陶子の心の窓

今日わたしの心の窓は開いていたかな?あなたはいかがでしたか?

大事に大事に読んでいます

2018-05-14 14:37:49 | 
日本から持ってきた持ち物。
そのなかに読みかけの小説『1Q84』の5、6もあります。


持ってきても、忙しかったりそんな気になれなかったりで結局読まないかもしれないと思っていました。
でも、持ってきて良かった。
ガラリと気分を変えて没頭できるものがあるのは、いいことです。
気分転換がはかれるし、リラックスできる。

読む時間はいつも、夜寝る前。
ベッドに入ってから瞼が重くなるまでです。

物語もいよいよ終わりに近づいてきました。

牛河さんも”説得”されてしまったし…。

牛河という登場人物は、
頭のいい人なのに、外見が奇妙で人から敬遠されるのだけど、むしろ本人はその方が安心できる。
頭のいい人なのに、世の中の表通りを歩けない人生。
そして、頭がいいからこそ、”説得”されてしまう。

そういう人もいるんですね。
いえ、小説の中だけかもしれません。もしかしたら、実在するかもしれません…。

でも、私がよく知っている人は
外見はナイスだけど頭がよくなかった。
外見がナイスだから好感はもたれるけど、本人は心のどこかで不安があった。自信がもてなかった。
だからいつも心のどこかにさみしさを抱えていたと思う。
頭が良ければ。せめて子どものうちに一つでも多く知識を蓄えていたら、不安を乗り越える知恵もわいてきたかもしれないのに。
弱い自分を律して、ちがう自分になる勇気を持てたかもしれないのに。

その人は自分がどんなに素晴らしい宝物を持っているのかを自覚しないで自らを放棄してしまった。

そんな人もいました。

そんな風な人生を歩むと神様の予定表には記されていたんでしょうか…。

人が生きるか死ぬかは紙一重。

小説にはそんな表現が出てきます。

私だっていつどうなるか。
今までだって、すごくすごく危うい一瞬があったかもしれない。
これからだってどうなるかわからない。

本を読んでいると、ストーリーから外れていろんな思考の小路に入り込むこと、よくあります。


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