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世界のYouTube人気チャンネルの歴史を振り返る

2020-06-28 19:32:13 | YouTube
前回、「インドが目立つYouTubeチャンネル登録者数ランキング」という記事をこのブログで掲載したのですが、2006年から現在に至るまでの変遷をグラフでまとめた動画があったので、ご紹介したいと思います。こういうのはいくつもあるのですが、比較的わかりやすいのをピックアップしました。

Top 10 Most Subscribed YouTube Channels 2006 - 2020



前回の記事で紹介したインドの音楽チャンネルのT-Seriesが登場してからどんどん上に上がってきて、2019年の3月にそれまでトップだったピューディパイ(PewDiePie)とデッドヒートを繰り広げ、その後ぶっちぎりでナンバーワンになるというあたりの雰囲気がよくわかります。

YouTubeができたのは2005年のこと。2月14日、PayPalの従業員であったチャド・ハーリー、スティーブ・チェン、ジョード・カリムらがカリフォルニア州サンマテオで設立したということです。できてからまだ15年くらいしか経っていないんですね。その創業者の一人のジョード・カリムが、YouTube設立の時にアップした動画というのがこちら。



なんか、ぎこちない感じですね。でもこれが、原点です。

その年、”Smosh"という少年二人組が、ポケモンのテーマを投稿し、ヒットします。それが、こちらの動画。



このSmoshというのは、少年時代からの友人であったアンソニー・パディヤ(Anthony Padilla)とイアン・ヒコックス(Ian Hecox)によって創設されたコメディYouTubeチャンネルで、この歴史の中でもトップに長く留まっています。こちらが、そのチャンネル。

Smosh
https://www.youtube.com/user/smosh

アップルがiPhoneを発売したのが2007年のことなので、この頃のYouTubeの状況がどんなだったかあまりよくわからないのですが、この歴史の動画を見ていて、2008年に彗星のように現れて、2009年8月頃から2011年6月までトップに君臨する"Nigahiga"というチャンネルがあります。2015年の後半にこのグラフから外れていきますが、比較的長期にわたってユーチューバーとして人気を誇ったこのチャンネルのことが気になったので、調べてみました。

このチャンネルを作ったのは、ハワイ島のヒロ出身の日系アメリカ人のライアン・ヒガ(Ryan Higa )という人なんですね。高校の同級生のショーン・フジヨシや数人の友人と共にYouTubeチャンネルnigahigaを2006年7月20日に開始、オリジナルビデオの投稿を開始したのだそうです。当初は口パクのパロディビデオが中心で、その後のhow-toシリーズで世界的な人気を博したとのことです。こちらが、そのチャンネル。
Nigahiga
https://www.youtube.com/user/nigahiga

こういうユーチューバーがいたんですね。

最初にご紹介したのは、登録者数のランキングでしたが、視聴回数のランキングのグラフもありましたので、合わせて紹介しておきます。契約者数ではT-Seriesがピューディパイを抜いたのが2019年の3月だったのですが、視聴回数では、2017年にトップになっていたんですね。YouTubeの世界は、歴史がまだ浅いにも関わらず、すでに諸行無常の感がありますね。今後もどんどん変遷していくでしょうが、ますます目が離せません。

Top 15 Most Viewed YouTube Channels (2005-2020)