進駐軍… 2013-08-16 10:34:57 | エッセイ・記憶の彼方に… 記憶の残像は、暗い列車の座席に乗っているところから始まる。 数名一緒に乗っていたので家族であろう。 鮮明なのは、ある駅で停車した対面の列車が、 あずき色のような明るい色だったこと。 そしてその列車に、多くの外国人が乗っていたことである。 記憶はそこまでの単純なものだが、 これが私の一番古い記憶のようだ。 昭和22年、父は転勤になった。 新制中学校が出来て、 稚内から徳瞬別中学校(現在・伊達市大滝中学校)の初代校長に赴任したのだ。 どうやら記憶は、その時の 引越しに見た光景らしい。 列車が止まったのは札幌の駅。 見た綺麗な列車は、進駐軍が乗っていたらしい。 今から66年前の記憶である。