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エジンバラ植物園

2012-07-14 18:37:50 | イギリス一周 花の旅

 エジンバラ(Edinburgh)には午前10時前に到着しました。

  

  

 最初に向かったのはエジンバラ王立植物園です。

 

 リバプールの時と違い、直ぐに見付けることができました。

  

 心配した駐車場も、目の前の道路がペイ&ディスプレイ方式という、パーキングスペースで、難なく車を停めることができました。

   

 エジンバラ王立植物園の開園時間は10時から18時までですから、時間的にも無駄のないタイミングで入園することができました。

  

 入園料は無料です。

  

   

  

 エジンバラ王立植物園の面積は24.8ha、ツツジ・シャクナゲ類,プリムラ,メコノプシス,ユリ属その他アジアの植物等の広範なコレクションを有します。

  

 マツ科を中心とする針葉樹や秋に紅葉するカエデ科の巨木などを、園内の随所で見ることができました。

   

  

  

 植物園を訪問する時は、三脚にフィルムカメラを据え、花の写真を撮影してきました。

  

 もう10年以上も前から、花の写真をホームページへ定期的にUPしていますが、その写真はこのように日本や世界中を歩き廻って撮影してきたものです。

  

 今、ご覧頂いているブログは、そのような花の撮影旅行を「花の旅」と称し、楽しかったことや失敗談を紹介する目的で始めました。

  

 このブログの画像は、デジカメのキャノンIXYで撮ったものを使っています。

 

 運転しながら、胸ポケットから取り出し、随時シャッターを押すだけです。

  

 昨年からはもう一台、樹木撮影用に接写機能が付いたリコーCX4を持ち始めました。

  

 三台のカメラを持つと、植物園の概要を紹介する写真が少なくなり、このブログに使える写真が足りず、ちょっと慌てています。

     

 植物園には椰子の育つ見事な温室がありました。

  

    

  

 しかし、スコットランドまで来て、熱帯植物を見ても意味がないと思い、温室は中を歩く程度にとどめました。

  

  植物写真はまだ未整理ですが、植物用のデジカメで写した写真を以下にご覧下さい。

  

  

 まずはマメ科コマツナギ属の花「Indigofera himalayaensis」です。

 

 名札にヒマラヤエンシス と記載されていますから、ヒマラヤ地方に生育するのでしょう。

  

 日本語にすれば「ヒマラヤコマツナギ」といった名になるはずです。

  

  

   

 こんな植物を見ていると、現地へ行ってみたくなりますよね。

 

 誰かご一緒にヒマラヤへ行きませんか?

  

  (行ってきました

  

 この植物園で見た、中国のオオヤマレンゲの仲間をご紹介させて頂きます。

  

 私はこれと同じものを、6年前に札幌の百合が原公園の「世界の庭園」で見ています

  

 興味のある方はお出かけになっては如何でしょうか。

 

 花の時期は、既に終わっていると思いますが。毎年6月中旬頃に花を咲かせるはずです。

  

 札幌の百合が原公園も素晴らしい公園ですよね。

  

  

  

 

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スコットランド ブルー

2012-07-14 13:55:42 | イギリス一周 花の旅

 ハドリアヌスの城壁を見終わって、車を東へ走らせました。

  

  

 15分も走った所で面白いものを見つけました。

  

 お城を売っていたのです。

  

  

  

 「for sale」 と標示された看板にホームページのアドレスが記載されていたので、帰国してから、ページを覗いてみました。

  

 どれ程の価格なのか興味があったからです。

  

 プライス欄にはPOA と記載されています。要相談みたいな意味でしょうか。

  

 私の推測ですが60~70億円。 厩舎が文化遺産になっているようなので、お求めになる時には少々面倒な手続きが必要なようです。

  

  

 ニューキャッスル(Newcastle)の手前で左へ、エジンバラ(Edinburgh)方面へ進路を変更しました。

  

  

 これも素敵な道です。 私好みの道を北へ走ります。

  

  

 そして、ハドリアヌスの城壁から走り始めて1時間強。

  

 道路脇にブルーの旗が翻っていました。

  

 ここから先がスコットランドです。

  

 

  

 なんだか、とてもホットしました。

 今回の旅の一番の目的は 「スコットランドで野に咲く花を見る」だったからです。

  

 昔から、ヒースやムーアと呼ばれる荒野に咲く花を見たいと思っていました。

  

 大雪山の湿原に咲くような花が見られるでしょか? 

