今日の県議会全員協議会は30分弱の知事の説明だけという単なるセレモニーと化した。
すでに開会前に議会は責任追及による円満解決ではなく県の根回しした開港延期・滑走路短縮・知事の延命を事実上受け入れ、急ぐ必要もなくなったということで質疑を臨時議会へと先送りすることを合意してしまったからだ。
端的に言えば、3月開港よりも県の保身に理解を示したということになる。
このあと、来月6日から議会で形だけの追求が行われるであろうが何の解決にもならない虚しいセレモニーとなるだろう。
問題の本質は行政無責任で決着することを是とするのか否とするのかということが問われていると認識することだ。
地権者は今日も会見で、空港には反対であるが、ここまで来たら失った土地は戻らない。県がこれまでの非を認め真に謝罪(責任をとることも含め)すれば除去に向けた協議をすると明言していたではないか。
社保庁のミスも行政だから謝罪のお言葉だけで良しとするのかということだ。
民間ならば県民にこれだけの損害を与えて謝罪のお言葉だけでは済まないはずではないのか。
今、地権者が切ってもいいですよ土地も削っていいですよというのでは、行政の無責任を是認することを意味する。
これは、行政体質の変革というまさに社会的機会の損失であろう。
そういう問題意識を持って、以下に要約した全員協議会での知事説明をお読みいただきたい。
今日の知事の説明の要約であるが、
1 制限表面にかかる障害物件
3か所(図のA,B,C)の立木計153本
3か所(図のD)の土地計7.4平米
立木障害の内訳(3m未満85本、3~5m未満16本、5m以上52本、最大の障害高12.7m)
土地は最大で1.1m突出
2 原因
① 空港反対運動が激しかったためレーザー測量をしたが急峻かつ複雑な地形で樹木が密生しており正確に反映されず誤差が出た。
② 2か所(図のBとC)の立木については事業認定申請後立ち木が成長した。
③ 収用のために起業地表示図を作る際に、測量の最終データとは異なるCDデータを引き渡すなどのミスがあり、その後県と業者が共同で行った修正にミスがあったと考えられる。この際、収用範囲は最小限という配慮が働いた結果とも推定される。
3 1年以上前に知りながら報告ができなかった理由
土地収用の前提となる事業認定取消訴訟を起こされ、この問題が争点となることが見込まれ、現に争点とされたため、訴訟継続への支障に留意せざるを得なかった。
また、除去に向けた協議が続いていたためその推移に留意せざるを得なかった。
これら事情を理解願いたい。
4 対応策
安全性や事業認定取消訴訟等の行政訴訟への影響など考慮した結果、滑走路2500mを暫定的に2200mに短縮して非精密侵入方式で運用することとした。
このため、追加工事(航空灯火追加工事、滑走路標識の追加工事、電源設備の改修など)が必要で費用は1億1千万円を見込んでいる。(工期は約3か月)
5 今後のスケジュール等
今日の午後、国土交通省に完成期日を21年3月とする工事完成期日の変更許可申請、航空灯火変更許可申請を行い、11月初旬に速やかに工事に入りたい。
21年3月の開港は断念せざるをえない。
開港は工事の期間にもよるが、最も遅くて7月と見込まれる。
6 謝罪と責任発言
心労に心からお詫びするとともに改めて1日も早い2500m滑走路の完全運用の実現に向けてご理解を賜るようお願いをしてまいる考えです。
暫定運用は苦渋の判断。このような事態について私自身の責任を痛感しているところであります。
今般の対応策の実現に一定のめどが立った段階で改めて責任の在り方について明確にしたいと考えております。私といたしましてはまずは暫定運用といえども早期の開港に向けて全力を傾注していくことが私に課せられた最大の責務であると受け止め全身全霊をかけて取り組んでまいりますので、今後とも変わらぬご支援を賜りますようかさめてお願い申し上げます。
以上
なお、午後の記者会見で一定のめどが立った段階とはいつか(開港後か)との記者の問いに、いつとは明確にしなかったという。
しかも、遅くとも開港をとした7月といえば知事の任期満了直前。
これでも、あなたは知事説明に納得できますか?
