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「大阪らしく薄汚れたところ」:田舎と都会

2013年04月20日 19時48分29秒 | エッセイ &余談 ・短感・片言雑事
先ほどファストフードで、コーヒーを飲んでいると、隣の若い男女のペアにもう一人のグループの青年が来て、夜の予定を話していた。
3人は東京弁で話していて、後から加わった青年は、今大阪に住んでいるようだった。

渡しは彼らの横に居るたので、いやおうなく話が耳に入ってくる。
その中で、気になった話があった。
どこへ行くかという話の中で、女性が「通天閣あたりの、大阪らしい薄汚れた串カツ屋に行きたい。」というのである。

この話を聞いて、私は嫌な感じがした。
大阪以外の人たちが、大阪に持っているイメージは予想がつくし、大げさに伝えられてきた。
神戸や京都の人達でさえ、大阪のことを低く見ている人が多い。
ましてや、関東の人たちのイメージは、それをもっと増幅したものであることは想像がつく。

大阪人のキャラクターについては、いろんなことが揶揄されたりする。
そうした指摘が当たっていることも多い。
大阪の人の多くが、金儲けには非常に熱心であるが、文化芸術に無関心であることは、大阪の政治を動かしている、維新の会=橋下氏の過去の言動や、例え府市の美術館に対する扱いや、大阪の誇る伝統芸能文楽の扱いを見れば一目瞭然である。
しかし大阪人は、文化的に無関心の人が多いことも事実であるが、程度が低いといった感じでバカさが強調されたりお笑いのイメージとも重なって、必要以上に歪曲強調されている面も多いようだ。

先ほど紹介した関東の人の言葉には、大阪を見下したステレオタイプ的イメージが強くあることは明白である。
大阪の下町には、そうした側面が残されていることは否定しない。
だが、最近東京に行っていないので、はっきりしたことは言えないが、昔東京の下町を見た印象では、東京の下町も大阪と良く似たものだと思っている。
そういう意味で東京の人が上から目線で地方を見下すのは、鼻持ちならない気がする。

ところで、昔は関西を上方といい、今でも使われる「下らぬものですが」は、そうした意味が含まれている。
文化の差は確かにあり、昔からそうしたものを人々は認めてきたが、今は東西文化の力関係は逆転している。

それと同じ構図で、大阪を含む大都市に住む人が、地方を見下す構図も存在するのも事実である。
現地の実情を知ろうが、無知であろうが、見下されることは、誰にとっても不愉快である。
見下すということと差別とは、同じ構造でもある。
そういう見方を変えるには、文化人類学的思考を持つことが必要だろう。
それぞれの、文化社会をよく理解し尊重することが大切であろう。
一皮向けば、文明人も未開の社会も、都会も田舎も人間的な基本構造や社会構造は、それほど変わらないものだ。


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昨日記130419金(16/9晴 ギャラリー マーヤ)

2013年04月20日 12時35分16秒 | 日記(昨日記・今の思い考え・行動・情況)
昨日午後からJR高槻駅に出かけた。
同級生だったK氏(工学博士)と駅改札口で待ち合わせである。
待ち合わせ時間が来ても彼が中央口の改札前にこないので、駅員に聞いたらもう一つ改札口(西口)があるという。
西口にも行ったがいなかったので、もし西口に来た場合の言伝を駅員さんに託し、再び駅の外を回って2階の中央口に戻った。
彼が来るまでの間、キャラリー迄行き、オーナーに遅れることを伝え、中央口に戻った。程なく彼は現れた。

私にとっては、この待ち合わせはちょっとしたハプニングで、右往左往し少なくとも数百メータ程あるいた。
彼の名刺には、家の電話は書いてあるが携帯番号はない。
私も携帯はほとんど使わないし、メールはすべてPCで見るし、携帯からメールを打ったことは、携帯を持って以来10回もないであろう。
携帯のメールの打ち方や発信の仕方も忘れた。
携帯は、たまに電話の受発信で使うのみである。
普段なら、こういうとき携帯電話でやり取りして、最適の手段を選ぶが待ち合わせのときに、携帯が使えないときの不便さを痛感した。

すぐに、3時ごろ訪問予定のギャラリーマーヤに向かった。
ギャラリーマーヤでは、イラストレーターで衣料品や小物デザイナー・作家でもある、笠居ひろしさんの個展が開かれていた。
ギャラリーでは、作家やオーナーや見に来られた方が、談笑していた。
ギャラリーに入り、初対面のオーナーとK氏を紹介した。
その後、早速彼のクラシクギターの演奏が始まった。
無論、この場は笠居さんの個展会場であり、個展が主でK氏の演奏は、飛び入りということになる。

昨日は、急に3月並に冷え込んで、K氏の指も始めは動きが鈍かったようで心配した。
1時間程曲を弾いた頃には指の動きも良くなり、すばらしい音楽を聞かせてくれた。
彼の演奏曲はクラシック音楽が中心だが、自分でシャンソンや流行歌などもギター用に編曲して演奏する。
この日にあわせ、シャンソンも何曲か演奏した。

愛の賛歌を演奏したときには、オーナーも美声で歌われていた。(オーナーはシャンソン歌手だった。)
とりあえず、K氏とオーナーの初顔合わせも終わり、演奏中にオーナーから飲食物の差し入れもあり、来客の人と共に談笑しつつ、パーティーのような感じで彼のお披露目の演奏が続いた。
その後、オーナーの提案で来週土曜日の片山龍一展(版画油彩)の5時からのパーティーで前半で演奏することが決まった。

夕暮れが近づいて、でいいギター音楽とワインで少しほろ酔いになり、更に一仕事達成できたこともあり、いい気分でギャラリーを後にした。

帰り道に、いつものように駅のカフェに寄り、2時間ばかりコーヒー片手に古代史・考古学の本を読みふけった。

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