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キュー王立植物園を訪ねる

2012-07-29 22:45:54 | イギリス一周 花の旅

 キュー王立植物園は1759年の設立で、約40万坪の面積を有します。

 

 植物園自体が界遺産に認定され、植物標本室には800万点を越える標本が保管され、植物園として世界一の規模を誇るとされます。

   

 キュー王立植物園には、開園時間の9時半過ぎに到着しました。

 

 植物園横のキュー・ロード(Kew Road)は、10時以降は自由に駐車できますから、10時を待って車を停め、ビクトリア・ゲート(Victoria Gate)から園内へ入りました。

   

   

 園内の案内図を見ると、植物園の上部をハドソン川が流れ、下部にキュー・ロードが通り、その中央部にビクトリア・ゲートがあります。

    

    

 ビクトリア・ゲートから入園し、池の畔を右手に進みました。

 

 池の対岸に「椰子の家」(Palm House Parterre)という名の温室が見えます。

   

   

 池の畔を抜け、草本類のエリアへ向かいました。

    

     

 花壇では、バーベナやサルビアなどの園芸種を含め、世界各地から集められた花々が咲いていました。

     

 

   Veronica Austriaca                 Salvia oficinalis 

   

 夢中になって花の写真を撮り続け、気がつくと、この場所で2時間ほどが経過していました。

 

 既に正午を過ぎていたので、この時点で、一日で全ては廻れないと判断しました。

 

 花壇の近くに盆栽のコレクションやデュークス・ガーデンといった庭園があり、そちらへ足を伸ばし花や樹木を見て歩きました。

   

 

 

    

 13時近くになっていたでしょうか、時を忘れていたとは言え、さすがに空腹を覚えたので、ビクトリア・ゲートに戻り、カフェショップに入りました。

      

      

 カフェショップでは、パイやサンドウィッチ、ハンバーガーなどが提供され、ワインやビールを飲む人の姿も見られましたが、車で来た私は我慢、我慢です。

 

 既にもう、全部見るのは無理と悟っていたので、ゆっくりと昼食を摂って、今度はビクトリア・ゲートの左手へまわりました。

 

 左手に進んだ先のシャーリー・シャーウッド・ボタニカル・アート展示館で、デイビッド・ナッシュという彫刻家の木彫や、

 

 マリアン・ノース展示室ではヴィクトリア時代の旅行家で植物画家のマリアン・ノースの833点の油彩画の見事なコレクションが展示されていました。

 

 女性旅行家であり、植物画家でもあるマリアン・ノースという作家の行動力と作品の規模には本当に驚かされました。

     

     

 美術展示館を出て、中国様式のパゴダと日本庭園を眺め歩きました。

      

 

     

 キューズ・レイクとパーム・ハウス・ポンドと名付けられた池の周囲で孔雀が羽を広げ、白鳥が羽を休めていました。

      

 

      

  「Minka」 との標示があったので、何だろうと思って近づくと、

      

 

    

 民家が竹林に囲まれるように建てられていました。

     

 この辺りが丁度、ビクトリア・ゲートの反対側になります。

 

 ということは、まだ半分!  本当にとんでもない広さです。

       

 

     

 キュー王立植物園の外周に沿って、花や木々を見ながら歩き続けて疲れ果て、正門近くのレストランのテーブルにたどり着いたのは17時近くになっていました。

     

  

      

  まだ、温室やロックガーデンなどを見ていませんが、明日もまた来ることにして、今日は残り時間を、売店で販売する植物関連の本の品定めに使うことにしました。

         

 かなり広いスペースの本棚に本が所狭しと並べられていました。

 

 興味深かったのは、日本の植物関連の専用コーナーが設けられていたことです。

       

 

      

 日本庭園のデザイン本なども棚積みされていました。

 

 日本では最近イギリス式庭園がブームですが、イギリスでは日本庭園が興味を持たれているようです。

    

      

 6月25日の位置

    

    

 

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キャンピングサイトで朝シャン

2012-07-29 18:58:00 | イギリス一周 花の旅

 コッツウォルズのテントサイトで朝を迎えました。

 今日も良いお天気です。

   

 折角携帯用コンロを持ってきたので、一度ぐらいは使わないと勿体ないので、ゆっくりとお湯を沸かして、コーヒーを落としました。

   

 このコンロは1980年以前の独身時代から登山に使っていたので、今では骨董品としての価値があるかもしれません。

   

 コーヒーが飲めないのはストレスなので、コーヒー豆とペーパーフィルターを持参しましたが、コーヒーはガソリンスタンドやコンビニで手軽に入手することができましたので、使うのは今日が始めてです。

    

 

    

 昨晩買っておいたサンドイッチで朝食を済ませました。

    

    

 本日の目的地はキュー王立植物園です。

 距離と時間を測り、開園時間に合わせて準備を整えます。

   

 私以外のキャンパーは、まだ夢の中のようです。

    

   

 トイレへ行って初めて、シャワーが併設されていることに気がつきました。

    

 喜び勇んで、朝シャンと洒落こみました。 オ~ーー 気分爽快!

