古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

イングラハム八角時計/USA製

2014年11月24日 | 時計

希少なUSA製イングラハムの八角時計の修理依頼。

無惨な花星八角時計」の修復を中断し、もっと無残な状態のイングラハムのチェックに取り掛かる。

文字盤は張り替えてあるものの、文字盤裏に「昭和4年1月17日購入」の文字書きがある

85年前のイングラハム。

この時代、米国製の舶来時計を購入したとは、さぞお金持ちの御家柄だった筈。

そんなことは、さておき中を開けて診て、致命的な部分の壊れ方を発見。

ムーブメント左側は何とか修復出来そうなのですが右側、時計部分が何とも手の施しようのない状態。

生憎、イングラハムのムーブメントなんて持っても居ないし、他のムーブメントを移植するわけにも行かない。

今までいくつもの時計を何とか時を刻むようにし、見てくれも何とか修復して来ましたが今回、

初めて諦めることに・・・。

可哀想なので振り子室のガラスクリーングやケースだけでも出来る限りクリーングを施し、持ち主の元へ

返すことに。。。

残念です・・・。

 

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