  

 スコットランドの青い空が、私を待っていてくれるように思えました。

  

  

  

 スコットランドに入り、ボーダーズ地方を北ヘ向かうと、ジェドバラ(Jedburgh)という町に入りました。

  

 この辺りには4つの大修道院が残っていることが知られています。

  

 ジェドバラには、そのうちの一つであるジェドバラ・アビーがあります。

  

  

 また、ジェドバラは地質学者のジェームズ・ハットンが、有名な「ハットンの不整合」と呼ばれる地形を見付けたことでも知られています。

  不整合とは、海底に土砂等が溜まって地層となり、それが上昇して陸となります。風化や浸食により、もとの地層が変形し、その後再び大地が海に沈み込み、新たに土砂等が溜まったきにできる境界部のことです。不整合では、下の地層と上の地層の間で、地層の構造や岩石の種類に連続性がありません。不整合とは、「大地の隆起や陥没などで生じる、大きな地質学的異変」のことです。

 

 そのことを顕彰するモニュメントが町の広場に飾られていました。

  

 「ハットンの不整合」の解説 ↓

  

  

 エジンバラへと通じるA68は交通量も少なく、青空を背に風車が回る、のどかな光景を楽しみながら、スコットランドの首都へと走りました。

  

 

 

 

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ハドリアヌスの城壁

2012-07-14 10:42:51 | イギリス一周 花の旅

 レンタカーでイギリスを走り始めてから6日目

 カーライル(Carlisle)郊外で目を覚まし、朝5時にはガソリンスタンドで給油をしていました。

  

 

  

 写真でお分かりのように、ガソリンスタンドには必ずコンビニが附設されています。

 給油する時は勿論ですが、お腹が空いたり、トイレへ行きたくなったり、顔を洗う時もガソリンスタンドで済ませました。

 

 更には、高速道路のガソリンスタンドではシャワールームを備えている所もあって、昨晩はカーライルのスタンドでシャワーを浴びました。1回に6分間のお湯が使えて1ポンドですから、とても気軽に使えます。

  

  今日はカーライルを出発してローマの遺跡を見ながら東へ向い、ニューキャッスル(Newcastle)の手前で北上し、エジンバラ(Edinburgh)やセント・アンドリューズ(St.Andrews)の植物園を訪ねる予定です。

  

 程なく、ローマンアーミー博物館に到着しましたが、当然のことに早朝のこの時間、博物館は閉まっていました。

  

 ハドリアヌスの城壁と呼ばれるローマの遺跡は、イギリスを支配していたローマ帝国が北の部族の襲撃を防ぐために、イギリスを横断するように117kmにわたって築いた城壁です。

  

 城壁は撤去されたり破壊されたりしましたが、現在でも数カ所で実物を見ることができます。

  

 ローマンアーミー博物館の周囲には城壁が見られなかったので、次の場所へ移動することにしました。

  

  

 丁度この頃、東の空が明るくなってきました。

  

 花を咲かせた石楠花が朝日を浴びて輝いています。

  

  

  

  

 ハウスステッズ・ローマン・フォートに来ました。

 ここはハドリアヌスの城壁のなかで、最も保存状態が良い場所だそうです

  

 早朝なので駐車場は閑散として、インフォメーションセンターに人影はありません。

   

 順路を示す矢印に従って歩きますと、水性植物に覆われた池の横でキンポウゲが鮮やかに咲きそろっていました。

  

