「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

県議の踏み絵、空港立木問題

2008-10-21 21:53:09 | 静岡空港
今日も新聞では朝日新聞で、夕方にはNHKでも取り扱われた空港西側立木問題。
新聞には「開港が遅れてもだれの得にもならない」との県議のコメントがあるが、このご時世に生活に困っているわけでもない観光旅行者に実質垂れ流される税金という出血が少しでも止血されることが理解されていないようだ。
また、対応策については29日に県が説明しその後に県議会の具体的質問を決めることが今日決まったとのこと。
ただ問題は、その県議が前提も正しく理解していないことだ。
さすがに木が突然伸びただけということは信じてないだろうが県のミスであることも半信半疑で情報戦においてすでに役人の手の内にあるようだ。そこで県の新たなつじつま合わせの言い訳を信じることなく正しい判断と追及をしていただくため、昨年の現場写真の一部を示したい。

まず最初の写真。これが、収用によって周囲が伐採される前の問題の立木の写真である。

↑滑走路側から見ており、写真左端の方の比較的低い立木と正面奥の下り斜面に茂っていた立木が収用対象として伐採され、周囲の立木の中でも一番高い右端の立木を含め写真前面の立木群が収用の対象から外されたものである。


↑これは写真右側が問題の立木群側、左が滑走路側にあたる。正面の低い木と左側の木は収用の対象として切られている。


↑これはひとつ前の写真と同じ方向から数メートル引いてやや左側を写した写真である。
写真左側(茶畑から見て滑走路側)の立木含めすべて収用対象として切られた立木である。さらに驚くことに、写真手前の1mほどの盛り土(青い杭から上の部分)でさえ収用の対象と使用制限されている。


↑赤白の棒の位置が先の写真の青い杭の位置で収用(使用地)対象となった盛り土。そして写真右の大木が収用対象外として残存する問題の立木。その差は目視で十数メートル違う。

これが1年や2年で伸びたという誤差であろうか?

県は県民をも欺く過大な需要予測による強制収用という暴力で地権者らの真実の主張を封殺蹂躙した。
県は多元連立方程式などと称し今なお事実の隠ぺいと虚偽で切り抜けられないかを模索している。あきれるばかりであるが、それが役人というものだ。
そもそもが責任者とは失敗に対して責任をとるから責任者であろう。
自身で真実を明らかにしその責任を明確にした上で、現に責任をとる勇気がないというのは社会全体にとって不幸だ。
だから、誰かが追及しなければならない。社保庁のような無責任を許してはならない。
なぜ誰のせいでこうなったのか、なぜ誰のせいで問題が放置され続けたのか。
29日、県議諸氏の良心を是非見せてもらいたいものだ。