その③では殿ヶ池避難小屋まで登ってきた。
避難小屋に着いた頃は雨が上がっていて、霧もうっすらとかかる程度だった。
再びレインウエアを着用し、ザックを担いだ。
晴れていれば、殿ヶ池避難小屋から先で、別当谷を挟んで砂防新道の甚之助避難小屋、さらに先の南竜ヶ馬場、そして別山尾根の大屏風が見えてくるはずだが、そこまで視界は回復していなかった。
男女の話し声が聞えてきた。振り返ると今出てきたばかりの殿ヶ池避難小屋が真下に見え、2人が避難小屋に到着したところだった。
■1日目(7月23日、雨のち曇りのち晴れ) 1枚目の地図参照。コースタイム5時間50分。
別当出合→別当坂分岐→(観光新道)→殿ヶ池避難小屋→黒ボコ岩→エコーライン分岐(砂防新道合流点)→(エコーライン)→エコーライン分岐→(南竜道)→南竜山荘→南竜ヶ馬場野営場(泊) (赤字部分が今日ご覧いただく範囲。)
YAMAPの地図では、殿ヶ池避難小屋から始まり、Gマークがついて青い歩跡が消えた辺りまでが、今回ご覧いただく範囲である(何故消えたのかは不明)。
さて、お花を観ていこう。
こちらはモミジカラマツ(キンポウゲ科カラマツソウ属)だろう。水滴が面白い。これから花が開いて花糸が拡がっていく。
こちらはハクサンタイゲキ(トウダイグサ科トウダイグサ属)。この花にも水滴がたくさんついている。
基準標本が戸隠山だが、和名には白山の名がついている。別名にオゼヌマタイゲキ、オゼタイゲキと尾瀬の名があるのも面白い。
先に紹介したハクサンシャジン(キキョウ科ツリガネニンジン属)もたくさん咲いていた。
こちらのセリ科はミヤマトウキ(セリ科シシウド属)のようだ。特徴として、葉は厚くて光沢があり、小葉は細長く先が尖る。また、花序の上面がそろって平らになる。
ハクサンフウロ(フウロソウ科フウロソウ属)が見られ出した。この花はもっとたくさん咲いているはずだ。
登山道の脇はこんな感じだ。黄色い花はゼンテイカ、白いのはセリ科の花やイブキトラノオのようだ。
先ほどからカメラのレンズに水滴がついていて、見苦しくて申し訳ない。
ハクサンシャジン。背景は霧の別当谷。
カライトソウ(バラ科バラ亜科ワレモコウ属)もぽつぽつ観られた。この花には花弁がなく、花は花穂の先から根元へと咲き進んでいく。
タカネナデシコ(ナデシコ科ナデシコ属)。
エゾシオガマ(ハマウツボ科シオガマギク属)が現れた。この花は昨年中ノ岳で見ていたが、白山で見るのは初めてで嬉しかった。
ハクサンフウロの群生。
カンチコウゾリナミヤマコウゾリナ(別名タカネコウゾリナ、キク科コウゾリナ属)のように見えた。
総苞が緑色なこと、葉の先端の尖り具合からして、ミヤマコウゾリナ(キク科ヤナギタンポポ属)のようである。
こちらはマルバダケブキ(キク科メタカラコウ属)。
ミヤマダイモンジソウ(ユキノシタ科ユキノシタ属)は、これまでの白山行であまり多く見なかったが、今回は場所を変えて多く見た。
こちらはイワオウギ(マメ科イワオウギ属)。タテヤマオウギの別名がある。
テガタチドリ(ラン科テガタチドリ属)が現れた。
白山でチドリの名がつくラン科の植物には、ハクサンチドリ、ノビネチドリもあるが、この辺りで見られたのはテガタチドリばかりだった。
一緒に咲いているのは、ミヤマキンポウゲのようだ。他にカラマツソウ、マメ科の植物(イワオウギ?)などがしている。
再びミヤマダイモンジソウ。この写真では特徴のある葉も写っている。ハクサンフウロなどが混生している。
ヤマブキショウマ(バラ科ヤマブキショウマ属)。
イブキトラノオ(タデ科イブキトラノオ属)の群落。霧でよく見えないが例年この辺りで群生している。一面にイブキトラノオが見える年もある。
手前はゼンテイカのつぼみ。
再びハクサンフウロ。
イブキトラノオの群落。
カンチコウゾリナだと思う。個体数はそれほど多くなかった。
お花畑の様子。ゼンテイカ、ハクサンフウロ、イブキトラノオ、ヤマブキショウマが確認できた。ガスも幾分晴れてきた。
モミジカラマツ。まだ開いていない。
ゼンテイカ(ススキノキ科キスゲ亜科ワスレグサ属)。
クルマユリ(ユリ科ユリ属)。周辺にイワオウギが群生していた。
そろそろ馬のたてがみの標柱が現れる頃だと思ったら、案の定現れた。
観光新道はこの坂を上り、蛇塚を越えた先の黒ボコ岩で砂防新道と合流する。距離としては短いが、お花の数はまだ多い。