  

 散策路の脇にはハクサンチドリに似た花が咲いていました。

 帰国してから「イギリスの野の花」という図鑑を参照しますと、Common Spotted Orchidという植物が見つかりました。葉に斑点があり、高さは15~60cm、花の色は白から紫色まで変化に富んでいるそうです。

 

 周辺は牧羊地ですが、池の周囲は石の牧柵で隔離されていて、この場所には羊が入ってこれません。 

  

  

 昨晩の雨で足元の草が濡れていますので、靴が水を吸ってグチュグチュいい始めましたが、気にせず歩き回りました。

  

 周囲に水路はありませんので、池は雨水が溜まったものでしょうか。

 この辺は池に水を溜めるほどに、雨量が豊富なのでしょうか。

 

 

 木が倒れて、枯れた姿を見せていました。

 冬はどのような気象条件なのでしょう。

  

  

 この場所ではあちこちに羊の糞を見かけました。

 イグサのような植物以外に、周囲に背丈のある草の姿を見かけません。

  

  

 ハドリアヌスの城壁が丘の縁に沿って続いていました。高さは1メートル程です。

 予想外の低さでした。 簡単に登ることができます。

  

  

 城壁に登って見下ろすと、平地にはみごとに区切られた牧羊地が広がっていました。

  

  

 解説によれば、この城壁が作られたのは122~126年のことだそうです。

 日本では邪馬台国の卑弥呼が死んだのは西暦240~249年だそうですから、それより100年以上も前のことになります。

 その後400年続いたローマ帝国のイギリス支配も帝国の衰退により、うち捨てられ、石壁は地元の人々の農場や住宅、囲いに使うために持ち去られたそうです。

  

  

  

 右上の写真で、途中から左方向へ続いている石壁は幅が狭く、明らかに、後から牧羊地の壁として作られたもので、これも多分、遺跡の石を使ったのでしょう。

 

 

 再び、車へ戻って、もと来た道を東へ走りました。

  

 少しずつ陽が昇ってきました。

 今日はお天気が良くなりそうです。

  

  

 次はチェスターズ・ローマン・フォートです。

 ここでは、ローマの駐留兵士たちの施設の遺構が見られます。

  

 駐車場から牧羊地の中を500m程も歩くと、南斜面に遺構が広がっていました。

  

  

 所々に解説板が設置されていました。

  

  

 この場所でも、丘の縁に、ハドリアヌスの城壁が東西に連なっていました。

  

  

 ローマ軍の駐留兵士達はオランダ、フランスやスペインなどから来ていたそうですから、どんな思いで、北の大地で暮らしていたのでしょうか。

  

 こうして、ハドリアヌスの城壁を見ていると、この城壁が作られた頃と、現在の風景はあまり違っていなかっただろうと思えてきます。 

 

  

 この地で牧畜は何時頃から始まったのでしょうか。

  

 「囲い込み」は16世紀から始まったので、ローマ軍が来た頃は、城壁以外はただの草原だったと推測します。

 森の中にこの城壁が作られたとは考え難いからです。

  

  

 人の移動は主に馬が使われたはずです。

 羊か牛の放牧を主とした農業が行われていたと考えれば、この城壁の意味が理解できます。

  

 武力としての北方部族の進入よりは、牧草地を守るための城壁と考えれば城壁の高さが納得できます。

  

 田に稲を作る農業と比較して、牧畜は比較にならない程の面積を必要とします。

 単位面積当たりの生産性は稲作より低いので、人口密度も低くなり、仲間と結束したとしても、自己の放牧地への他部族とその家畜の進入を防ぐ為には、城壁が必要だったのではないでしょうか。

  

 ガイド付きツアーであれば、このへんの解説があったのかもしれません。

   

 それにしても、見れば見るほど、疑問が生じ、好奇心が刺激される光景です。

  

  

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