キュー王立植物園は1759年の設立で、約40万坪の面積を有します。
植物園自体が界遺産に認定され、植物標本室には800万点を越える標本が保管され、植物園として世界一の規模を誇るとされます。
キュー王立植物園には、開園時間の9時半過ぎに到着しました。
植物園横のキュー・ロード(Kew Road)は、10時以降は自由に駐車できますから、10時を待って車を停め、ビクトリア・ゲート(Victoria Gate)から園内へ入りました。
園内の案内図を見ると、植物園の上部をハドソン川が流れ、下部にキュー・ロードが通り、その中央部にビクトリア・ゲートがあります。
ビクトリア・ゲートから入園し、池の畔を右手に進みました。
池の対岸に「椰子の家」(Palm House Parterre)という名の温室が見えます。
池の畔を抜け、草本類のエリアへ向かいました。
花壇では、バーベナやサルビアなどの園芸種を含め、世界各地から集められた花々が咲いていました。
Veronica Austriaca Salvia oficinalis
夢中になって花の写真を撮り続け、気がつくと、この場所で2時間ほどが経過していました。
既に正午を過ぎていたので、この時点で、一日で全ては廻れないと判断しました。
花壇の近くに盆栽のコレクションやデュークス・ガーデンといった庭園があり、そちらへ足を伸ばし花や樹木を見て歩きました。
13時近くになっていたでしょうか、時を忘れていたとは言え、さすがに空腹を覚えたので、ビクトリア・ゲートに戻り、カフェショップに入りました。
カフェショップでは、パイやサンドウィッチ、ハンバーガーなどが提供され、ワインやビールを飲む人の姿も見られましたが、車で来た私は我慢、我慢です。
既にもう、全部見るのは無理と悟っていたので、ゆっくりと昼食を摂って、今度はビクトリア・ゲートの左手へまわりました。
左手に進んだ先のシャーリー・シャーウッド・ボタニカル・アート展示館で、デイビッド・ナッシュという彫刻家の木彫や、
マリアン・ノース展示室ではヴィクトリア時代の旅行家で植物画家のマリアン・ノースの833点の油彩画の見事なコレクションが展示されていました。
女性旅行家であり、植物画家でもあるマリアン・ノースという作家の行動力と作品の規模には本当に驚かされました。
美術展示館を出て、中国様式のパゴダと日本庭園を眺め歩きました。
キューズ・レイクとパーム・ハウス・ポンドと名付けられた池の周囲で孔雀が羽を広げ、白鳥が羽を休めていました。
「Minka」 との標示があったので、何だろうと思って近づくと、
民家が竹林に囲まれるように建てられていました。
この辺りが丁度、ビクトリア・ゲートの反対側になります。
ということは、まだ半分! 本当にとんでもない広さです。
キュー王立植物園の外周に沿って、花や木々を見ながら歩き続けて疲れ果て、正門近くのレストランのテーブルにたどり着いたのは17時近くになっていました。
まだ、温室やロックガーデンなどを見ていませんが、明日もまた来ることにして、今日は残り時間を、売店で販売する植物関連の本の品定めに使うことにしました。
かなり広いスペースの本棚に本が所狭しと並べられていました。
興味深かったのは、日本の植物関連の専用コーナーが設けられていたことです。
日本庭園のデザイン本なども棚積みされていました。
日本では最近イギリス式庭園がブームですが、イギリスでは日本庭園が興味を持たれているようです。
6月25日の位置
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