    

 

    

 シャワーを終えた頃に、お隣のテントでも朝の仕度が始まりました。

 どうやらご夫婦連れのようです。

    

 イギリスの方ではないようにお見受けしました。

   

   

 そろそろ、ご近所さん達も朝を迎えたようです。

    

 昨晩、幾つかのキャンピングカーの中で、テレビのサッカー中継を楽しんでいる様子が伺えました。

 キャンピングカーの方達はキャンプ中でも、普段と同じライフスタイルを求めるようです。

 

 「日常と同じでは面白くない」と思うのが私の価値観です。緑の中に居る時ぐらい、テレビは見ないで、静寂に浸る時を過ごしたいと私は思いますが、キャンピングカーそのもの自体が、普段の便利性を野山に持ち出すというコンセプトですから、それはそれで、他人が兎や角言うことではありません。

 

   

 管理人にキーカードを返却して、一路ロンドンのキュー王立植物園を目指しました。

   

    

 初めて利用したイギリスのキャンプサイト、なかなかに便利で快適でした。

    

 料金もホステルなみの価格ですから、好奇心と気力さえあれば、キャンプサイトを利用して、安価にヨーロッパを旅することも不可能ではないかもしれません。

     

 

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イギリスで初めてのキャンプ

2012-07-29 15:51:11 | イギリス一周 花の旅

 バイブリー(Bibury)村で寛いだ時を過ごしました。

 何があったわけでもないのですが、安らぎの時に浸ることができました。

    

 

   

 旅の終わりのタイミングだったので、気持ちに余裕があったのかもしれません。

   

 コッツウォルズは何処ということではなく、緩やかに起伏を繰り返す、緑の丘の連なりや、小川のほとりや、陽溜りの谷、蜂蜜色の家々に見られる、何気ない安堵の表情が人々を魅了しているのでしょう。

    

    

 コッツウォルズを十分に堪能させて頂きました。

     

 明日はキュー植物園を予定しています。

 時間次第ではウイズリーガーデンやロンドン周辺のガーデンにも足を伸ばせるかもしれません。

    

   

 バイブリー村を離れてしばらくすると、サイアンセスター(Cirencester)の町に、広い駐車場を備えた、一軒のレストランを見かけたので食事を摂ることにしました。

    

 メニューを見るとフィッシュ&チップスの文字が目に飛び込んできました。

 ラナークの美味しい想い出が蘇り、迷わずに注文しました。

    

   

 ふむふむ、これが多分、標準的なフィッシュ&チップスなのでしょう。

 ラナークのようにサクッとした音もなく、白身から湯気が上がることもありませんでしたが、バーミンガムのそれのように「もう、二度とこんなものは食べないぞ」と言う程のものでもありませんでした。

    

 私はこれで、絶品と豚の餌もどき、そして標準的なフィッシュ&チップスを経験したことになります。

 これでフィッシュ&チップスが分かった、とまでは申しませんが、「イギリスのフィッシュ&チップスも所変われば味変わる」ぐらいの説明はできるようになりました。

      

 さて、食事を終えて、走り始めると、道路脇にキャンピングサイトの看板を目にしました。

    

 そうか、その手があったかと、案内板に導かれてキャンピングサイトへと向かいました。

    

 案の定、受付時間は過ぎていましたが、幸いにも管理人室に人が居て、無事に今夜のスペースを確保することができました。

    

 既に、隣には小型車がとまり、テントが貼られています。

    

     

 そうなんです、実は今回の旅の基本は、このスタイルを想定していました。 

 しかし結局、一回もテントは張らないままに終ってしまいました。

    

 今夜だって、当然車中泊です。

 テントを張るより車の方が安全、安心、簡単ですから。

 キャンプサイトにやってきたのは、誰にも咎められず、安心して駐車できるスペースがあるからです。

    

 車を指定された位置に停めて、車内に就寝用のスペースを確保しました。

 車の横に携帯用のチェアをセットすると、ストアで買ってきたビールの栓を開け、チーズを片手に、自分へのささやかな慰労を行ないました。

    

  ご苦労様、乾杯!

    

 

    

 西の空が茜色に染まり始めていました。

     

    

    

6月24日の位置

 

  

   

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バイブリー村のスワン

2012-07-29 10:44:53 | イギリス一周 花の旅

 コッツウォルズの麦畑の中を30分ほども走って、バイブリー(Bibury)村に到着しました。

   

 静かな村です。人影も見えません。

    

    

 教会の脇に車を停めて、村を歩いてみました。

 教会の墓地の横でカスタードカラーのバラが咲いていまいた。

    

 

    

 独特の色合いの石積みの家が、緑豊かな村で、肩寄せ合っています。

    

   

 瀟洒なホテルを見かけました。昔は領主の館だったのかもしれません。

 広い芝庭に大木が枝を広げていました。

     

  

    

 庭の横には小川が流れ、その流れの上に石橋が掛かっています。

     

    

 気の赴くままに、石橋を渡り、小道を歩いてみました。

     

    

 緩やかな丘の間に、谷が微睡み、谷の小川に清水が流れ、流れの中に水の草が花を咲かせていました。

    

    

 谷の奥には、木々に包まれた牧草地が続いています。谷の底で羊たちが午後の陽射しを浴びていました。

    

    

 放牧地の縁を登って行くと、森の中に木漏れ日を受けて、森の小道が続いています。

    

   

 その踏み分け道の先に、小川のほとりが待っていてくれました。

   

    

 人影を恐れることもなく、川辺で鴨が雛を育てていました。

    

   

 その鴨の雛を、老夫婦が橋の上からいつまでも見つ続けていました。

 見つめているのは鴨の雛でしょうか、それとも幼い頃の我が子の面影でしょうか。

    

    

 小川に注ぐ細流に沿って蜂蜜色の民家が並び、クレソンが白い花を咲かせていました。

    

  

    

 小川の水面に白鳥が遊び、鱒が餌を求めてゆったりと尾びれを動かしていました。

    

 

  

   

 

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