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スラスラと読みやすい『クスノキの番人』by東野圭吾

2021年09月18日 | 小説レビュー

『クスノキの番人』by東野圭吾

 

その木に祈れば、願いが叶うと言われるのはなぜか。「BOOK」データベースより
 
東野圭吾は、『虚ろな十字架』by東野圭吾、以来、一年ぶりですね。相変わらず読ませる文章で、一気に読んでしまいました。
 
また雰囲気は少し違うかもしれませんが、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』のようなファンタジー要素がある作品でした。
 
ある一族が代々守ってきた御神木「クスノキ」を巡って、様々な不思議な現象が起こります。「そんなことあるんかい!」と言ってしまえば元も子もない話で、それを読ませるのが東野圭吾氏の筆力ですね。
 
東野圭吾氏の作品は、ダークなものもあるんですが、今回はとても心が温かくなる良作です。
 
特筆すべき事柄はありませんが、時間がある人、東野圭吾氏のファンなら押さえておきたい作品です。
 
★★★3つです。