shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

関西紀行(その④最終回・咲くやこの花館)

2019-03-30 20:14:19 | 山行・旅行
3月28日に大阪市鶴見区にある「咲くやこの花館」に行ってきました。


咲くやこの花館は、今回の関西旅行の中で、京都府立植物園と共に必ず訪れたい目的地でした。
公式HPにある、「館長挨拶」によると、この植物園は次のように紹介されています(抜粋)。

「咲くやこの花館」は、1990年に開催されたEXPO’90「国際花と緑の博覧会」のメインパビリオンとして大阪市により建設されました。「咲くやこの花館」では、「花の万博」のテーマでもある「自然と人間との共生」を継承し、「熱帯から極地までの広範囲の植物」を種々の手法で栽培し紹介しています。訪ねていただくだけで世界中の植物に出会える、世界的にも数少ない施設です。
館全域で、分類、進化、気候と形態、文化、有用性、栽培など植物の重要な分野が学べます。生きた教材で、大切な地球を知る体験をしていただけたらと願っています。 ヒマラヤの青いケシや日本のコマクサ、そして熱帯スイレンなどは開花調整し、一年中見られるほか、季節の花も含め常に300種類以上の花を常に楽しむことができます。
季節の花の展示会、興味深いテーマのイベントなどの開催もあります。 また、館内フラワーツアーや咲くや塾による植物の重要な情報紹介もあります。 およそ5500種、15000株のさまざまな植物は皆様に世界の花旅、そして憩いのひとときをお届けできることでしょう。


館内に入ると、先ず館内フラワーツアーを申し込み、ツアーが始まるまでの時間で、高山植物室を観に行きました。
中でもヒマラヤの青いケシ、メコノプシス ベトニキフォリアとメコノプシス グランディスは、是非とも見たいお花でした。普段観ることができない、あるいは一生観ることができないかもしれないお花を、きれいな状態で見せていただけることは幸せです。

■メコノプシス ベトニキフォリア










■メコノプシス グランディス


フラワーツアーでの説明によると、これらのお花はヒマラヤの3800mの高地に咲きます。この植物園では種子を冷凍庫で保存し、咲かせたい時期に合わせ冷凍庫から出し、温度管理をしながら発芽~開花させるとのことです。
このような手段は展示植物園での理にかなった栽培法で、研究所などでも同様の方法で開花調整がされています。
数人の植物園のスタッフの方とお話ししましたが、皆さんとてもお花に対する愛情が深く大切に育てられていることが分かり、嬉しくなりました。

さて、フラワーツアーの参加者は5人で、スタッフの方は見ごろのお花を選んでとても丁寧に説明してくださいました。
途中写真を撮る時間も十分取れて、また、気に入ったお花をツアー終了後、再び観に行くこともできました。

ツアーで見学した植物室ごとに観ていきましょう。
■熱帯雨林植物室
トロピカルオーキッド、熱帯スイレンなどが見ごろでした。どのお花も色彩が鮮やかで、香りにも特徴があります。


昨夜開花したオオオニバス(スイレン科オオオニバス属)です。今夜ピンク色に変わりその後枯れます。




熱帯スイレンです。最後の1枚はニンファエア 'オータムクラッシュ'という名前のお花です。








■熱帯花木室
ブーゲンビレア(オシロイバナ科ブーゲンビレア属)がきれいでした。珍しいヒスイカズラ(マメ科ヒスイカズラ属)も見ることができました。




■乾燥地帯植物室
何といっても、サボテンのお花がきれいでした。毎日、きれいに咲いているお花を選んで展示を入れ替えるそうです。




■高山植物室
ヒマラヤの青いケシの他に、世界の高山植物、チューリップやスイセンの原種が見ごたえがありました。

ヨーロッパアルプスに自生するエーデルワイス(和名は西洋薄雪草、キク科ウスユキソウ属)です。


北アメリカ西岸中部に自生するレウィシア コチレドン(スベリヒユ科レウィシア属)です。


礼文島に自生するレブンコザクラ(サクラソウ科サクラソウ族)です。このお花は自生地に行ってお花畑を観たいです。


千島列島に自生するチシマルリオダマキ(キンポウゲ科オダマキ属)です。


北アルプスなどに自生するシナノナデシコ(ナデシコ科ナデシコ属)です。このお花は白馬岳などで自生しているのを観ました。


チューリップ(ユリ科チューリップ属)の原種です。






スイセン(ヒガンバナ科スイセン属)の原種です。


ムスカリ(ヒアシンス科ムスカリ属)の原種です。


これで関西紀行①~④はお終いです。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

リンク⇒ 関西紀行(その③花博記念公園鶴見緑地)

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関西紀行(その③花博記念公園鶴見緑地)

2019-03-30 17:13:07 | 山行・旅行
3月28日は、今回の旅行の目的地の一つ、咲くやこの花館に出かけました。
到着が植物園の開館時刻よりも早かったので、先ずは周辺の花博記念公園鶴見緑地を一回りしました。


この公園は大阪市の東部に位置していて、面積が約121.7haあります。1990年に開催された国際花と緑の博覧会のメイン会場となりました。
この日は行きませんでしたが、乗馬苑、キャンプ場、バーベキュー広場も備えた本格的な公園です。
開園から30年近く経ち、設備の老朽化などが原因で、一部は閉鎖されたり、手入れが行き届かない状況にあるのが残念でした。


40分ほどかけて、風車の丘、バラ園、国際庭園などを回り、咲くやこの花館に入りました。
ちょうどソメイヨシノが開花したばかりでしたが、平日のため観光客の数は少なく、また散歩に利用する人もさほど目立ちませんでした。
どちらかというと、この日目立ったのは、園内をジョギングしたりトレーニングに使う高校生やシニア層で、近くの学校が利用しているのかもしれません。