記事が長くなるので、続きは白山テント泊お花見ハイキング その⑤ 黒ボコ岩まで でご覧いただきたい。
避難小屋に着いた頃は雨が上がっていて、霧もうっすらとかかる程度だった。
再びレインウエアを着用し、ザックを担いだ。
晴れていれば、殿ヶ池避難小屋から先で、別当谷を挟んで砂防新道の甚之助避難小屋、さらに先の南竜ヶ馬場、そして別山尾根の大屏風が見えてくるはずだが、そこまで視界は回復していなかった。
男女の話し声が聞えてきた。振り返ると今出てきたばかりの殿ヶ池避難小屋が真下に見え、2人が避難小屋に到着したところだった。
■1日目(7月23日、雨のち曇りのち晴れ) 1枚目の地図参照。コースタイム5時間50分。
別当出合→別当坂分岐→(観光新道)→殿ヶ池避難小屋→黒ボコ岩→エコーライン分岐(砂防新道合流点)→(エコーライン)→エコーライン分岐→(南竜道)→南竜山荘→南竜ヶ馬場野営場(泊) (赤字部分が今日ご覧いただく範囲。)
YAMAPの地図では、殿ヶ池避難小屋から始まり、Gマークがついて青い歩跡が消えた辺りまでが、今回ご覧いただく範囲である(何故消えたのかは不明)。
さて、お花を観ていこう。
こちらはモミジカラマツ(キンポウゲ科カラマツソウ属)だろう。水滴が面白い。これから花が開いて花糸が拡がっていく。
こちらはハクサンタイゲキ(トウダイグサ科トウダイグサ属)。この花にも水滴がたくさんついている。
基準標本が戸隠山だが、和名には白山の名がついている。別名にオゼヌマタイゲキ、オゼタイゲキと尾瀬の名があるのも面白い。
先に紹介したハクサンシャジン(キキョウ科ツリガネニンジン属)もたくさん咲いていた。
こちらのセリ科はミヤマトウキ(セリ科シシウド属)のようだ。特徴として、葉は厚くて光沢があり、小葉は細長く先が尖る。また、花序の上面がそろって平らになる。
ハクサンフウロ(フウロソウ科フウロソウ属)が見られ出した。この花はもっとたくさん咲いているはずだ。
登山道の脇はこんな感じだ。黄色い花はゼンテイカ、白いのはセリ科の花やイブキトラノオのようだ。
先ほどからカメラのレンズに水滴がついていて、見苦しくて申し訳ない。
ハクサンシャジン。背景は霧の別当谷。
カライトソウ(バラ科バラ亜科ワレモコウ属)もぽつぽつ観られた。この花には花弁がなく、花は花穂の先から根元へと咲き進んでいく。
タカネナデシコ(ナデシコ科ナデシコ属)。
エゾシオガマ(ハマウツボ科シオガマギク属)が現れた。この花は昨年中ノ岳で見ていたが、白山で見るのは初めてで嬉しかった。
ハクサンフウロの群生。
総苞が緑色なこと、葉の先端の尖り具合からして、ミヤマコウゾリナ(キク科ヤナギタンポポ属)のようである。
こちらはマルバダケブキ(キク科メタカラコウ属)。
ミヤマダイモンジソウ(ユキノシタ科ユキノシタ属)は、これまでの白山行であまり多く見なかったが、今回は場所を変えて多く見た。
こちらはイワオウギ(マメ科イワオウギ属)。タテヤマオウギの別名がある。
テガタチドリ(ラン科テガタチドリ属)が現れた。
白山でチドリの名がつくラン科の植物には、ハクサンチドリ、ノビネチドリもあるが、この辺りで見られたのはテガタチドリばかりだった。
一緒に咲いているのは、ミヤマキンポウゲのようだ。他にカラマツソウ、マメ科の植物(イワオウギ?)などがしている。
再びミヤマダイモンジソウ。この写真では特徴のある葉も写っている。ハクサンフウロなどが混生している。
ヤマブキショウマ(バラ科ヤマブキショウマ属)。
イブキトラノオ(タデ科イブキトラノオ属)の群落。霧でよく見えないが例年この辺りで群生している。一面にイブキトラノオが見える年もある。
手前はゼンテイカのつぼみ。
再びハクサンフウロ。
イブキトラノオの群落。
カンチコウゾリナだと思う。個体数はそれほど多くなかった。
お花畑の様子。ゼンテイカ、ハクサンフウロ、イブキトラノオ、ヤマブキショウマが確認できた。ガスも幾分晴れてきた。
モミジカラマツ。まだ開いていない。
ゼンテイカ(ススキノキ科キスゲ亜科ワスレグサ属)。
クルマユリ(ユリ科ユリ属)。周辺にイワオウギが群生していた。
そろそろ馬のたてがみの標柱が現れる頃だと思ったら、案の定現れた。
観光新道はこの坂を上り、蛇塚を越えた先の黒ボコ岩で砂防新道と合流する。距離としては短いが、お花の数はまだ多い。
記事が長くなるので、続きは白山テント泊お花見ハイキング その⑤ 黒ボコ岩まで でご覧いただきたい。