素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

携帯を持つようになったのも追いつめられて

2023年02月07日 | 日記
 スマホの仕組みについてガイド本を見ながら少しづつ理解が進んでいる。タッチの感覚も昨日よりましになってきた。本日の大失敗、アラームを早朝5時15分設定して試してみた。設定どおりアラームは作動したが止めることができない。画面にあるSTOPをタッチするのだが、弱いのか強いのかわからないが鳴り続いた。隣に寝ていた妻が「何?これ?」と目を覚ます。「早く止めてよ!」と言われてもなかなか思うようにならない。「トイレに行ってこよう」と部屋を出た。戻ってくるまでに何とかしようとあせっていたら「やりたいことは何ですか?」というメッセージが出た。「アラームを止めたい!」と言うとすぐにピタッと止まった。戻ってきた妻は何事もなかったように夢の世界へ。まだまだスマホの気持ちが分かるまでには時間がかかると思った。目はすっかり覚めてしまったが、起きるには早いと布団の中でストレッチなどをして過ごす。携帯電話を持った時のことを思い出したりもした。

 スマホ同様、携帯電話を持ったのも世間の流れより3歩遅かった。いつでも、どこでも連絡ができるというのは何となく束縛感があり抵抗があった。私は、思春期頃から無性に一人になりたい時が定期的に押し寄せてくる。ほんの30分でもそういう時間を持つことがリフレッシュにつながるのである。
携帯を持つと「どこに行っていたの?」「ごめんごめんちょっとそこまで」というやり取りが消えてしまうと思い、職場のほとんどの人が使うようになっても持たなかった。

 「携帯を持たないとダメだな」と腹をくくったのは2001年の夏の終わり。この年、私は招提中学校の1年生に所属していた。学年内の係で校外学習を担当していた。秋の校外学習をどうするか?を考えていた時、長年やってみたいと思い続けていた大規模なウォークラリーができるのでは?という気持ちになった。新しいことへのチャレンジは学年メンバー、生徒集団、学校体制などの条件がピタッとはまった機を逃さずにしないといけい。

 入念な下調べをして計画したのが「東山ウォークラリー」である。京都の東山地区の名所、旧跡を班単位で巡りながら各ポイントにある課題を解いていくというもの。
    

 京都まで引率しないで、京阪牧野駅近くの阪今池公園をスタート、ゴール地点にして、班単位で時間差をつけて京阪電車で三条駅や七条駅に行くというもの。となると係の私としては、学校や各ポイントに配置した職員とでハプニングなどがないかを密に連絡を取り合う必要がある。

 「携帯電話を持たない限り念願の行事はできない!」持ってその便利さを活用して生活が豊かになったのはまちがいない。スマホもそうなるようにしばし勉強である。



 
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