さて、先ずは風車の丘へ向かいます。
途中、ソメイヨシノが早速咲いていました。




3分咲きほどだと思います。
サクラの木がたくさんありますが、いろんな種類があり、花色や開花時期が違うので、見る方も楽しめます。




風が無いのでユキヤナギ(雪柳、バラ科シモツケ属)のアップを撮ってみましたが、やはり三脚がないとぶれが出ます。ご容赦願います。


風車の丘には、野沢菜のお花が咲いていました。普段見るナバナよりも背丈が高いです。


こちらはモクレン(木蓮、木蘭、モクレン目モクレン科モクレン属)です。花が紫色であることから、シモクレン(紫木蓮)と呼ばれることもあります。風車を入れて撮ってみました。


バラ園は整備中でした。
国際庭園へ向かう途中、ハートを飾った花壇がありました。残念ながら今日はベンチに座ってくれるモデルがいません。


国際庭園にはお花はまばらで、大池の周りを歩き、アーモンドの森に立ち寄って、咲くやこの花館へと向かいました。




これで、関西紀行(その③花博記念公園鶴見緑地)はお終いです。
次は、いよいよ咲くやこの花館をご覧いただきます。

リンク⇒ 関西紀行(その② 大阪市内、靭公園)

リンク⇒ 関西紀行(その④最終回・咲くやこの花館)
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関西紀行(その② 大阪市内、靭公園)

2019-03-30 13:10:52 | 山行・旅行
3月27日、午後2時に京都府立植物園を出て、大阪へ向かいました。
地下鉄を四条駅で下車し、40数年ぶりに四条通を烏丸から河原町まで歩きました。あまり昔と変わった印象はありませんが、ファストフードのお店が表通りに増えたように思いました。一筋入ったところで中華料理店を見つけ、遅い時間の昼食としました。

阪急で大阪梅田に着くと、大阪駅周辺の変わりようは目を見張るものがありました。大阪は5年ぶりですが、その時は駅の北側へは行きませんでした。
Googleで調べると、登山用具のお店が2013年に開業したグランフロントの中にあり、行ってみることにしました。ビルの周辺は何もかもが新しく、香りまでもが違います。
続いて新装の大阪駅を抜けて、中之島方面へ歩きました。こちらも郵便局の跡地に新しいビルが建ち、地下の様子も変わっていました。

中之島の手前で地上に出て、西に傾いた陽を浴びながら、堂島川沿いに歩きました。京都を出る時は薄曇りだった空からは雲が消え、アーモンド(バラ科サクラ属)のお花が青空とビル街に映えます。この日は義父が入院している病院まで歩き、義父を見舞いました。
このお花はサクラかと思いそう書いて投稿したところ、間違いを教えていただきました。ネットで調べてみると堂島川沿いにアーモンドの木が植えてあることが記されていました。同じサクラ族のお花で、よく似ています。


翌28日朝、宿舎近くの靭(うつぼ)公園へ行ってみました。
靭公園は、総面積約9.7ha、東西約800m、南北約150mの細長い形をしており、なにわ筋を挟んで西園と東園に分かれています。西園はほぼすべてがテニスコートになっています。
29日の朝にも靭公園を散歩しましたので、2日分の写真を編集してご覧いただきます。

西園には建物内にあるセンターコートと、外に15面のテニスコートがあります。コートでは朝陽を浴びながら、高校生が鋭いボールを打っていました。
コートに沿って歩くと、公園の最も西側、あみだ池筋に面した緑地に、白く輝くお花をたくさん着けた木を見ました。コブシ(辛夷、モクレン科モクレン属)です。


ユキヤナギ(雪柳、バラ科シモツケ属)も満開でした。大阪市内では、街角の公園などでユキヤナギがたくさん見られました。


西園の今度は東南の角にあるのが楠永神社(くすながじんじゃ)です。
御神木のクスノキ(樟、楠、クスノキ科ニッケイ属)は樹齢300年とされ、第二次大戦後靭公園が占領軍に接収され飛行場となった際も、切り倒されず生き残ったものです。


今度は、なにわ筋を渡って、東園をご覧いただきます。
東園は何といってもバラ園が有名ですが、この時季バラはありません。

なにわ筋の近くにシャガ(射干、著莪、胡蝶花、アヤメ科アヤメ属)が群生していました。
このお花はアヤメに似ていますが、白地に黄色い筋や青い斑点が施された独特の模様は、いかにして出来上がったのかとても不思議に思えます。




こちらはノースポール(和名は寒白菊、キク科フランスギク属)の群落です。


といっても、船をあしらった花壇に植えられている群落です。


バラ園にお花が乏しい季節なので、このような花壇のお花が主役になっています。




そのバラ園ですが、全体を見るとこんな風になっています。今は寂しいですが、5月になるとこの中が溢れんばかりのバラで満たされます。靭公園のバラ園では、野生バラからモダンローズまで、約170品種、3400株のバラを堪能できます。


さて、ここからはサクラです。大阪ではソメイヨシノが開花し、靭公園ではお花見の場所取りも始まっていました。
皆さんがこのブログをご覧になられるころには、満開になっているかもしれませんね。






さて、いよいよ次回は鶴見緑地、そして咲くやこの花館をご覧いただきます。
お付き合いいただき、ありがとうございました。


リンク⇒ 関西紀行(その① 京都府立植物園)
リンク⇒ 関西紀行(その③花博記念公園鶴見緑地)
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