まわる世界はボーダーレス

世界各地でのビジネス経験をベースに、グローバルな視点で世界を眺め、ビジネスからアートまで幅広い分野をカバー。

NHKの大河ドラマ『光る君へ』の相関図を自分で作ってみました

2024-02-13 14:13:23 | 文学的な
2024年1月7日からスタートしたNHKの大河ドラマの「光る君へ」も、2月11日にすでに第6回となりました。平安時代は、派手は戰もないし、狭い世界の話なので、最初から脱落しそうな不安がありました。第一話を見た後で、次も見るかどうかを正直躊躇していたのです。

しかし何とかその危機を乗り越え、物語の世界に引き込まれるようになってしまいました。そのきっかけになったのが、この相関図を自分で作るという作業でした。私は、ごちゃごちゃした状況を見ると、整理して図解したくなってしまいます。

NHKの公式サイトなどにも相関図は掲載されているのですが、これがどうもわかりにくく、全体のストーリーを理解するのにはあまり役に立たないと思いました。登場人物の大半が藤原さんだったり、男性も女性も服装の色が微妙に違うだけで、同じようなスタイルで、外見での区別のための手がかりが少ないのです。うっかりしていると、人物の区別がつかないという状況にまでなってしまいそうだったのです。

まず私が明確にしたかったのは、天皇とそれ以下の人々は区別しなければいけないということでした。天皇も登場人物の一人なのですが、それを相関図の中に混ぜてしまうと、わけがわからなくなってしまいます。なので天皇は他の人物と分けて、一番上に並べることにしました。



この大河ドラマは64代の円融天皇の時代から始まり、今のところは65代の花山天皇の治世です。この後、66代の一条天皇の代に代わっていきます。天皇の系図を見るにあたっては、その父親も天皇なのですが、それは誰かということ、そして、天皇に入内して次の天皇になる皇子を産むのは誰かということが重要になります。

この相関図では、入内をオレンジ色の二重線で表現しています。円融天王には右大臣家の藤原詮子(あきこ)が入内し、懐仁親王(のちの一条天皇)を産みます。また花山天王には藤原忯子(よしこ)が入内します。

また、夫婦関係はベージュ色の水平線で結びました。これまでドラマでは描かれていない関係まで先走って出てきているので、ネタバレになってしまい、申し掛けありません。



また親子の関係、兄弟の関係は茶色の線で結びました。これまでのストーリーで権力を握っていくのが藤原兼家の家系ですね。すでに死去していてドラマには出てきませんが、兼家の娘の超子は63代の冷泉天皇に入内しています。また詮子も円融天皇に入内しています。さらに、兼家、道兼、道長の三兄弟がいますし、道綱も異母兄弟です。



道隆には高階貴子との間に、定子、伊周、隆家が生まれています。道長にも入内する娘が産まれますのでこの家系はこの時代、圧倒的な権力を握っていくことになります。

この相関図は、これまでの登場人物をまとめたものですが、今後さらに多くの人物が登場してくるでしょうし、これから出世する人、没落する人も出て、関係性が大きく変化していくことでしょう。なので、少ししたらこの相関図も修正を余儀なくされると思うのですが、この図を眺めているだけで、いろいろと見えてくる気がしますね。



コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 私の2023年を漢字一文字で表... | トップ |   
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
マルテンサイト千年 (グローバルサムライ)
2024-04-25 18:23:42
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタインの理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
返信する

コメントを投稿

文学的な」カテゴリの最新記事