古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

BROTHER製足踏ミシン/昭和30年製

2015年06月11日 | ミシン

修理も終わり、この場でご紹介出来るようになりました「BROTHER製足踏ミシン/昭和30年製」

先ずは試縫いの様子です。

最終的にはご購入頂いた方で使用しながら調整は行って欲しいのですが、ある程度の調整は

施してございますのでご安心下さい。

では、先ずはヘッド部分。金装飾の残存率も高く比較的良好な状態です。

但し、ある程度のメッキの剥げや小傷は有るものと思ってください。

下糸巻き用のゴムと革ベルトは新品交換済みです。

ヘッド背面部分。

次に脚部分となります。当然、経年(60年)による当り剥げや錆はございますが綺麗な部類です。

次に机部分となります。(ヘッド収納状態)

背面部分。

どうしても使用に伴う傷や角の当り、それにクリアーニスの剥げはございますが出来る限り、

傷が進行せぬようクリアーニスで補強を施してあります。

 一番大きな傷は左スイングにございます。黒っぽく映る部分は陥没傷ですが、ここもクリアーニスを

施しています。

そして、鍵の修理も終えた右抽斗。

こちらは入荷時に欠品がありました左抽斗。

そして中には脚カバーもちゃんと入っております。

尚、付属品は上の「脚カバー」以外に「鍵1本(BROTHER純正刻印有)」と「使用説明書(コピー品)」

それに、当時の「試験済票(ミシンヘッドのロット番号と表記が合致しております)」になります。

尚、オプションとして「ミシン用椅子」や「ミシンランプ(ライト)」、「ミシン缶」に「アンティーク油差し」と色々と

ご用意することも可能ですので合わせてお問い合わせ下さい。

以前にもこの場で書きましたが、アンティークミシン自体の品薄状態(使えるミシンとして)に各部品の

入手困難状態が続いております。

足踏みミシンも段々と入手し難くなっておりますので、この機会にどうぞご検討下さい。

BROTHER製足踏ミシン/昭和30年製:¥52,000円(送料別) 

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BROTHER製足踏ミシン/昭和30年製・机部分の修理

2015年06月08日 | ミシン

ヘッド部分はその後、欠品部品の装着や下糸巻き用ゴムをいつものように新品に入れ替え

仕上げに磨きを掛けて保管中。

脚部分も洗浄と注油を施し終了です。。。残るは机部分。

前回も描きました「抽斗部分の欠品(欠損)」。向かって正面左側の抽斗の下部の木部が欠損して

いましたので、サンプルとして背面の部品を一旦外し、それを元に木工で作成して行きます。

作成した方の木工部品は目立たない背面側へ取り付け、目立つ正面側には背面より移植します。

本来、左右の抽斗には鍵が掛かりますが、この左側の抽斗の鍵は諦めなくてはいけません。

依って、残った右側の鍵は貴重なわけなのですが、鍵が錆びて固着していました。

これは何とか鍵を復活させなければいけませんので一旦、外して修理に掛けます。

次回は何とか、この場でご紹介できると思いますので、今暫くお待ちください。

 

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精工舎NEW CORONA 夜光黒干支/昭和10年代後期

2015年06月04日 | 時計

内鈴目覚ましの初期型コロナの次の機種として昭和10年代に登場した「ニューコロナ」。

埃まみれで外装も汚れた状態でshowa土花亭へ。

しかし、弱々しいものの辛うじて実働状態。

早速、ムーブメントを覗く。

クリーングと注油が終わった状態。

流石にこの時代の精工舎のムーブメントは目覚まし時計とは言っても一切、妥協はしていない。

約75年もの歳月の間に軸受をポンチで絞め、メンテナンスされた形跡が写真でもお分かり頂けるでしょうか?

それほど、昔は時計に対する持ち主の心構えが今とは違い、大切にされていたことが伺える。

そんな先人のためにも出来るだけ綺麗に磨き上げる。

特記すべきは、当時の「NEW CORONA」の文字盤(他に夜光銀、夜光蛇目)の内、

この「夜光黒干支」のみが「NEW CORONA」と表記すべきところが「SEIKOSHA」となる。

(これについての理由は不明)

流石に70年以上にも及ぶ経年により夜光塗料は劣化しておりますが、ご覧のように状態は良い。

当時のカタログより。

裏蓋の錆は出来るだけ取り除きましたが、点錆びは残っております。

 

精工舎NEW CORONA 夜光黒干支/昭和10年代後期: 非売品

 

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BROTHER製足踏ミシン/昭和30年製・入荷

2015年06月01日 | ミシン

久しぶりに足踏みミシンが入荷しました。

BROTHER製足踏ミシン/昭和30年製となりますが、写真でもお分かりの通り、抽斗部分に

一部欠品(欠損)が有り、修理には暫く時間が掛かります。

いつものように、診断がてらに脚部分と机部分、それにヘッド部分と3ツに分け保管。

早速、固着したヘッドの駆動部をクリーニングと注油で解放して行きます。

その中でどうしても固着が解けなかったのが「DROP FEED」(布送り落し装置)部分。

この頃(昭和30年)のBROTHER製足踏ミシンにはヘッド部分にドロップフィードダイヤルが備わり、わざわざ

ヘッドの裏側で操作せずとも布送りの高さ調整や落しも出来るという、優れものになります。

但し、その優れもののせいでテーパーロッドがケース内で固着し、ダイヤルも回らないという症状が

この個体にも出ていました。なので、テーパーロッド自体を外してしまいます。

クリーニングと磨き、最後に注油してケースに組み込み、ピストン運動を確認調整後、元に戻します。

今回のヘッド自体の程度は金装飾の残存率も高く比較的、綺麗なヘッドの部類となります。

今後は机部分の修理レストア作業の後、組み立て試縫い等のルーティーンが終われば、又この場で

ご紹介できるかと存じますので今暫くお待ちください。

 

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