精工舎頭丸のレストアが完了。。。
状態も良かったため、ムーブメントの注油に調整やケースの補修、各金具の汚れ落としから磨き程度で終える。
非常に静かな機械で、大切に扱われていたことが伺い知れる。
製造は大正期のこの精工舎頭丸ですが、ケースの奥に薄く「昭和元年」の文字が残っているため
購入から91年となります。
文字盤は亜鉛鉄板(ブリキ)に紙張り。
上部のムーブメント室の扉とは独立した振り子室の扉が特徴。
前回の記事にも書きましたが何と言っても、この個体の特記すべきところは振り子室のラベルが綺麗に
残っていること。
体外は薄くなっているか剥がれているか、はたまた黒い紙が後年張ってあるのは未だしも、ラベル自体が無い時計が多い。
只今、調整しながらの慣らし運転中です。
精工舎頭丸時計/大正期:価格応談