「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

(無題)

2008-10-16 00:05:58 | 日記
東京商工リサーチ発表の本年度上半期(4─9月)の全国梼Y件数は前年同期比11.0%増の7863件、負債総額は同2.9倍の8兆6560億8900万円と景気悪化は顕著だ。
マネーの混乱が実体経済の足を引っ張りかねないとする見方があるがマクロ経済学的には正しいが、本質的にはマクロ経済とミクロ経済の二分法を超えた世界経済レベルにおけるマネーバブルの崩壊・実体経済準拠という調整局面に入ったということだろう。
我々はその意味を認識していなくとも気づいていたはずだ。
海外で国内と同じものを消費してなぜこんなに安いのか。円が強いから?円が強いっていうのは日本の経済力が強いから?途上国と先進国の差?
あまり深くも考えずにそれが当たり前と思っていたのではないのか。

持てる者と持たざる者がある中、これまではマネーという実態と離れた記号を支配するものによって経済が創造されてきた。
しかし、石油という有限な資源の高騰に見るように現物の持つ力がマネーを動かす現実を目の当たりにした上で、金融国家という砂上の楼閣が米国で崩壊した今、世界レベルでの平準化の動きが加速するのは必然というものだ。
ゆえに国内でそれを平均的に吸収できなければその国の内部での格差拡大も必然ということになる。
ジョン・マケインはその必然を選択し、バラク・オバマは平準化の動きに順応する道を選択した。
意識するとしないにかかわらず、一国のためにどちらがというのは格別、世界にとっては後者の選択が賢明というものだ。

さて、日本は?
全く見えてこない。思考停止状態。
ここはやはり、合理性よりも国民性ともいえる神風頼みということか。