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インド警察官のコロナヘルメットに見る感染危険の可視化

2020-05-25 13:42:13 | インド

インドの感染者数が先週中国を抜いて、アジアでトップになった、というニュースがありました。

5月24日の時点で、インドの感染者は約12万5千101人、死者数は3,720人。アジアでは一位ですが、世界ランクで見ると11位です。



検査数の比較グラフがありますが、検査数はインドはダントツに多いですね。一日の数が10万人以上です!



こちらのグラフは、感染者一人あたりに対してどれだけ検査を行っていたかというデータですが、インドは10位です。



インドは、検査をかなり多くやっているので、陽性率も低いし、感染者のうちどれだけが死に至ったのかという致死率(Case Fatality Rate)も低いです。こちらのグラフを見ると、致死率は中国や日本よりもインドは低いです。



さてそんな環境の中で、インドは徐々にロックダウンを緩和しようとする動きがありますが、この二ヶ月くらいの間、世界最大のロックダウンを実行するために、インドの警察の皆さんも大変苦労されていたみたいですが、その一例がコロナをビジュアル化したヘルメット。インドの外から見ると、何かギャグのような感じですが、コロナに対する恐怖を誰にもわからせるための苦肉の施策だったのでしょう。

コロナヘルメット1:こちらは、グジャラート州のSuratの警察の皆さん。作り物のクオリティーがかなりレベルが高いです。



コロナヘルメット2:こちらは、バンガロールの警察。コロナの恐怖を伝えるデモンストレーションなのでしょうが、なんかコミカル。



コロナヘルメット3:こちらはチェンナイの警察。真面目に取り締まりをしています。作り物の形はそれぞれで違いますね。




コロナゾンビ:こちらはデリーの警察の皆さん。子供も怖がっています。




コロナカー:こちらは警察ではないのですが、自主的に作った車。中はバイクですが、こんなものを作ってしまうのですから凄い。



こちらは、ソーシャルディスタンスで犯人捕獲をするための秘密兵器。5フィートの距離を保ちながら蜜を避けるという…



こんなものを作ってしまうのですから、インドの技術力(?)は凄いです。インドは、数字のゼロのような抽象概念を具現化した国でもあり、何千という神々をビジュアル化している国ですので、コロナという目に見えない恐怖を、このような形で具現化、見える化するのにも長けているのだと思います。(最後の事例はちょっと違いますが)

コロナの取り締まりに関してもご紹介しようと思ったのですが、長くなりますので、それはまた次回に。



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