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旅行記、世相独言

宮城・岩手の温泉巡りと松島・平泉の旅(JALどこかへマイル第4弾) 第1回:仙台牛タンと青葉城址、秋保温泉(巨大風呂を求めて)

2022年12月18日 15時21分47秒 | JALどこかへマイル
宮城・岩手の温泉巡りと松島・平泉の旅(JALどこかへマイル第4弾)


第1回:仙台牛タンと青葉城址、秋保温泉(巨大風呂を求めて)

(写真等はクリックで拡大します)
令和4年11月17日~19日


 有効期限が迫ったJALマイルの活用策として、「JALどこかへマイル」制度を活用し、今まであまり行けていない東北方面を狙った。JAL指定の4空港の中からこれまたJAL指定の空港を着発とするこの制度。最初の指定4空港は青森、花巻、仙台、石垣、ラッキーにも東北に行ける確率が大きいので、これをOKすると翌日仙台空港が指定された。
 過去第1弾は、新潟空港拠点「山形一周の旅」、第2弾は札幌空港拠点「洞爺・支笏湖の旅」、第3弾は松山空港拠点「足摺・四万十・四国カルスト・道後の旅」(いずれもブログ掲載しています)、そして今回第4弾は仙台空港拠点「宮城・岩手の温泉巡りと松島・平泉の旅」を計画。
松島は27年ぶり、平泉は実に55年ぶりである。以下の3回に分けて紹介します。
第1回:仙台牛タンと青葉城址、秋保温泉(巨大風呂を求めて)
第2回:松島海岸と宮澤賢治記念館 山の神温泉(建築美旅館を求めて)
第3回:中尊寺と毛越寺(平泉文化を求めて)

 伊丹空港の駐車場は高いので今まで空港周辺の民間駐車場を利用していたが、今回初の利用。なんと予約料と駐車料の二本立て。朝の高速ラッシュで少しやきもきしたが離陸1時間前に入庫でき、さくらラウンジで一服。仙台行は午前10時半発JL2205便。

 27年前の東京単身赴任時に鉄道駅周辺だけを知る仙台、5分ほど遅れて機は無事到着。早速昼食を取るべく空港ビル3階の寿松庵へ。牛タンを食する機会は恐らくここだけと思い、牛タンシチューセットを注文。お箸で食べれる柔らかさの美味シチューを私はパンで、女房はライスで、昼食をとる。
            
           空港ビル3階の寿松庵の牛タンシチューセット   

 今回はトヨタレンタカーでSサイズを予約し、ヴィッツが用意されていた。仙台空港と市内青葉城址とは予想以上に距離があり、それというのも先の大地震の影響で通行止めの箇所があるため、随分迂回して到着した。

            
             城址址からの仙台市街地の眺望

 仙台城は、初代仙台藩主伊達政宗によって造営された城。東が広瀬川、南が竜の口渓谷、西が青葉山に囲まれた天然の要害で、その始まりは戦国時代にこの地を治めていた国分氏が青葉山に造った山城を利用して築かれたようで、1602年に本丸と東丸(三の丸)が整備され、その後二代藩主忠宗が二の丸を造営し、ここがその後の藩政の中心となったようだ。
 政宗はこの城に天守閣を設けず、1610年に畳約430畳の本丸大広間を完成させている。全部で14の部屋があり桃山建築の粋を集めた豪壮華麗な建物だったようで、その礎石が残っている。

            
       仙台城見どころマップ                 本丸大広間の礎石

            
         本丸大広間の復元図                本丸大広間地絵図  

 また、正宗公没後300年を記念して1935年に造られた37歳の伊達政宗騎馬青銅像は、残念ながら今年3月16日の地震で破損し、来年3月まで修復撤去されている。
 初代の像そのものは数々の変遷を経て1964年復元され、台座の銅板レリーフには政宗の生涯4場面が描かれているそうだ。(元服時、朝鮮出兵時、遣欧使節団支倉常長の見送り時、権中納言授位時の束帯姿)

            
    仙台城址のシンボルは修復移動            本来ならこのような!  

 本丸跡には、荒城の月の句碑がある。滝廉太郎作曲、土井晩翠作詞のこの曲は、明治生まれの晩翠が修学旅行で鶴ヶ城 跡を訪れた際に荒れ果てた姿を目にして、故郷の青葉城 と重ね合わせ、そのイメージをもとに 詩を書いたと言われている。
 また、明治35年に建立された仙台鎮台(第二師団)戦没者を慰霊する昭忠碑は、東日本大震災で頂部の青銅製の鵄(とび)が翼を広げた姿の像が落下し、修復された後、基壇部に新たに台座を設けて展示されている。元は全体で約20mもある巨大な像。
 本丸跡の仙台城見聞館には、仙台歴史ミュージアムネットワーク(歴ネット)シート(見聞館のものはシートNO1~10、無料)も置かれているので、必見。

     
仙台出身「土井晩翠作詞」の「荒城の月」句碑  昭忠碑の青銅製の鵄像   仙台歴史ミュージアムネットワークシート 

 仙台市内を一望する青葉山城址、二の丸あたりに東北大学のキャンパスがあり、坂道と格闘する学生諸君の若さを羨望しながら、今宵の宿「秋保温泉ニュー水戸屋」に向かう。

 秋保と書いて「あきう」と読む。秋保温泉郷の奥には自然美豊かな磊々(らいらい)峡、秋保大滝、二口峡谷等の名勝があるが、今回は温泉郷止まり。この秋保温泉の歴史は古く、名取の御湯と称され、別所、野沢と共に日本三御湯に数えられるようで、伊達政宗も秋保の湯を愛し、伊達藩の御殿湯となったようだ。

            
        今宵の宿ニュー水戸屋            宿の平面図に占める湯殿の広いこと

 ホテルニュー水戸屋は、豊富な湯量(ナトリウム・塩化物泉/低張性弱アルカリ性高温泉)と十六趣の湯殿を売り物にしている。とにかく風呂場が大きい。形や湯温の異なる湯殿が沢山あるが、泉質は皆同じ。仙台の奥座敷で団体客目当ての宿のようで、コロナがおさまりつつあるこの時期、アジアからの団体客もバスで到着していた。ただ、お客は戻りつつある一方でスタッフが少ないのか、夕食時の会席料理も次々と提供され、折角の美味しい温かい料理も食べる時には冷めてしまって、残念であった。


            ニュー水戸屋の十六趣の湯殿                会席和コースのお献立    



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