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昭和初期(戦前)・座敷時計/精工舎NO202小角丸

2018年08月04日 | 時計

今回のレストアは相当な道程だったため、写真多めになります。

先ず、兎に角クリーニングに相当な時間を費やすことになりました。

何とかケースのクリーングも終了し、欠品(欠損)部の扉左側のモール状の縦飾りが出来上がり

未だ塗装前の欅素地の状態です。

そして、各金具類及びムーブメントのクリーングが仕上がったところです。

香箱入り発条を備えるこの手のムーブメントはいつ観ても少し小柄で美しいものです。

そのムーブメントをケースに固定し、試運転です。

振り子の剥げていた部分には補色を施してあり、ビートスケール上で振れる音は小さ目で心地よいです。

暫く、試運転を続け、振り子の調整と状態を確認します。

扉部分が仕上がったところで、文字盤共々組み込んで、完成となります。

この、当時のカタログにも明記されてます五吋文字盤については、この「白色」の他に「銀色」があったようです。

文字盤もクリーングを施しましたが、印字の関係でこれ以上は無理と判断し、この程度に留めました。

スリゲル窓から覗くムーブメントは音も静かで、半打ち付の時打ちの音も小さ目で上品に奏でます。

レストア前の真っ黒に汚れた姿に比べたら、本来の姿が蘇ったと思います。

 

昭和初期(戦前)・座敷時計/精工舎NO202小角丸・白色文字板五吋:非売品。

当時のカタログは前回の記事をご参照ください。

レストア前の状態と比較して頂ければ幸いです。

 

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