* 昨年の6月以来、 掛け軸作品を Up します。
表装のサークルには毎週のように顔をだしていましたが
何故か作品の完成が半年間ありませんでした。
半年振りに昨年末にやっと完成しましたので、今年の正月は
マンションの自宅居間に 完成した軸を 吊るしました。
完成した軸の品質は正直な所 あまり良くありません、
出来栄えには満足していませんが・・
本紙の画が 正月に合う内容でしたので自宅に飾り
その写真を このブログにアップしています。
製作工程にあわせ写真を掲示しています。
今回使用した布地と小物です

金具(官)と軸棒とカバーと半月棒など
作業工程として、この布地に裏打ち作業を行います。

薄い和紙を貼ってから、一週間ほど板に貼り付け乾かします。

乾燥後の布地に問題が発生していた。
今回この裏打ち作業が上手く出来ず、3回もやり直しを
行っています。
はじめの失敗は、裏打ち後 布地に糊のシミが発生して
使用に耐えられない 布地になってしまった。
2度目の失敗は、裏打ちした薄い和紙を水中で剥がし、
布を洗い乾かして、再度裏打ち作業を行うが 今度は
布地に細いシワが多発した。
結果的に この薄い和紙を剥がしては、又新しい和紙を
張り替える作業 (裏打ち作業) を3回も行った事で時間と
和紙(紙代)を 3倍 費やしてしまった。
言い訳・・今回使用した布地が、扱いにくい布であったようです。
本音・・ 作業者が まだまだ未熟です。
本紙については数年前に書いた 鶴の墨彩画を準備しました。
作業工程より、本紙(絵)の上下に一文字の布を貼る

本紙の回りに裏打ちした布地をカットして張り合わせます

今回は「文人表具」と言う形の表装形態で作りました。
この状態で軸の形が決まります。
形が出来たら裏全面に少し厚目の和紙を貼ります、
この作業を 総裏 作業と言ってます。
総裏作業後は この様に又一週間ほど乾かします

総裏が乾いた後、軸の上下部に小物(金具、軸棒等)を取り付けます。
下部に丸い棒の 軸棒を巻きつけ貼り付けます

上部に半月棒の 八双を巻きつけ貼り付けます

上下に棒が固定されます。
最後に小物の金具と紐を上部に付けて完成です。

完成した軸は このような状態で保管されます。

今年の正月は居間の壁に 鶴の軸をこの様に飾りました。

写真では分からない部分で・・出来栄えには不満あり。
表装サークルで軸を作り初めて早 2年、まだまだ未熟者です
これからも多くの軸作りを通して スキルアップを図ります。