今、何かと話題の「シャープ」。さぞ創業者の早川徳次もお嘆きかと思いますが、そのシャープ製の
真空管ラジオ「RS-350型」をご縁があって譲り受ける。
木製箱の大きさも大きさなのですが、重さも相当な重量でちょっとした家具のようです。
現状は電源コードは切断され、内部は埃どころか砂や小石も入っている状態でとても
鳴くような状態でないことは一目で分る状態。
ただ、欠品が少なそうなことは嬉しいのですが、この時代のラジオ特有のサランネットの破れは見受けられる。
早速、埃やゴミを屋外で取り除き、屋内に持ち込む前に屋外で通電テストを行うも、結果は予想通り、
電源すら入らない。(当然ですが)
次に屋内に持ち込み木箱にパネル、外せるものは外しながらシャーシを取り出す。
各部品のチェックをしながらクリーニング。怪しげなところは修理を施してゆく。
そして再度、通電テスト。
チューニングは糸が切れていて無いため直接バリコンを動かすと、目出度く鳴いてくれる。。。
ラジオから聴こえる声が何故か遠い昔から聴こえる声のようで、ラジオを触る時のこの瞬間が堪らなく嬉しい。
ここまで来れば今後の作業もやりがいが出てきます。
※シャープ RS-350型 6球スーパーラジオ。
1953年(昭和28年)発売当時、¥18,000円もしたという高級ラジオ。
当時の大学卒初任給のほぼ倍の金額です。