その④で観光新道の馬のたてがみまでをご覧いただいたので、その続きをご覧いただきたい。
■1日目(7月23日、雨のち曇りのち晴れ) 1枚目の地図参照。コースタイム5時間50分。
別当出合→別当坂分岐→(観光新道)→殿ヶ池避難小屋→黒ボコ岩→エコーライン分岐(砂防新道合流点)→(エコーライン)→エコーライン分岐→(南竜道)→南竜山荘→南竜ヶ馬場野営場(泊) (赤字部分が今日ご覧いただく範囲。)
下のYAMAPの地図では、今日ご覧いただく場所の歩跡が出ていないので、上の地図と併せて破線を追っていただけるとありがたい。
手元に2000年版の昭文社、山と高原地図 白山がある。2000年というと22年前で、その頃に白山に登った記憶がない。
何故、この地図を購入したかはミステリーだが、その中に観光新道についての記述があるので、殿ヶ池避難小屋から先について引用したい。
ここから真砂坂、馬のたてがみと急な登りが続くが、白山でも最も美しく、種類の多いお花畑でハクサンシャジンやタカネマツムシソウ、ニッコウキスゲなどが多い。途中に、白山を開いた泰澄大師が千匹の悪蛇を閉じ込めたといわれている蛇塚がある。ここを過ぎればやがて黒ボコ岩で、砂防新道に合している。
さて、ではお花を観ながらゆっくり歩いて行こう。
馬のたてがみの標柱からすぐのところにイワオウギ(マメ科イワオウギ属)が咲いていた。
続いてここでもテガタチドリ(ラン科テガタチドリ属)が見られた。
馬のたてがみで毎年見ているタカネマツムシソウ(マツムシソウ科マツムシソウ属)だ。白山ではここと加賀禅定道で見ている。
長い花柄の先端に1個の頭花をつける。頭花は径5cmで基本種(マツムシソウ)より大きく、碧紫色であるが、ときに淡紅色や白色のものもある。
総苞片は線形で2列。頭花の縁側の小花は大型で5裂し、外側に長く伸び、中心部分の小花は小型で筒状になり、同様に5裂する。
花筒の中部に4本の雄蕊がつく。
高山植物は下界のものより花が小さいものが多いが、タカネマツムシソウは大きいのが嬉しい。
タカネナデシコ(ナデシコ科ナデシコ属)は、基本種のカワラナデシコと比べて花の色が濃く,花弁が細かく裂ける。
このセリ科の植物は、ミヤマゼンコ(セリ科 エゾノシシウド属)のようだ。
ミヤマゼンコは高さが20~60cmで、花序の径は5~8cm。上面がやや盛り上がって丸みを帯びる。ハクサンボウフウより茎が太く、全体にがっしりした感じである。葉は羽状複葉で、小葉は数多く裂ける。
馬のたてがみ付近のお花畑の様子だ。左に登山道が続いている。
ゼンテイカ、ハクサンフウロ、イブキトラノオ、ハクサンタイゲキ、ヤマブキショウマ、イワオウギ、ヤマハハコ、セリ科の花(ハクサンボウフウ?)が確認できる。
ミヤマオトコヨモギ(キク科ヨモギ属)が現れた。
ミヤマオトコヨモギは、高さが15~30cm。頭花は花茎上半部の葉腋から頂にかけて下向きにつき、径約7mm。花茎は赤褐色を帯びる。葉はへら形で、先端や縁に切れ込みがある。
名は、種子が小さいため、種子がないものと思い、牡と名付けたといわれる。
こちらはミヤマダイコンソウ(バラ科ダイコンソウ属)。
ミヤマダイコンソウは、高さは10~30 cm。黄色い直径1.5~2 cmほどの5弁花を咲かせる。頂小葉は直径2~12 cmと非常に大きく、端が鋸歯で光沢がある。
こちらのアザミの種は同定できなかった。頭花の見た目はノアザミのように見えた。
たくさん咲いているゼンテイカ(ススキノキ科キスゲ亜科ワスレグサ属)の一つを選んで撮ってみた。
選んだ割にうまく撮れなかった。モデルではなく、写真の腕の問題。
ここでもテガタチドリがたくさん咲いていた。
