ケンブリッジ大学はケンブリッジ(Cambridge)市内を流れるケム川と、それに平行するキングス・パレード通りの間に幾多のカレッジが建てられています。
このケンブリッジ大学は過去にニュートン、ダーウインなどの科学者を輩出し、ノーベル賞受賞者も83名を数える、世界有数の知の創造機関です。
それらの成果はきっと、ギリシャ文明からの流れを受け継ぐ「知」を尊ぶ意識を基に、ディスカッションを重ね、真理を探求する技術を洗練し、知識を蓄積してきた結果なのでしょう。
ところで、全く唐突ですが、
藪から棒でもありますが、この時、新郎新婦を乗せた車がボンネットに白いリボンを飾ってキングス・カレッジの前を通りかかりました。
この車はもしかして、ロールスロイスですか?
私はもうすっかり、物見遊山の観光客になりきっていました。
石造りのカレッジが並ぶキングス・パレードでは若いお嬢さんがギターの演奏を始めていました。
中国の人権問題をアピールする人々もいます。
今日までイギリス全土に見てきた、石の建造物がこの街にも並んでいいました。
この石の建造物が象徴するように、ランズ・エンドで見たミナック・シアターが石の文化の底力を見せてくれたように、この国には、まだまだ教えられる事が沢山あるように思えました。
明治時代に夏目漱石や東郷平八郎はイギリス留学中にどんな思いで、学び、暮らしていたのでしょうか。
しかし、私はケンブリッジの街を歩きながら、正直な話、「良かった、只の観光客で」と思いました。
こんな、石だらけの街で、朝昼晩英語だけのテキストを読んでいたら、私ならきっと気が狂っちゃいますよ。
フランシス・ベーコンが学んだトリニティー・カレッジやワーズワースが卒業したセント・ジョーンズ・カレッジなどを見て歩きましたが、
石の壁に囲まれた建物を前に、心底思いました、「良かったホントに、中に入らなくて。」
キングス・パレードの先のセント・ジョーンズストリートにアート・クラフト市場を見かけたので、ちょっと覗いてみました。
皮のベルトや蔵書印など、雑多なものが並び、神田の古本屋界隈を彷彿とさせる雰囲気です。
アート・クラフト市場から少し歩くと、1130年に創建された、イギリスでは珍しい円形の教会、ラウンド・チャーチを見かけました。
気まぐれに路地へ入ってみました。
お嬢さん達がフルートを奏でていますが、そう、もうちょっと練習した方が良いかもしれません。
駐車場へ戻る途中で、最初のパント乗り場の横に、ちょっと気になる居酒屋があったので中を覗いてみました。
皆さん昼間っからビールを飲んでいます。
メニューにソフト・ドリンクは見当たりません。
飲酒運転だけは避けたいので、後ろ髪を惹かれる思いで、このお洒落なパブでのひと時を断念致しました。
時間を確認すると15時を過ぎていました。
そろそろ次の目的地、オクスフォードを目指すことに致しましょう。
ケンブリッジからオクスフォードに向かい、高速道路を走っていると、変わったものを目にしました。
赤い二階建てロンドンバスが正面に白いテープを飾って走っています。
へー! 二階建てバスにも貸切りサービスがあるんですね。
こんなロンドンバスを借り切って、結婚式場へ乗り付けたら、さぞかし楽しいでしょうね。
そうだ!
オリンピックで女子サッカーが金メダルを取ったら、こんなふうにお祝いしてあげませんか。
頑張れニッポン!
6月23日の位置
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