以前、ご紹介した「ツバサ自動金銭分類器/昭和初期~中期」と違ったタイプの「木製レジスター(自動金銭分類器)」が入荷。
正直、程度はあまり良くなく、外装の漆塗は相当傷んでます。
そして、タイヤル錠も固着し廻ろうともしません。おかしいのが上段の抽斗が施錠されているにも関わらず
下の小抽斗が何故か引き出せる状態で、構造的にも修理が必要な状態です。
一旦、解体し先ずはダイヤル錠の修理にかかります。
前回、ご紹介した折にはダイヤルの2段階開錠方式についての詳細は伏せさせて頂きましたが、今回
その構造を公開いたします。
分解後に清掃磨きを掛けてた状態。
部品数は至って少なく、写真でその構造を理解して頂けるかと思います。
左右どちらでも構わないのですが、例えば右へある文字の位置へダイヤルを合せると1枚目の円盤のスリット部が
レバーのハンマー位置に来ます。そして、次に左へ又ある文字の位置にダイヤルを合せると2枚の円盤のスリット部が
揃い初めてハンマーを受け入れ抽斗が引き出せる構造。
従って組立て時にダイヤル文字の位置を任意で変更することも可能な構造になっております。
(一旦、本体に組み込むと変更は不可ですが。。。)
引き続き、本体のレストアへと移行しますが又、完成しましたらこの場でご紹介させて頂きます。