そして、紅紫色や白色のテガタチドリに混じって緑色の花が見られた。調べるとミヤマバイケイソウ(シュロソウ科シュロソウ属)のようだった。
ミヤマバイケイソウではなく、タカネアオヤギソウ(シュロソウ科シュロソウ属)のようです。ミヤマバイケイソウは高さが50cm以上になるのに対し、この花は30cmほどしかなく、花をアップで観てもタカネアオヤギソウに近いと思われます。
花の部分をアップで撮ってみた。
ミヤマバイケイソウは、高さが50~100cm。花は緑色で、花被片は丸みを帯びる。雄しべは花被片より短い。
実際に観たものは、いずれも50cmに満たなかったようの思う。
タカネアオヤギソウは、高さ20~30cm。花径約1cm。根元にシュロのような毛があるのが特徴。花期は7~8月。
こちらはミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科キンポウゲ属)の群落。
こちらは同じキンポウゲ科のシナノキンバイ(キンポウゲ科キンバイソウ属)。
続いてキバナノコマノツメ(スミレ科スミレ属)。
ウラジロナナカマド(バラ科ナナカマド属)に花が咲いていた。
白山には3種類のナナカマドがある。このうちウラジロナナカマドは、葉の両面は無毛で光沢がなく、裏面は粉白色で、名前のの由来となっている。
花期は6~8月で、枝先に複散房花序を直立させ、白色の花を多数つける。
こちらはマイヅルソウ(キジカクシ科スズラン亜科マイヅルソウ属)。馬のたてがみ以降あまり見られなかったが、黒ボコ岩に近づいたところで群生していた。
黒ボコ岩に到着した。
砂防新道から登ってきた若者のグループは白山が初めてのようだったので、黒ボコ岩に登っての写真を撮ってあげた。
近くにタンポポが咲いていた。正確に同定できないが、ミヤマタンポポ(キク科タンポポ属)であって欲しいと思った。
白山テント泊お花見ハイキング その⑥ 弥陀ヶ原とエコーライン に続く。
■1日目(7月23日、雨のち曇りのち晴れ) 1枚目の地図参照。コースタイム5時間50分。
別当出合→別当坂分岐→(観光新道)→殿ヶ池避難小屋→黒ボコ岩→エコーライン分岐(砂防新道合流点)→(エコーライン)→エコーライン分岐→(南竜道)→南竜山荘→南竜ヶ馬場野営場(泊) (赤字部分が今日ご覧いただく範囲。)
下のYAMAPの地図では、今日ご覧いただく場所の歩跡が出ていないので、上の地図と併せて破線を追っていただけるとありがたい。
手元に2000年版の昭文社、山と高原地図 白山がある。2000年というと22年前で、その頃に白山に登った記憶がない。
何故、この地図を購入したかはミステリーだが、その中に観光新道についての記述があるので、殿ヶ池避難小屋から先について引用したい。
ここから真砂坂、馬のたてがみと急な登りが続くが、白山でも最も美しく、種類の多いお花畑でハクサンシャジンやタカネマツムシソウ、ニッコウキスゲなどが多い。途中に、白山を開いた泰澄大師が千匹の悪蛇を閉じ込めたといわれている蛇塚がある。ここを過ぎればやがて黒ボコ岩で、砂防新道に合している。
さて、ではお花を観ながらゆっくり歩いて行こう。
馬のたてがみの標柱からすぐのところにイワオウギ(マメ科イワオウギ属)が咲いていた。
続いてここでもテガタチドリ(ラン科テガタチドリ属)が見られた。
馬のたてがみで毎年見ているタカネマツムシソウ(マツムシソウ科マツムシソウ属)だ。白山ではここと加賀禅定道で見ている。
長い花柄の先端に1個の頭花をつける。頭花は径5cmで基本種(マツムシソウ)より大きく、碧紫色であるが、ときに淡紅色や白色のものもある。
