先日書きました「久しぶりの足踏みミシン」が仕上がりましたのでご紹介します。
「少し珍しい」と意味深なことを書いた理由は、今では現存数が少ない「SISTER」ミシンであること。
「えっ?BROTHER(兄弟)ではなくSISTER(姉妹)?・・・」
実はブラザーミシンが一時期、別ブランドの「SISTERブランド」として製造販売していたミシンで、あまり
皆さんも見られたことは無いかと存じます。
各部分の構造はブラザーと共通になります。唯一カマの裏側、普段目に付かない所に「BROTHER」の
刻印がございますのと、これは思いっきり目立ってますね、ヘッドの根本にはブラザーと同じ、金色の
創業者「安井」の文字を崩した有名なエンブレムが付いています。
残念ながらヘッド部分の「SISTER」の金文字が薄くなっているのと、他のボビンを模したような
金装飾にも落ちがございますが、まぎれもなく「SISTERミシン」であることはSISTERオリジナルの
鉄脚等でも確認出来ます。
「すべり板」は綺麗な方で交換の必要はございません。
「下糸巻きゴム」も新品に交換済みです。
この辺りの装飾は流石「ブラザー」で綺麗です。
当然、試縫い済みで問題なくご使用頂けます。
鉄脚の目立たない所に「昭和25年3月」と多分、購入された時に書いたであろう文字が残っております。
63年もの時を過ごし、今でも足踏みで元気に動くミシン。それも希少な「SISTERミシン」。
良きオーナーさまに出会えることを望みます。
SISTER足踏みミシン/ 昭和25年製:¥50,000円(送料別)