氷葬を解けば秋燕の無数の死 鵙の贄放たれてなほ脈動す 鶏頭の頭を殺がれしが蘇生せり 神田駿河台下白紙一枚鳥渡る かまつかを見たければ地獄まで降りて来い 浅草寺裏猫カフェにゐて鉦叩 まさに錦秋エグザイルのヒロと上戸彩 黙契のごと朝顔の不死を得る 水引草エレジーとして無限なり 寒蝉のさむさの所以問わずなり
今日は風が無く室内では蒸れるほどである。気温は24度止まりを踏襲している。明け方が17度まで下がったのでその反動もあるのだろう。新宿での久々の検診日をどうするかで迷っている。それ以外にも所用は満載の一日である。土曜日の句会の欠席投句に続くメールでの選句を終え、当ブログにも書くことが出来た。後は結果表の到着を待つだけである。他の参加者の選も気になるが私自身の句の成績も大いに気になる。誰か特選に挙げていてくれればよいが・・このハラハラドキドキが句会の醍醐味である。35年前に角川春樹さんの深夜放送の俳句教室をキッカケに句会に出たのが最初の経験であった。それから2年ほどは毎月欠かさず出席したものである。その間の1ヶ月はむさぼるように雑誌や書店に並ぶ俳句の歴史や入門書を読みまくった。その数年後総合誌の投稿欄への入選によりある結社の同人に迎えられたが、しばらくしてそこも辞め句歴10年ほどで終了した。それから20年のブランクを挟み昨年10月にブログを中心に再入門を果たしたがもう1年が経つ。何か得物はあっただろうか・・《続く》 この世の果てアカシックコードと後の月 まほろば
明くる夜は明けざる夜とも寒露なり ざくろ裂く痛みと知らず空遠し 運動会駈けて転んで父は無し 十月や約束の地を破却せり(イスラム国へ空爆) 人生は語らず黄落期迫り来る
先週土曜に欠席投句したK句会の選句表が昨日届いた。そしてすぐに私の選の結果をメールで事務局へ送った。 選 運動会夕焼へつなぐバトンかな 肌の色書き込む書類秋暑し 冬隣鳥と兎の切手貼り やじろべゑのやうな人生秋麗 ジーパンの裂けし父なり運動会 燃焼を終へし身体にとろろ汁 特選 一の酉夢見るやふな面を買ふ この日は9ヶ月ぶりの参加(近隣での仕事の休憩中に直接持参)であったが、前回は倍はあったと思う。私を含め12名60句で5句のうち1句は兼題運動会であったが私は知らされていなかった。全55句から7句を選び、内1句を特選とする。以上が私の選であったが迷うことなく特選句を選んだ。今月後半頃からだったか各神社で一の酉が催される。その参道でバラエティに富んだお面が売られるがこの頃は伝統的なオカメヒョットコに加え、アニメ主人公や人気タレントなどのものが溢れている。どれも子供たちや私たち大人にも夢を与えるものである。今年はいづれかの酉の市に足を運んでみたい。私にはどのような夢を与えてくれるのか楽しみである。次回は自作を含む結果を書きたい。《続く》