十(むす)びて八(ひら)く、十月八日であるぞ。
和の大事、結び絆の大事を忘れ、世界の国々も人民も、利己主義(われよし)に走りて分裂してゆく今の世であるぞ。
今のこの時、天地万物万民括り結び、共存共生の世を開く、白山菊理比咩神の働きが〇九十(まこと)に大事な時となり、その、御現れを待てども、その神霊の器となる者が未だ出ておらぬから、これからも我が我がの争いの世が続くぞよ。
八九十(はくと)の四九三(しくみ)と申してあるが、八九十の四九三とは、白山菊理比咩の神、世に現れて大和の三六九世を開く四九三の事であり、世界中に白山の霊筋が通してあり、時到れば、その霊筋の縁(ゆかり)の御魂の者が目を開きて争い絶え間なき世を治めてゆく事となるのであるぞ。
世界中の動きの型を示す、朝鮮の太白山も白頭山にも、中国大雪山やヒマラヤやアフリカのキリアンジャロにも、白雪を冠する山には、白山の霊筋通してあるぞよ。
白山菊理比咩の括りのはたらきは、天之御中の大宇宙の満天の星の均衡調和をも取りておるが、その要となる山が北陸の白山であり.白山より九州の五島に到る白山火山帯の道がハ九十の道であり、その道は一人で開けるもので無く、多くの白山縁(ゆか)りの身魂の者を使い時を重ねて、四九三を実らせて、世に現してまいるぞよ。
これを裏が表に出る仕組み、籠目の歌の後ろの正面の御現れと申しておくぞよ。
白山菊理比咩の神は、今は裏にも締め括り働きであり、龍宮界では.金勝要の神と現れ、目立たぬ扇の要であるぞよ。
表に出る時は天照国照る神(日の出神)が、海原を治(しら)す龍宮乙姫(瀬織津姫神)連れそうて、現れるのであり、その日(火)水の神の結びも菊理姫の神の働きであるぞよ。
まことに大望の八九十の四九三であり、現の世に出ておる神にも人民にも、総ては判らぬ大芝居であるぞよ。
されど、今の如く核分裂のような世が続けば、世界は滅びてしまうから、まことに万物万民融合の道を開かねばならぬのが、これからの神業であり、人の道であるぞよ。
まず、世の立て直しに働くのが龍宮神界であり、その縁の人民であるぞ。
十月七日には、陸の龍宮奥の院、但馬鉢伏山で大事な神集えがなされたぞよ。
我さえ良ければ良いの金の使いようは、金毛のなす業(わざ)であり、神代の昔から、金銀財宝を司るのは、龍宮神界があるから、龍宮神界が動き出したら、これまでのような、自由勝手の金の使いようは、出来ぬようになるぞよ。
鉢伏山のある但馬の国は昔から金の國と申してあるぞよ。
龍宮界が再び金銀財宝を司り、金勝要神がそのやりくりを司り、金銀財宝、世界中の人民の為に活かして使うようになるから、世界は段々一人じめの贅沢は、出来ぬようになるぞ。
今のような戦争ばかりいたしておると、あしたの水にも食物も、金で自由にならぬ、苦労をせねばならぬぞよ。
今日本は、何の苦労も無く、食い物も粗末にいたしておるが、ちょっと狂えば、日本も金はあっても食い物どうにもならぬ、事となるから、よほど心して食物も大事にいたし、争い起こらぬよう、世界の争いに巻き込まれぬように、いたさねばならぬぞよ。
悪神は日本を戦争させようと、迫るぞよ。
ハ九十の四九三を白山菊理比咩の神が世に現れて、神も人も万物共存共生の三六九の世を開くにつけても、万物の生命を始めに産んだ大海原を治(しら)す龍宮神界の働きは真に大事であるぞよ。
日本はぐるりと海にかこまれ、龍宮神界に守られておるから、今安穏にしておられる事、忘れてはならぬぞ。
山々に陸(あげ)の龍宮があり、それはその昔、海の底から吹き上げた山であり、陸の龍宮の要が但馬鉢伏山であり、陸の龍宮奥の院と申してあるぞよ。
海の龍宮も世界中の海や湖や河にあれど、その要の龍宮のあるのが、丹後男島女島の中ほどの海底であるぞよ。
人民は恵まれた暮らしに酔いしれて、その、道が滅びの道へ繋がっておる事知らず、今日も明日も好き勝手の事をいたしておるが、神界は人民を助けたい思いを世界人民に知らせ、皆んなで世界が平和になるようハ九十の四九三を進めてまいるぞよ。
無益な戦争で死ぬる事は、誰でもいやであろう、然し一端戦いを始めると、その事が判らぬようになり、相手を倒す事のみが、正義と思うてくるのじゃぞ。
後の後悔先に立たずじゃ。
狂っておる、その精神を改める為、ハ九十の四九三は、白兎(はくと・しろうさぎ)ともなり、辛く悲しくても、一皮むかねばならぬ、厳しき試練、浄化の節を越さねばならぬ事も起こるのじゃ。
思想や宗教の相異で争う今の世、人民の造りた思想や宗教を越えたその奥に、真の神のある事を忘れてはならぬぞ。
真の神を信じ、真実(まこと)で歩めば、禍(わざわい)の転じて福と為す道の開きとなるぞよ。
言霊神也 ン。
令和五年十一月八日
天橋道士龍華斎修聖 拝写。
(注 出口直刀自は、但馬には、どえらい神が鎮まっておられると申された。
鉢伏山=龍宮乙姫 神鍋山=金勝要神 蘇武岳=金龍社等等。)