デナビー(Denaby)という町は、マンチェスター(Manchester)から東へ70kmほどの所に位置しています。
今日はここからケンブリッジ(Cambridge)を目指します。
ケンブリッジまでは200km程ですが、高速道路が整備されていますので、そんなに時間は掛からないはずです。
ケンブリッジ植物園の開園前に着いてもしょうがないので、ゆっくり出発しました。
朝の通勤列車が踏切を通過して行きます。
何時ものように朝食はコンビニエンスストアで野菜サンドを買って済ませました。
過去二回イギリスに来た経験から、イギリスは食べ物が不味いと認識していました。
また、人にもそのように話してきましたが、今回の旅で考えが少し変わりました。
私の認識を変えたのはラナークのフィッシュ&チップスとヒトロッホリーのステーキですが、常食にした、ありふれたストアで買う野菜サンドも結構美味しかったのです。
イギリスの野菜サンドは日本のコンビニの三倍ぐらいのボリュームがあり、褐色のパンが日本のコンビニのサンドのように柔らか過ぎず、風味があります。しかも野菜が何時も新鮮でした。
日本のコンビニのサンドは食べた後で、パンに歯型が残るほど柔らかですが、イギリスはそうではありませんでした。
日本はどうして、全てのコンビニのサンドや、あの代表的なバーガー屋さんのパンが風味が無くて、柔らかいのでしょうか?
私はあれをパンとは認めませんが、誰も何も言わないのが不思議です。
ということで、私は今朝も、飽きることなく野菜サンドで朝食です。
今朝は昨日と違って、とても良いお天気です。
ルートは全てナビ任せ、余計な神経を使わない快適なドライブが続きます。
ケンブリッジ植物園には開園10分前に到着しました。
運よく、植物園前の路上パーキングに車を停めることもできました。
ペイ&ディスプレー方式の路上パーキングは日本とほとんど同じです。
車を停めたら、駐車予定時間に応じた料金を、道路に設置された精算機に投入します。
コインを入れた精算機の緑色のボタンを押すと、駐車予定時間をプリントした紙が出てきますので、それをフロントガラスに貼っておくだけです。
結構監視が厳しいので、料金は多めに払ったほうが安心です。
ケンブリッジ植物園の門には開園前から人が集まっていました。
さすがに、大学の植物園らしく、入口に気温や雨量などに関する情報が掲示されていました。
温室にはオーストラリアの植物も収集展示されていました。
つい最近の20世紀前半までイギリスは、オーストラリア、ニュージーランド、インド、南アフリカ、ケニアなどなどで、幾らでも自由に植物を集められる状況にあったわけですから、オーストラリア由来の植物専用の温室があっても、別に不思議ではありません。
宿根植物や水生植物などがエリアに分けて植裁育成されていました。
私は何時ものように、フィルムカメラと三脚を背負って園内を巡り歩きました。
岩で囲んだ窪地に、上質な木製のベンチが置いてあります。
実用性は乏しいでしょが、見る者に想像力を喚起させる演出効果は抜群です。
至るところに、ちょっとした工夫があり、心地よくイマジネーションが刺激されて、とっても贅沢な気分に浸ることができました。
広い園内には樹木が大きく育っていました。
針葉樹などの種類も多く、丁寧に見ていたら日が暮れそうです。
今私は、木造の小屋に興味があるので、デザインや構造などが気になります。
ここでも水鳥がゆったりと池に羽を休めていました。
コウホネが黄色い花を咲かせていました。
コウホネは、異国の地でも夏の始まりを感じさせてくれます。
気付くと3時間弱があっと言う間に過ぎていました、時間内に車へ戻らないと、駐車違反となり、余計な手間の掛かることになりそうです。
3時間では、足りなかったのですが、予定を5時間に設定しても、そのつもりで園内を歩けば結局は時間不足になっていたと思います。
東京で小石川植物園を訪ねる時だって、シーズン中は毎週行っても、一日では足りないのですから。
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