総苞片は線形で2列。頭花の縁側の小花は大型で5裂し、外側に長く伸び、中心部分の小花は小型で筒状になり、同様に5裂する。
花筒の中部に4本の雄蕊がつく。
高山植物は下界のものより花が小さいものが多いが、タカネマツムシソウは大きいのが嬉しい。
タカネナデシコ(ナデシコ科ナデシコ属)は、基本種のカワラナデシコと比べて花の色が濃く,花弁が細かく裂ける。
このセリ科の植物は、ミヤマゼンコ(セリ科 エゾノシシウド属)のようだ。
ミヤマゼンコは高さが20~60cmで、花序の径は5~8cm。上面がやや盛り上がって丸みを帯びる。ハクサンボウフウより茎が太く、全体にがっしりした感じである。葉は羽状複葉で、小葉は数多く裂ける。
馬のたてがみ付近のお花畑の様子だ。左に登山道が続いている。
ゼンテイカ、ハクサンフウロ、イブキトラノオ、ハクサンタイゲキ、ヤマブキショウマ、イワオウギ、ヤマハハコ、セリ科の花(ハクサンボウフウ?)が確認できる。
ミヤマオトコヨモギ(キク科ヨモギ属)が現れた。
ミヤマオトコヨモギは、高さが15~30cm。頭花は花茎上半部の葉腋から頂にかけて下向きにつき、径約7mm。花茎は赤褐色を帯びる。葉はへら形で、先端や縁に切れ込みがある。
名は、種子が小さいため、種子がないものと思い、牡と名付けたといわれる。
こちらはミヤマダイコンソウ(バラ科ダイコンソウ属)。
ミヤマダイコンソウは、高さは10~30 cm。黄色い直径1.5~2 cmほどの5弁花を咲かせる。頂小葉は直径2~12 cmと非常に大きく、端が鋸歯で光沢がある。
こちらのアザミの種は同定できなかった。頭花の見た目はノアザミのように見えた。
たくさん咲いているゼンテイカ(ススキノキ科キスゲ亜科ワスレグサ属)の一つを選んで撮ってみた。
選んだ割にうまく撮れなかった。モデルではなく、写真の腕の問題。
ここでもテガタチドリがたくさん咲いていた。
そして、紅紫色や白色のテガタチドリに混じって緑色の花が見られた。
ミヤマバイケイソウではなく、タカネアオヤギソウ(シュロソウ科シュロソウ属)のようです。ミヤマバイケイソウは高さが50cm以上になるのに対し、この花は30cmほどしかなく、花をアップで観てもタカネアオヤギソウに近いと思われます。
ミヤマバイケイソウは、高さが50~100cm。花は緑色で、花被片は丸みを帯びる。雄しべは花被片より短い。
実際に観たものは、いずれも50cmに満たなかったようの思う。
タカネアオヤギソウは、高さ20~30cm。花径約1cm。根元にシュロのような毛があるのが特徴。花期は7~8月。
こちらはミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科キンポウゲ属)の群落。
こちらは同じキンポウゲ科のシナノキンバイ(キンポウゲ科キンバイソウ属)。
続いてキバナノコマノツメ(スミレ科スミレ属)。
ウラジロナナカマド(バラ科ナナカマド属)に花が咲いていた。
白山には3種類のナナカマドがある。このうちウラジロナナカマドは、葉の両面は無毛で光沢がなく、裏面は粉白色で、名前のの由来となっている。
花期は6~8月で、枝先に複散房花序を直立させ、白色の花を多数つける。
こちらはマイヅルソウ(キジカクシ科スズラン亜科マイヅルソウ属)。馬のたてがみ以降あまり見られなかったが、黒ボコ岩に近づいたところで群生していた。
黒ボコ岩に到着した。
砂防新道から登ってきた若者のグループは白山が初めてのようだったので、黒ボコ岩に登っての写真を撮ってあげた。
近くにタンポポが咲いていた。正確に同定できないが、ミヤマタンポポ(キク科タンポポ属)であって欲しいと思った。
白山テント泊お花見ハイキング その⑥ 弥陀ヶ原とエコーライン に続く。