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アベライロンの彩り

2012-07-09 19:48:29 | イギリス一周 花の旅

 道が緩やかに下り進む先に、アベライロン(Aberaeron)の町が待っていました。

  

  

 幹線道路から左折すると、海に向かってメインストリートが伸び、その先にカラフルな建物が庇を並べていました。

  

 

 こじんまりとした港にヨットが並びます。

 

 マストに張られたロープが、ヒュン、ヒュンと風音を響かせていました。

 

 まるで鎖に繋がれた子犬達が、走り出たくて鼻を鳴らすように、港に閉じ込められたヨットが鳴いていました。

  

  

 港に流れ込む川は、雨で水嵩を増していましたが、 

  

  

 ヨットハーバーに影響はなさそうです。

  

  

 川を跨ぐ木橋がお洒落なシルエットを見せ、

  

  

 周囲の河原を、ホザキシモツケが赤く染めていました。

  

  

 左岸に並ぶ家々は淡い彩りに染まり、街は安らぎの中に寛ぎます。

  

  

  港で魚を売りながら、料理を出す店を見かけましたが、開店時間はまだ先のようです。

 

 どんな、料理を食べさせてくれるのでしょう。

  

  

 アベライロンの食彩を見たいと思いましたが、ちょっと残念です。

 

 この町も含め、ウエールズの海岸に連なる町や村の面影は優しく穏やかで、魚料理は日本人の嗜好に合いそうな気がします。

   

 「地球の歩き方」というガイドブックの「イギリス」編では、ウエールズに関する記事が全体の3%にも及びません。

 

 ロンドンからは、スコットランド程も離れていないので、もっともっと日本人に知られても良いのに、と思いました。

  

 

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異国であることを忘れます

2012-07-09 16:32:05 | イギリス一周 花の旅

 フィッシュガード(Fishguard)を過ぎて、ウエールズの海岸線に沿って北へ走ります。

 道路の両側の視界を、草に覆われた石垣が塞いでいました。

 

 

  

 丘の上に出て視界が広がると、それだけで嬉しくなります。

  

  

 雨雲が空に広がりますが、私の気分まで被うことはありません。

  

 道の脇にポツンと民家が現れたりします。

 

 何の変哲もない民家ですが、野の花に包まれ、白い窓枠と蔦が絡まる姿に何故か惹かれるものがあります。

  

  

 道は緩やかにアップ、ダウンを繰り返しながら、北へ向かいます。

  

   

 変化の少ない道が続きますが、私が運転に飽きないのは、遥か地平の果てまで続く、こんな景色の中のドライブが心地良いのです。

 

 

 何も考えずに、ゆったりと地平線に向かうドライブは、日本のごみごみした道路では味わえない、「走り」を味わうことができます。

  

 稀に入江などが見えると、車を停めて、手足を伸ばし一休み。

  

  

 今がどの辺かと言えば、ウエールズ南西の岬を回り込み、アベライロン(Aberaeron)へ向かっている所です。

  

  

 交通量が少ない、信号もない緑の道で、快適なドライブを続けました。

  

  

 不思議です。

 こんなふうに、車を緑の牧羊地の中で走らせていると、ここが異国であることを忘れていました。

  

 私は20代後半の頃、北海道の牧草地が広がるオホーツク海岸沿いの地域で、医薬品のプロモーション活動に従事していました。

 

 この辺りの、ウエールズの光景は、あの頃車で走った、猿払村辺りの景色を思い出させます。

 

 緑の草原が私を癒してくれます。

 

 旅があまりにも順調なのです。

 

 ここまでは本当に、何のアクシデントもなく、思い描いた通りに、旅を続けてきました。

  

 私は今年で61歳。

 

 体力も反射神経も以前より相当低下していますが、イギリスでのドライブは、日本と同様に左側通行ですから、神経を使うことが殆どありません。

  

 ロンドンのような大都会は別にして、ウエールズのようなエリアでは、日本人の誰もが、僅かな予備知識さえあれば、簡単にドライブを楽しめます。

 

 以前のページの、レンタカーを借りる や 旅の概要とドライブの準備 などを参照し、御同輩の方々もイギリスのドライブ旅行に出掛けられては如何ですか?

 

 想像以上に安価で、気ままな旅が楽しめる筈です。

 

 

 

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