思惟石

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【読書メモ】2013年3月⑤ 『ロダンと花子』

2020-06-08 10:15:41 | 【読書メモ】2013年
<読書メモ 2013年3月⑤>
カッコ内は、2020年現在の補足コメントです。

『ロダンと花子』資延勲
(メモなし。
 著者名は「すけのぶ いさお」と読むらしい。
 
 「考える人」で有名な彫刻家ロダンのモデルになった唯一の日本人、
 女優「花子」の評伝的お話しです。

 まず、そんな人がいたんだあ、という驚きがあり、
 次に花子の骨太人生に、さらに驚きます。
 明治時代の、富も学も何もない女性、花子(本名:太田ひさ)が
 1900年代初頭のヨーロッパに旅芸人一座の一員として渡り、
 舞台女優として活躍するという。
 すごいなあ。

 当時のヨーロッパは1900年のパリ万博で
 日本ブームが巻き起こってはいたんですね。
 とはいえ33歳で「えいや」っと渡欧したり、
 自分の一座を率いてヨーロッパ各地を巡業したり、
 やっぱり、すごいなあ。

 ネタとして強いからかですかね、
 同テーマの本はいくつかありまして。
 まず、森鴎外の短編に『花子』というのがあります。

 私が読んだこちらは、正式タイトルが
 『ロダンと花子 ―ヨーロッパを翔けた日本人女優の知られざる生涯 』
 ってことでサブタイトルが付いています。
 まったく同じタイトル『ロダンと花子』沢田助太郎(96年刊行)
 というのがすでにあったからでしょうね。

 さらにこの2冊の『ロダンと花子』を底本にしたであろう
 『マダム・ハナコ』っちゅう本もあります。
 前2冊を再版すれば良い気もしますが
 そうもいかない事情でもあるのかもしれませんね)
コメント
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