玄徳道

道を語るブログです。

男と女 色道

2013-03-01 18:03:36 | 天道
人類が発祥し、陰陽、男女と成った以上、色欲が自然備わり、交わりを以て子孫繁栄の道が開けます。是は天地が交わり、宇宙の生生化育発展に繋がる道と同じ道であります。

しかし、近年来、男女の間の道徳、風紀は乱れております。世に風俗がはびこり、色欲を盛んにする情報が増え、色欲は淫欲を生み、極まることを知らない無限の罪業の世界を創り、欲望の奴隷となった多くの人がそこに堕ちているのです。しかし、人は省みず、色欲を貪り安楽と思い込み、欲望を欲しいままにすることを風流とし、恋愛を語ることを文明とし、妻をかえりみず他の女性にうつつをぬかすことを文学的で風雅と思い、女性と秘かに情を通じて恥と思いません。ここに人は堕落し、世の風潮はますます軽薄と成り、大災刧がいよいよ激しくなるのも当然のことであります。

諸悪の始まりとは淫邪であり、好むところは色欲にほかなりません。どのような英雄であろうとも一時の色欲により、本性は情に引きずられ、身を滅ぼし、家庭を滅ぼし、国を滅ぼし、一代の快楽が無限の災いを招いたのです。

色欲を貪る事はあたかも薪の火の上で寝ているような状態で、やがて自分自身を滅ぼす事となるのです。身心が衰弱し、病気となってもそれを覚らず、死ぬ間際になっても目が覚めません。いかに信仰をしていようが理知的であろうが多くの人は色欲の奴隷となっています。

夫婦道においては、夫婦の交わりは「色」であり、夫婦以外の交わりは「淫」であります。夫婦の楽しみは本来、邪淫ではありません。ただし、その楽しみを極めてはなりません。楽しみを極めれば、必ず「悲」が生じます。欲望をほしいままにすれば、必ず「害」が生じるからです。

伊勢白山道氏は男性があまりに性的経験が多く、他の女性と交わると女性の子宮内で他の女性の因とその女性の因が争い、女性の子宮の病はここから来ると述べられていたように思います。多くの男性は経験を誇りますが実は最愛の女性を知らずに傷付けているのです。早期に覚り、悔い改めれば災いの因子を創り出す事はないのです。
女性の子宮は聖なる子宮であり、生命を育む聖宮です。男性も女性も大切に思い、大切にしなければなりません。

淫する事の禍根は重大であります。これは殺人にも勝るのです。何故なら、淫乱を欲しいままにする者は禍(わざわい)が子子孫孫にまでおよぶのです。色情の因縁により、父母はその恥を背負い、子孫はその穢れをこうむり、精神に異常をきたし、怒り狂って一命を失い、また逆にふさぎ込んで苦しんで生命を軽んじ、父が怒りその娘を毒し、夫が怒りその妻を殺すことにもなるのです。

さいわいにも天道は淫するものに禍をくだし、その本に還ることを好みます。淫の過ちを犯す者、自分の妻と娘がその埋め合わせをし、子孫がその報いをうけるのです。娼婦の親族はことごとく好色、道楽者となります。そして子孫が断絶して無縁仏となるのも、好色の禍が自らと子孫を断絶させるのです。

人をいじめ、おとしいれ、自分自身を害し徳を損ない、節度を破るのも、「淫」の一念に他なりません。この兆しが刧業となり、永遠に助からない、無限地獄に自らが堕ちるのです。

エホバの神、アラーの神、国祖国常立之尊、至聖先天老祖。神々は「姦淫するなかれ。」と示されています。

「道を修める事を志す人は、たとえ、邪淫の行いがないとしても、更にその根源にさかのぼり、邪淫の念を抑止すべきであり、邪な言葉を戒め、邪道をふまず、誰も見ていない暗室にいても自らの良心を欺くことなく、淫らな念を起こす事もなく自分の一身を守ることあたかも玉の穢れが無いように、自らの意念を妄念妄想より守り防ぐことは、あたかも城の中に賊軍が入り込まないように常に固く守らなければならないのである。」

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コメント (4)
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