方で記したように、こちらのお店は『トゥモロープラザ』という施設内にあるのだが、大通りからはもっとも奥の位置にある。
周囲は子供用広場や畑があるエリアで、酒が飲めて絶品料理が出てくるお店があるなんて、気付かない方も多いはず。
なので、通りから入ってすぐの場所には、下記のように“こんなところにポツンと酒場”のノボリを出している(笑)。
勝手ながら、今回のタイトルに、上記コピーを拝借させていただいた。
蒸し料理とワインの店 味風
東京都日野市多摩平3-1-1 TomorrowPLAZA107
JR豊田駅から徒歩約8分、店舗近くにバス停あり
営業時間 11時半~14時半、17時~22時、ラストオーダー21時
定休日 月、隔週で火、その他年末年始など
※定休日などの詳細は、お店HPでご確認を
※※年明けは、4日からの営業です