素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

令和になって吹っ飛んでいた「天皇誕生日」

2023年02月23日 | 日記
 「23日の祝日って何だったかなあ?」カレンダーの赤字の23を見てつぶやくと「ピンとこない祝日やったら天皇誕生日しかないやろ」と妻が返す。近づいて数字の下を見ると天皇誕生日である。「その通りや」「それしかないやん」ミルクボーイの掛け合いみたになった。

 令和も5年となったが、天皇誕生日の月日が頭に入っていない。令和元年は2019年5月1日からなので、天皇誕生日は無し。翌令和2(2020)年の2月23日が即位後初めての誕生日として大々的に報じられ、一般参賀で多くの人々から祝福されるはずだったが、ダイヤモンド・プリンセス号の騒動で吹っ飛んでしまった。

 BBC News Japanの記事で当時を思い起こす。
 「横浜港で19日午前、大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で隔離されていた乗客のうち、新型コロナウイルス感染が確認されなかった約500人の下船が始まった。多くの乗客は今月5日から14日間の健康観察期間が19日で終了した。
 「ダイヤモンド・プリンセス」では新型コロナウイルス(COVID-19)に乗客乗員542人が感染した。中国大陸の外では最多の集団感染となった。
 今回下船が許可された乗客は、ウイルス検査で感染が確認されず、症状の出ていない人たち。日本メディアによると、対象者全員が下船し終わるのは21日の見通し。ただし、検査で陽性となった人と同室にいた人たちは検査で陰性となっても、健康観察期間の終了日が延びるため、隔離期間が続く。
 横浜港で取材するBBCのローラ・ビッカー記者によると、ダイヤモンド・プリンセスを降りた乗客たちはそのまま、待機していたバスやタクシーに乗ってその場を離れた。
 ダイヤモンド・プリンセスの乗客の出身地は50カ国以上で、世界的な感染拡大の発生源になる懸念が出ていると、ビッカー記者は指摘する。
 日本当局は18日には、船内で新たに88人の感染が確認されたと発表。これによって確認された船内の感染者数は542人になった。
 アメリカをはじめ複数の国はすでに、船内の自国民を政府チャーター機で帰国させたり、数日中に帰国させたりする予定。


 令和3(2021)年の2月は、新型コロナウイルス感染の第3波のピークで、11都道府県に緊急事態宣言が出されるまでに政府と各自治体の間で混乱が生じていた。そして令和4(2022)年ではロシアのウクライナ侵攻前日で、世界情勢が緊迫していた。

 と、疫病と戦争によって天皇陛下は安穏に祝福される機会を持つことができなかった。2つの事態は今年になっても収束の見通しが見えていないが即位以来初めて一般参賀も人数制限をする中で行なうことができ、存在感を示すことができた。来年の誕生日はどうだろうか?首都直下地震とならなければいいがと要らぬ心配をしてしまう。
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