すでに開会前に議会は責任追及による円満解決ではなく県の根回しした開港延期・滑走路短縮・知事の延命を事実上受け入れ、急ぐ必要もなくなったということで質疑を臨時議会へと先送りすることを合意してしまったからだ。
端的に言えば、3月開港よりも県の保身に理解を示したということになる。
このあと、来月6日から議会で形だけの追求が行われるであろうが何の解決にもならない虚しいセレモニーとなるだろう。
問題の本質は行政無責任で決着することを是とするのか否とするのかということが問われていると認識することだ。
地権者は今日も会見で、空港には反対であるが、ここまで来たら失った土地は戻らない。県がこれまでの非を認め真に謝罪(責任をとることも含め)すれば除去に向けた協議をすると明言していたではないか。
社保庁のミスも行政だから謝罪のお言葉だけで良しとするのかということだ。
民間ならば県民にこれだけの損害を与えて謝罪のお言葉だけでは済まないはずではないのか。
今、地権者が切ってもいいですよ土地も削っていいですよというのでは、行政の無責任を是認することを意味する。
これは、行政体質の変革というまさに社会的機会の損失であろう。
そういう問題意識を持って、以下に要約した全員協議会での知事説明をお読みいただきたい。
今日の知事の説明の要約であるが、
1 制限表面にかかる障害物件
3か所(図のA,B,C)の立木計153本
3か所(図のD)の土地計7.4平米
立木障害の内訳(3m未満85本、3~5m未満16本、5m以上52本、最大の障害高12.7m)
土地は最大で1.1m突出
2 原因
① 空港反対運動が激しかったためレーザー測量をしたが急峻かつ複雑な地形で樹木が密生しており正確に反映されず誤差が出た。
② 2か所(図のBとC)の立木については事業認定申請後立ち木が成長した。
③ 収用のために起業地表示図を作る際に、測量の最終データとは異なるCDデータを引き渡すなどのミスがあり、その後県と業者が共同で行った修正にミスがあったと考えられる。この際、収用範囲は最小限という配慮が働いた結果とも推定される。
3 1年以上前に知りながら報告ができなかった理由
土地収用の前提となる事業認定取消訴訟を起こされ、この問題が争点となることが見込まれ、現に争点とされたため、訴訟継続への支障に留意せざるを得なかった。
また、除去に向けた協議が続いていたためその推移に留意せざるを得なかった。
これら事情を理解願いたい。
4 対応策
安全性や事業認定取消訴訟等の行政訴訟への影響など考慮した結果、滑走路2500mを暫定的に2200mに短縮して非精密侵入方式で運用することとした。
このため、追加工事(航空灯火追加工事、滑走路標識の追加工事、電源設備の改修など)が必要で費用は1億1千万円を見込んでいる。(工期は約3か月)
5 今後のスケジュール等
今日の午後、国土交通省に完成期日を21年3月とする工事完成期日の変更許可申請、航空灯火変更許可申請を行い、11月初旬に速やかに工事に入りたい。
21年3月の開港は断念せざるをえない。
開港は工事の期間にもよるが、最も遅くて7月と見込まれる。
6 謝罪と責任発言
心労に心からお詫びするとともに改めて1日も早い2500m滑走路の完全運用の実現に向けてご理解を賜るようお願いをしてまいる考えです。
暫定運用は苦渋の判断。このような事態について私自身の責任を痛感しているところであります。
今般の対応策の実現に一定のめどが立った段階で改めて責任の在り方について明確にしたいと考えております。私といたしましてはまずは暫定運用といえども早期の開港に向けて全力を傾注していくことが私に課せられた最大の責務であると受け止め全身全霊をかけて取り組んでまいりますので、今後とも変わらぬご支援を賜りますようかさめてお願い申し上げます。
以上
なお、午後の記者会見で一定のめどが立った段階とはいつか(開港後か)との記者の問いに、いつとは明確にしなかったという。
しかも、遅くとも開港をとした7月といえば知事の任期満了直前。
これでも、あなたは知事説明に納得できますか?