『喜べ、幸いなる魂よ』
佐藤亜紀
18世紀のフランドル地方の話。
現在のベルギーのあたり。
当時はハプスブルク領の飛地だったので、
ほぼほぼ自由都市みたいなエリアかな。
半聖半俗の女性が集って暮らすベギン会というのは
言葉自体も初耳で、おもしろかったです。
お隣のフランスで革命が起きたり、
イギリスでは産業革命(失業者も増える)が進行していたり
時代がぐいぐい変化していく頃。
暮らしている人々は大変だろうなあ、
と思うけれど、
主人公のヤンと天才ヤネケは
飄々と、したたかに、頼もしく生きている。
すごく素敵。
そんな激動の時代の、図太い二人の、
半世紀ほどの物語。
レオがこんなにも女性憎悪な性格になっちゃったのは
解せないなあ(ちゃんと愛されて育ってると思うけど)
と首を傾げていたが、
ヤネケのせいじゃねえか的な会話がぽんっとあって、
笑ってしまった。
佐藤亜紀作品としてはめちゃくちゃ読みやすいから、
万人に薦めたいんだけど、
読んでくれそうな人が周りにいなくて寂しい…。
佐藤亜紀
18世紀のフランドル地方の話。
現在のベルギーのあたり。
当時はハプスブルク領の飛地だったので、
ほぼほぼ自由都市みたいなエリアかな。
半聖半俗の女性が集って暮らすベギン会というのは
言葉自体も初耳で、おもしろかったです。
お隣のフランスで革命が起きたり、
イギリスでは産業革命(失業者も増える)が進行していたり
時代がぐいぐい変化していく頃。
暮らしている人々は大変だろうなあ、
と思うけれど、
主人公のヤンと天才ヤネケは
飄々と、したたかに、頼もしく生きている。
すごく素敵。
そんな激動の時代の、図太い二人の、
半世紀ほどの物語。
レオがこんなにも女性憎悪な性格になっちゃったのは
解せないなあ(ちゃんと愛されて育ってると思うけど)
と首を傾げていたが、
ヤネケのせいじゃねえか的な会話がぽんっとあって、
笑ってしまった。
佐藤亜紀作品としてはめちゃくちゃ読みやすいから、
万人に薦めたいんだけど、
読んでくれそうな人が周りにいなくて寂しい…。
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