まわる世界はボーダーレス

世界各地でのビジネス経験をベースに、グローバルな視点で世界を眺め、ビジネスからアートまで幅広い分野をカバー。

あの世に行ってもルイ・ヴィトン

2011-06-28 00:16:02 | 中国

2008年の4月にシンガポールで撮影した
写真です。以前もブログに書いたことが
あるのですが、住宅地のマーケットを歩い
ていたら、LVのマーク。なんとそれは、
葬儀グッズを売っているお店。紙でできた
ルイヴィトンのバッグなのでした。

中華圏の葬儀・法要では、故人が生前愛用
した物のレプリカ(紙でできたもの)を
埋葬するなり、燃やすなりするようなの
ですが、ルイヴィトンというのがすごい。

このような葬儀・法要のグッズを売って
いる店は、シンガポールやマレーシアでは
よく見かけましたが、紙でできたお金や、
車、携帯電話など、実にさまざまなものが
あります。しかしこのLVはちょっとすごい。

あの世までもLVのバッグを身につけて
いたいと思う中華圏の人はよほどの見えっ
ぱりというかブランド好き。さすが中華圏。

版権の問題などもあるのでしょうが、死後
の世界ではこの世の法律も関係ないので
ありましょう。

2010年のLVMH社(ルイ・ヴィトンの親
会社)の年間売上は203億ユーロ(約2兆
2500億円)、経常利益は43億2000万ユー
ロ(約4780億円)で、過去最高を記録した
のだそうですが、主力ブランドのルイ・
ヴィトンが営業利益の半分を占めていたの
だそうです。また、この中で、最大の購買
地域は日本を除くアジア、なかでも中国の
消費者がすでに日本、米国、韓国を抜いて、
世界の最高の「上客」となっているのだ
そうです。

かつては、日本人が最大の「上客」だった
のですが、今は「中国人」です。中国人は
中国本土でも買うのですが、香港や、ロン
ドン、パリなど外国に出かけて行ってどん
どん買っています。

香港やマカオでも中国本土からの観光客を
よく見かけるのですが、ルイ・ヴィトンの
お店で買い物としているのは、ほとんどが
本土からの中国人です。香港は消費税が
ないので、買い得な感じがあるのでしょう。

2008年の3月に香港のチムシャツイに
LVの旗艦店がオープンした時には、スター
フェリーの船までこんな感じになっており
ました。



水夫さんたちもこんな感じ。



なんかいい感じ。

ところで、日本人で初めてルイ・ヴィトン
の製品を愛用した人物は、土佐の後藤
象二郎だったんだそうです。昨年の大河
ドラマの「龍馬伝」で坂本龍馬にやたら
絡んでいた人物です。パリに行った時に
本店で鞄を購入していたのだとか
(とウィキペディアに出ていました)。

私も一時、My Wifeに誕生日プレゼント
で貰ったルイ・ヴィトンの財布を持って
いたのですが、香港からマカオに向かう
時に、タクシーを降りる所で紛失して
しまったことがありました。
すぐに警察に行って、紛失届けを出し、
カードを止めたのですが、失ったお金
よりも、折角のプレゼントを失ったこと
のショックは絶大でした。

一緒にいた出張者のF谷君にお金を借りて、
マカオのカジノでその損失を取り戻そう
と思ったのですが、それは叶わぬ夢でした。

その財布は結局出てこなかったのですが、
それを拾った人はさぞ喜んだに違いありません。

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