三千世界一同(いちど)に開く梅の花。
艮の金神の世に成りたぞよ。
梅で開いて松で治める神国の世になりたぞよ、と。
明治二十五年旧正月、丹波綾部の出口直刀自に筆を持たせ書かせた、艮金神国常立尊、三千世界の年月契、封印解けた初声であるぞよ。
厳寒の冬を堪えて花咲く梅(埋め)の花。
この地球も修理固成(つくりかため)た、国常立尊は、三千年、艮(うしとら)の方に、鬼や蛇じゃと.封じ込まれ、厳寒の冬の如き艱難辛苦を堪えながら、陰から、現の世の守護を致してまいりたぞよ。
丹後の荒海、絶海の孤島、女島に封じられ、龍宮乙姫が御仕えして、お世話を致し、陸の真名井原磐座から、御祭りを海人族がいたしてまいりたのであるぞ。
龍宮島女島へ隠棲いたしたのは、時来れば、隣の男島より、籠宮に鎮まる、天照国照日の出神、龍宮の乙姫つれそうて、お出ましの仕組みもあった故であり、女島は、大本教の神出現の神島であり、男島女島は、籠大神出現の神島でもあるのじゃぞ。
三千年前と申せば、縄文時代からやよい時代へ変わる頃でありて、石器縄文の時代は何万年も続いたのであり、縄文の世は世の元の神を祭祀り、人民はその言霊に順いて、互いに助け合い、争う事無く、恵も皆で分けあいて、貧しくとも、平穏に暮らしておりたのであるぞ。
体主霊従(からたま)の物質文明は大陸から先に始まり、段々日本へも、体主霊従の智恵学や、利己主義(われよし)の道が入り、この神国、霊主体従(ひのもと)の日本の国も次第に、強い者勝ち、利己主義の国へと変わりて来たのであるぞ。
物質文明も大事であるが、物の栄に目を奪われた、日本の人民は、次第に霊主体従の道を忘れて、しまったのであるぞ。
今や、人民は、縄文の昔とくらべれば、結構な楽な暮らしをいたしておるが、強い者勝ちの体主霊従のやり方であるから、恵の奪い合いの争いは、絶え間無く、物質文明の発展の為に、大事な地球をどうにもならぬほど、汚して穢してしまい、核兵器まで造りだした、今の世は、世界の大戦争となれば、人類滅亡にもなりかねぬところまで、まいりておるのであるぞ。
その事に気づき、和の道を開かんとする者が出れば、又、それを封じ込まんとするのであるぞ。
我が我がの国取合戦をやめようとせぬ人類であるから、これ以上人間に現の世を任せておけぬ、時となりたから、先々からの筆先の如く、艮の金神を始め、世の元からの神々が、構な行けぬから、神界は神々や龍神を使い、荒事も起こして、警告をいたし、人類の改心を迫りておるのであるぞ。
人類の災いと恐れる、地震や噴火も、世変わりの氣を起こす為であるぞよ。
昭和二年三月七日(1927年)には、丹後の大地震を起こし、三千人もの者が犠牲となりたが、今騒がれる南海の地震も世を替えてゆく為のやむなき修理固成(つくりかため)の神の業であるぞよ。
神は大難を小難に済ませてやりたいと思へども、世の氣を替える為にはやむをえぬのじゃぞ。
荒事を起こさねば形ある世の氣は替わらぬ定めであるぞ。
これまで、人類が災害(わざわい)と思う荒事の度に、世の気も姿も、替わりておるであろうがな。
火の迦具土の神が生まれる時、母なる伊邪那美命は、火傷して死んだと伝え、父なる伊邪那岐命は怒りて我が子、迦具土の神の首を切ったと申すのも、一つには、マグマが吹き上げ、山の頂きが、吹き飛んで、溶岩が山を焼いたり、形を変えた、この地球の修理固成の様でもあり、争いは、親子夫婦の近親から起こり広がる事も示してあるぞよ。
何としても、この地球の汚れ穢れ、浄め祓い、人類を元の霊主体従(ひのもと)の道へ返して、神人、天地、万物、共存共生の世を開かんとするが、神の御図りの仕組みであり、その実現がみろくの世であり、地上天国、日の出の世であるぞ。
厳寒の冬を耐えねば、梅も桜も、桃も咲かぬ。
世の元の神々の三千年、封じられ、苦渋いたした事、正しき事を説く者が消されて来た事、即ち埋めの花じゃ。
これまで埋められて来た神理が花と咲く事を、三千世界の梅の花と申してあるのじゃ。
これから、新しき世の開きに世の元からの神々、神氣をふるうのであり、人民も様々な苦しき試練の節を越え、禊れ、自我や欲の思凝の岩戸が開けて、神の授けし、御魂の光がら輝いて来るのであるぞ。
綾部大本教は、神事型を出すところと申してありたが、日本は世界が平和になる為の型をしっかりと、出さねばならぬ、神命の国であるぞよ。
外国の言いなりや、真似をいたしておるような事では、日本は神の命を果たせず、腑抜けの国となり、亡びてしまうのじゃ。
しっかりと.狂わぬ世界、平和の要の型を打ち立て始めて、日本も世界も救われる事となるのであるぞ。
国中に、蒔いてある龍宮の石の種(魂意志の種)必ず、芽吹くぞ。
各地各所に世を憂い、平和の世を願いて立ち上がる御魂の者の芽吹きを待つぞよ。
闇の世は明け日の出の御世を松の橋立、神風吹く、令和五年は神仕組みの新しき一歩の踏み出し、籠宮の日の出神の神輿出るぞよ。
言霊神也 ン。
令和五年四月八日
天橋道士、龍華斎修聖拝写。