桜の葉が色付き始めて、紅葉のシーズンを迎えることになったが、今年は裏の山や窓から見下ろす雑木林の風景が少し違う。枯れた木が多いのである。ジムでそういう話をするとシニア自然大学に通っていた方が「ナラ枯れが今年はひどい」と教えてくれた。
私の部屋から見える雑木林。こんなに枯れ木が目に付くのは初めてである。
我が家のゴミの収集場所にある大きな木も枯れていて痛々しい。
木に詳しい方の話では、ナラ枯れは長い間、カシノナガキクイムシによる虫害とされてきた。しかし最近の研究により、ナラ枯れで樹木が枯れる直接の原因は菌類であることや病原菌をカシナガキクイムシが運んでることが明らかになった。すなわち、ナラ枯れとは、「樹木の伝染病の流行」と考えて良いという。
大きな原因は生活のための燃料が薪から石油・ガスなどに移行した1950年代以降、里山は次第に「価値を感じられない森林」になっていき、人の手が入らない状態になってしまったことにある。今までは話に聞いていただけだが、その姿を目の前で見ると暗然とした思いにとらわれる。
私の部屋から見える雑木林。こんなに枯れ木が目に付くのは初めてである。


我が家のゴミの収集場所にある大きな木も枯れていて痛々しい。

大きな原因は生活のための燃料が薪から石油・ガスなどに移行した1950年代以降、里山は次第に「価値を感じられない森林」になっていき、人の手が入らない状態になってしまったことにある。今までは話に聞いていただけだが、その姿を目の前で見ると暗然とした思いにとらわれる。